78金型の続きで、先手の工夫をもう一つ。
ここで77角と上がります。
先手玉を囲おうという手なので、78金とした手に合っていない気がします。後手の対応としてもいろいろあります。72銀68銀33角
33同角成同桂24歩同歩23角32金34角成25歩
先手は角の動きで手損しているのですが、この図の評価値は+128、所司先生は一局の将棋だとしています。
他には
後手から角を交換すると、77同角成同桂22銀、先手が24歩同歩同飛とすると72銀68銀32金くらいで
この図の評価値は+102の互角です。(32金のところ、所司先生は64歩としていますが、後の64角を消してしまうので劣ります。)
また戻って、77同角成同桂22銀の時に先手が2筋の歩を交換しないのは、68銀33銀
所司先生の解説では66歩~67銀を急いでいるのですが、すると向い飛車にされたときに対応が間に合わず難しくなってしまいます。46歩72銀36歩22飛79玉
後手としては24歩同歩同銀とすると37桂25歩59金
この図の評価値は+224、先手の作戦勝ちです。先手玉が堅くなったので後手の動きに対応していけばよくなるでしょう。
戻って
44銀には47銀
この図の評価値は+105の互角です。先手の作戦勝ちとは言えません。やはり78金としてから持久戦ではつまらないでしょう。