脱サラ整体師の午後

日々の生活や施療の中で、発見したこと、気がついたことなどを綴ります。

ちいさな整体師

2018年06月03日 | 日々の施療
うちの店に、時々お見えになるHさん(40代・女性)には、
3人のお子さんがいらっしゃいます。
3人とも、何度か「キッズ整体」を受けたことがあり、
みんな整体が大好きです。

特に、末っ子のみくるちゃん(小1・女子)は、家族全員の
施療券まで作り、皆の整体を担当しているという、熱の入れ込み方
だそうです。
母親が、これから整体に行って来ると言うと、大層うらやましがり、
家に帰ると整体をしてくれと、せがむそうです。

恐らく全国的に見ても、最年少の整体師ではないでしょうか?!

Hさん 「みくるの肉づきのいい柔らかな指で押されると、
    本当に癒されるんですよ!」

私  「みくるちゃんは、“皮膚感覚の感受性”が、極めて発達している
    のだと思います。音楽で言えば、絶対音感のようなものですね。」

Hさん 「将来、声優か、整体師になりたいと言っています。
    でも、整体師ってどの位もうかるのか、今度先生に聞きたいと
    言っていました。」

私   「エーッ!…」

整体師の経済性まで考えていたとは、何という子だ!
でも、何て答えよう…?

Hさん 「家でも、人体の解剖図鑑などを、熱心に読んでいるんですよ。」

私  「気持の良いマッサージがきっかけとなり、カラダのことに興味を持ち、
    更に解剖学的なことにも目を向けたら、この先は医療系の道を進みそうですね。」

まだ3回位しか、私の施術を受けていないのに、私の手技と会話まで
頭に叩き込み、家族の整体に活かしているようです。
例えば、顔の整体で行う、“顎関節の調整”まで再現するというから、
もう呆れるしかありません。

私が、「キッズ整体」で、一番大切にしていること。
それは、子どもの「心」「体」「脳」を育てる上で、“肌への接触”が
とても重要であるということです。
肌は、第二の脳なのです。

また、みくるちゃんの家族のように、親子でマッサージを行えば、
お互いの思いやりの心が伝わり、言葉とは違うコミュニケーション
となって、大きな効果が得られます。

ですから、彼女が整体を受けたり施術することは、自らの
心や脳を育てる上で、とても良い行為なのです。

類い稀な“ちいさな整体師”を、私はこれからも温かく見守っていきたいと思っています。
コメント
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