名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
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SS4-13 ゴキゲン中飛車(28)

2025-02-12 | 基本定跡の研究

昨日の続きで、78金に55歩の形です。

24歩同歩同飛に32金ではなく56歩同歩同飛

ここは58歩を打っては損なので、69玉と受けます。88角成同銀22歩48銀と進むと

この図の評価値は+240の先手良し。65角があるので72金と受けるのでしょうけど、後手玉を囲いにくくなります。

なので

69玉には32金48銀62玉と進みます。

先手はすぐに28飛と引くと、26歩を打たれて損をします。AIに聞いてみると77金~66金を最善としてくるのですが、それほどの構想でもないようです。従来の手で66歩 (後手は取りにくい) 72玉68銀82玉67金

51飛78玉72銀28飛23歩

さてここからの先手の構想ですが、所司先生の解説では56銀64歩55歩53銀65歩

ちょっと危うく見えるのですが。ここから位2つを取って (手順省略) 

これで一局だとされていますが、この図の評価値は+392、あきらかな先手の作戦価値です。2筋の歩を切って中央を抑え、あとはどう攻めるかだけです。

戻って

危うく見えるというのは、AIに聞いてみると、65同歩同銀54歩

これが難しいようで、54同歩88角成同玉54銀同銀同飛

飛角銀をさばかれます。41角42金85角成52金寄

23飛成には58銀があります。この図の評価値は+116で、先手が悪くないものの互角の範囲です。

もっと戻って

先手は中央の位を取りにいかないほうが良いようです。96歩94歩77角53銀59金54銀69金64歩88玉44角46銀33桂78金

右金を寄せて、玉を固めて待ちます。この図の評価値は+198で先手の作戦勝ちです。ねらいとしては36歩~35歩同歩34歩45桂55歩があるから、後手は動く必要があります。65歩同歩77角成同桂66歩56金69角

53歩 (同飛には55歩) 47角成57金69馬66金

こんな調子です。この図の評価値は+351の先手有利。

ということで後手が55歩を突く変化も先手が指せるようです。ゴキゲン中飛車対策での78金は有効なようです。

 


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