HIROの のはらうた

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25/2/20 翔ぶが如く【七】📕司馬遼太郎

2025-02-20 | 本・映画・能楽・美術館など
1876年10月24日神風連の乱、1876年10月27日秋月の乱、1876年10月28日萩の乱等、士族達の不満が爆発する。
そして1877年2月、西南戦争が始まるまで。

衝撃
「国家」はまだ成立せず、太政官と反対勢力はぎりぎりのところ同水準のものであり、太政官に属する官僚群も、一種私党のにおいを持っていたことがわかる。

西郷の革命家としての欠陥は、その師であり旧主である島津斉彬のようには近代産業についての理解がとどかなかったことにあるであろう。しかし農政と農民の暮らしについては、おそらく維新のどの革命家よりも体で知りぬいているようなところがあった。

西郷の下山
反するも誅せらる。反せざるも誅せらる。如かず、大挙して先発せんと。

鹿児島異人館
戦略もなく、西郷その人の世間像がかれらの戦略のすべてであった。

貴雄丸
幕末の西郷とちがい、いまの西郷は、人に擁せられてしまっているのである。幕末の西郷は高度的な政略家であったが、いまの西郷は多人数の象徴になってしまっている。

西郷はどんな思いで「この身をあげもそ」といったのか、BS「英雄たちの選択」でのいつものフレーズ「心のうちに分け入ってみよう」が、浮かんできました。


1 コメント

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激動の時代 (ストライベック鉄の道)
2025-02-21 00:24:03
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、トレードオフ関係の全体最適化に関わる様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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