BEYOOOOONDS(ビヨーンズ)のメンバー島倉りかさんが卒業を発表しました。ここ数カ月の間、ハロプロ界隈では卒業の発表が続いていて、先日もつばきファクトリーの八木栞さん(ヤギシオリ)がミュージカル女優を目指すと卒業を発表したばかりです。
八木さんの卒業が寝耳に水だったもので、その衝撃に動揺さめやらぬだったところに、今度は島倉りかさん、いや、島倉りか様です。こちらは予想のヨの字もしていませんでした。ビヨーンズは昨年二人抜けたばかりで、追加メンバーオーディションを開催したものの「該当者なし」という公式発表があったのはつい先日。それを受けてメンバーは10人で頑張っていこうと気持ちを入れ替えていたところでした。
卒業発表ブログ
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正直に言って、りか様が辞めるのはビヨーンズにとって痛手であります。ビヨーンズは各人の個性が被らずに際立っていて、誰が辞めても痛手なことは間違いないのですが、りか様は大きな存在です。
彼女は歌割りですごい重要な部分を任されているという訳でもないですが、その歌声はとてもいいアクセントになっているし、二列目あたりでどしんと構えている感じは頼もしさがあります。グループというものはフロントメンバーだけでなく、それ以上にその後ろに構えているメンバーの存在感が重要なのです。
島倉りか様はとても面白いキャラクターの持ち主でした。好きなものが、恐竜、カブトムシやクワガタ、昭和歌謡&昭和ポップス。山を歩いたりするのが好きなアウトドア系です。
恐竜や昆虫といった少年のような趣味と、昭和の歌を愛するというおじさんのような趣味。これが同居しているアイドル。こんな人はなかなかいません。
【お家でもびよんず学校#35】5月9日 島倉りか先生
しかも、この多彩な趣味の中のひとつである昭和音楽好きが高じて昭和歌謡などを語る仕事も得ました。卒業後の活動についても、昭和歌謡を歌う歌手活動が挙げられています。
その卒業後についての話の中で、海外留学をしたいというものがありました。近日の中島早貴さんの帰国によって、そのポストが空く「Hello! 留学チャンネル」の後釜か? なんて予想も聞こえてきますが、それは早計というものでしょう。
留学をして視野を広げたいというりか様。いろんな世界を知ることで、文化や価値観の多様さについてを実感して今後に活かしていきたいということでしょう。
それにしても、卒業を決める時期が早過ぎないか? 発表当日はそんなことを思っていました。
上で貼り付けたYouTube動画は2020年に感染症拡大による自粛期間中に、ビヨーンズ全メンバーによるリレー形式で行なわれていた企画でした。各メンバーの好きなテーマで動画を作っていましたので、りか様も上記の自分の好きなものを紹介する動画を作成しています。どの回もとても楽しそうです。というか、嬉しそうです。好きなものを人に伝えるのは楽しいし、嬉しくなりますよね。
思えば、ビヨーンズはデビューの勢いに乗って更なる飛躍が期待されるタイミングで、この自粛期間に当たってしまったのは不運でした。そんな不運な時期でも、こうして企画動画を作成してメンバーの魅力を伝えることを続けた関係者の皆さんの尽力には頭が下がりますが、この時期にライブやイベントができていれば、この時期に新曲が出せていれば、そんな「もしも」をよく想像します。ビヨーンズはこの時期、メジャーデビュー二年目でした。
メンバーは人間ですから、活動は停滞していても年齢は重ねていきます。この年の活動自粛期間によって受けた損失は大きいと思っています。それは、ビヨーンズに限った話ではありませんが、ビヨーンズは「二年目」だったのです。アイドルはデビュー一年目も重要ですが、実は二年目はもっと重要なのです。ここで尻つぼみとなって伸び悩むアイドルが多いからです。
ビヨーンズはその後、失われた期間を取り返すべく懸命に走ってきましたが、その間に多くのメンバーが二十代となり、ついには全員が二十代であるグループとなりました。2019年のCDデビューから五年以上が経過したのですから、それだけの年月が積み重ねられてきた訳です。
観ている側はあっという間の六年でも、当事者にとってはそれが濃いものであればあるほど、やりきった感が芽生えてくるものなのかもしれません。
年齢を考慮すれば、島倉りか様がこの度卒業を決意したことは決して「早い決断」ではないのですが、応援する側は時計の針を見ることを忘れてしまっていたようです。きっと、ビヨーンズが楽しすぎて時計もカレンダーも見る余裕がなかったのでしょう。
島倉りか様の卒業はとても寂しい。だけど、その決断には大きな拍手を贈りたいものです。そう遠くない将来、りか様がニュージーランドで楽しく暮らす映像を…じゃなかった、そう遠くない将来、りか様が昭和歌謡コンサートを開催するのを楽しみにしております。これからの人生に成功あれ!