『肩ごしの恋人』唯川 恵著 初めましての作家さんでした。
向田邦子の作品「現代版」といった印象を受けました。
5歳の頃からの(腐れ縁のような・・・)親友同志?「萌」と「るり子」の二人は正反対な性格の持ち主で27歳。
萌は、自分も男も信用できない性格で仕事にも恋にものめり込めないでいる。 るり子は、結婚3回目でこれも離婚してしまうことに。
お人好しの?萌が見るに見かねて連れ帰った15歳の少年「崇」。 後に彼の子を身ごもった萌がシングルマザーの道を選び、離婚したるり子が、3人で暮らそうと提案し前向きに進もうとする様子で終わっています。 終盤でど~ッと関わってくるゲイの「文ちゃん」と「リョウ」。
この二人との出会い(崇の存在も忘れてはいけません)で、向きあえる何かを見つけた?
「肩ごし」ではなく(これまでは、萌とるり子がお互いの肩ごしに何かを見ていたのかな?)