「マット・スカダー」シリーズ-7作目
『慈悲深い死』原題:Out on the Cutting Edge(刃の切っ先に立っている・・・?) ローレンス・ブロック著 田口 俊樹訳
今はお酒を一滴も飲まなくなっている(誘惑にも抗っている)マットが、今も「依頼を受けて便宜を図る」仕事を続けています。
AAに通いながら・・・ ポーラ・ホールトキという娘の失踪について調べて欲しいとの父親からの依頼でした。
そして、彼女がもうこの世の者ではなくなっていることを両親に告げる時のマットの思いやりはとても「慈悲の心」に溢れたもの。
その死は余りにも耐えがたいものだったから、だから「嘘」の事件を念入りに創り上げ報告していたのです。 ポーラの死を知るかとができたのは、AAに通う教会で知り合ったエディという友人の死に納得がいかなかったことを確かめたいとの気持ちで動き出したことから起こった偶然でした。
結果エディも殺されていたことが判ったのですが・・・ エディのために葬儀が行われた教会の場面では何故か泣きそうに(´;ω;`)ウッ…
傍にはポーラとエディの死の解決のきっかけをもたらしたミッキー・バルー(ミック〔マットが親しみを込めてそう呼んだように思います〕)がいて、葬儀の手配をし費用も彼が支払っていました。
そうそう、マットが通っていたアームストロングの店は無くなっていて、バーボン入りのコーヒーも飲んでいませんでした。
素面(しらふ)の探偵に変身!!の作品でした。