☆ 昨日の復習

先手番大山先生の次の手は?
☆ 今日の棋譜
昭和55年3月、小林健二先生と第21期王位戦です。

小林先生はまだ5段です。後に「スーパー四間飛車」を愛用していますが、若いころは居飛車党でした。四間飛車に中央位取り

から天守閣美濃に。ずいぶん欲張った感じです。

さらに44歩から固めるのは欲張り過ぎ。44角~33桂で55の位が保てるかという指し方か、31角88飛64角~74歩~73桂という指し方か。この場合は歩を突くよりは角を使っておくほうが良いのです。

中央で戦いが始まってみると、後手のほうが薄いのです。

大山先生は25歩同歩を入れて銀をぶつけます。

たまらず銀を埋めるようでは、振り飛車よしでしょう。

大山先生は拠点を作り

互いに角を移動し

馬の作り合いです。

小林先生は手順に飛を追いかけました。77馬と取れれば有利になるかもしれないのですが、24銀から攻められてもたないでしょう。

馬を引いても迫力がないです。

大山先生は馬を引き付けて歩を垂らし

銀を打てば飛交換。

くさびを入れて

44歩同銀の工作から飛を下せば43銀成で寄せになります。これが受けにくいのです。

小林先生も反撃しますが

飛を渡したので

詰んでしまいました。
大山先生の完勝です。小林先生もずいぶん作戦を練ってきたのでしょうが、大山先生相手に欲張った序盤を考えても、とがめられるだけなのです。とんでもなく感覚が良いのですよね。少し有利になればあわてずに玉を固め、簡単に寄せてしまいました。左桂を跳ねる寄せ方より速いとは思いませんでした。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.31 棋譜ファイル ----
手合割:平手
先手:大山十五世名人
後手:小林健二5段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 7八銀(79)
4 3四歩(33)
5 6六歩(67)
6 6二銀(71)
7 6八飛(28)
8 4二玉(51)
9 4八玉(59)
10 3二玉(42)
11 3八玉(48)
12 5四歩(53)
13 2八玉(38)
14 5二金(61)
15 3八銀(39)
16 1四歩(13)
17 1六歩(17)
18 5三銀(62)
19 4六歩(47)
20 5五歩(54)
21 6七銀(78)
22 5四銀(53)
23 5八金(69)
24 2四歩(23)
25 4七金(58)
26 2三玉(32)
27 3六歩(37)
28 3二銀(31)
29 2六歩(27)
30 8五歩(84)
31 7七角(88)
32 4四歩(43)
33 5八飛(68)
34 4五歩(44)
35 5六歩(57)
36 同 歩(55)
37 4五歩(46)
38 同 銀(54)
39 2五歩(26)
40 同 歩(24)
41 5六銀(67)
42 同 銀(45)
43 同 飛(58)
44 2四銀打
45 2六歩打
46 5五歩打
47 5八飛(56)
48 2六歩(25)
49 2五歩打
50 3三銀(24)
51 5九角(77)
52 1三角(22)
53 2六角(59)
54 7九角成(13)
55 7一角成(26)
56 8四飛(82)
57 7七桂(89)
58 4六歩打
59 3七金(47)
60 5六歩(55)
61 同 飛(58)
62 7八馬(79)
63 4六飛(56)
64 4五歩打
65 4七飛(46)
66 5六馬(78)
67 2六馬(71)
68 2二玉(23)
69 5四歩打
70 同 飛(84)
71 6五銀打
72 4七馬(56)
73 5四銀(65)
74 5六馬(47)
75 5三歩打
76 2七歩打
77 同 馬(26)
78 5一金(52)
79 4四歩打
80 同 銀(33)
81 8二飛打
82 3三銀(44)
83 4三銀成(54)
84 1三桂(21)
85 2六馬(27)
86 2七歩打
87 同 玉(28)
88 7九飛打
89 4四歩打
90 4九飛成(79)
91 同 銀(38)
92 2九馬(56)
93 3三成銀(43)
94 同 玉(22)
95 4三飛打
96 投了
まで95手で先手の勝ち

先手番大山先生の次の手は?
☆ 今日の棋譜
昭和55年3月、小林健二先生と第21期王位戦です。

小林先生はまだ5段です。後に「スーパー四間飛車」を愛用していますが、若いころは居飛車党でした。四間飛車に中央位取り

から天守閣美濃に。ずいぶん欲張った感じです。

さらに44歩から固めるのは欲張り過ぎ。44角~33桂で55の位が保てるかという指し方か、31角88飛64角~74歩~73桂という指し方か。この場合は歩を突くよりは角を使っておくほうが良いのです。

中央で戦いが始まってみると、後手のほうが薄いのです。

大山先生は25歩同歩を入れて銀をぶつけます。

たまらず銀を埋めるようでは、振り飛車よしでしょう。

大山先生は拠点を作り

互いに角を移動し

馬の作り合いです。

小林先生は手順に飛を追いかけました。77馬と取れれば有利になるかもしれないのですが、24銀から攻められてもたないでしょう。

馬を引いても迫力がないです。

大山先生は馬を引き付けて歩を垂らし

銀を打てば飛交換。

くさびを入れて

44歩同銀の工作から飛を下せば43銀成で寄せになります。これが受けにくいのです。

小林先生も反撃しますが

飛を渡したので

詰んでしまいました。
大山先生の完勝です。小林先生もずいぶん作戦を練ってきたのでしょうが、大山先生相手に欲張った序盤を考えても、とがめられるだけなのです。とんでもなく感覚が良いのですよね。少し有利になればあわてずに玉を固め、簡単に寄せてしまいました。左桂を跳ねる寄せ方より速いとは思いませんでした。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.31 棋譜ファイル ----
手合割:平手
先手:大山十五世名人
後手:小林健二5段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 7八銀(79)
4 3四歩(33)
5 6六歩(67)
6 6二銀(71)
7 6八飛(28)
8 4二玉(51)
9 4八玉(59)
10 3二玉(42)
11 3八玉(48)
12 5四歩(53)
13 2八玉(38)
14 5二金(61)
15 3八銀(39)
16 1四歩(13)
17 1六歩(17)
18 5三銀(62)
19 4六歩(47)
20 5五歩(54)
21 6七銀(78)
22 5四銀(53)
23 5八金(69)
24 2四歩(23)
25 4七金(58)
26 2三玉(32)
27 3六歩(37)
28 3二銀(31)
29 2六歩(27)
30 8五歩(84)
31 7七角(88)
32 4四歩(43)
33 5八飛(68)
34 4五歩(44)
35 5六歩(57)
36 同 歩(55)
37 4五歩(46)
38 同 銀(54)
39 2五歩(26)
40 同 歩(24)
41 5六銀(67)
42 同 銀(45)
43 同 飛(58)
44 2四銀打
45 2六歩打
46 5五歩打
47 5八飛(56)
48 2六歩(25)
49 2五歩打
50 3三銀(24)
51 5九角(77)
52 1三角(22)
53 2六角(59)
54 7九角成(13)
55 7一角成(26)
56 8四飛(82)
57 7七桂(89)
58 4六歩打
59 3七金(47)
60 5六歩(55)
61 同 飛(58)
62 7八馬(79)
63 4六飛(56)
64 4五歩打
65 4七飛(46)
66 5六馬(78)
67 2六馬(71)
68 2二玉(23)
69 5四歩打
70 同 飛(84)
71 6五銀打
72 4七馬(56)
73 5四銀(65)
74 5六馬(47)
75 5三歩打
76 2七歩打
77 同 馬(26)
78 5一金(52)
79 4四歩打
80 同 銀(33)
81 8二飛打
82 3三銀(44)
83 4三銀成(54)
84 1三桂(21)
85 2六馬(27)
86 2七歩打
87 同 玉(28)
88 7九飛打
89 4四歩打
90 4九飛成(79)
91 同 銀(38)
92 2九馬(56)
93 3三成銀(43)
94 同 玉(22)
95 4三飛打
96 投了
まで95手で先手の勝ち