フリージア工房 国道723号店

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金沢八景で感じた平成

2007-04-29 22:29:57 | 町と旅
今日は天気が良く青空の広がる中、横浜の金沢八景に行ってきました。本当なら、娘。イベントに行きたいところではありましたが(^_^;)ちなみに、この前話題にした握手会の有無ですが、握手会あったみたいです。

今日は「昭和の日」という事で、昔のカメラ持ち出し散歩と行きたいところでしたが、先月入れたフィルムがまだ使い切れず入ったままな「京セラ スリムT」が今日の散歩カメラ。フィルムはフジベルビア50(RVP)。
平成生まれのプラスチックボディAFコンパクトカメラ持ち出したとあって、せめてもの気持ちで昭和の日に敬意を込めて今日はデジカメは無しに決定。



金沢八景駅は、八景島行く人達で混んでいた。観光地を控えている割には地味な駅前には、何故か大衆食堂が何軒かある。駅からの細い路地みたいな道は大勢の人通りなのだけど、多くはそういう店には目もくれず、シーサイドラインの乗り場に足早で向かっていく。観光客の似合わない駅前は、八景島が出来る前からほとんど変わらない昭和の風景。
私は、お墓参りのため一旦金沢八景を後にした。

午後二時半、まだまだ人通りの多い金沢八景駅前に戻ってきた。シーサイドラインの高架が海上にそびえる平潟湾を眺めながら歩き、時々スリムTを取りだし海を撮影。向こう岸が目の前にある細長い平潟湾には、釣り舟が浮かんでいる。海水を近くで見ると、透き透っていて思いの外綺麗。
夕照橋という橋を渡り、野島へ行く。野島は短い橋で渡るため意識しにくいが、平潟湾に浮かぶ小島と呼んでいいかもしれない。先ほど通って来た道にあった昔の金沢八景の浮世絵にも、野島は島として描かれていた。車なら十秒くらいで渡りそうな橋ゆえに、地元の人は意識していないかもしれないが、私は野島に来る度に「プチ 島旅行」のつもりで楽しんでいる。

橋を渡り、そんな野島の入口(?)には八百屋が店を構え、近くには釣り舟屋が軒を連ね、島の雰囲気は確かに感じられる。細い路地の多い野島の町を歩き、やがて野島公園に到着。野球グラウンドでは草野球が行われ、選手の声が閑静な野島の町にこだまする。
とりあえず私は公園内の展望台に向かい、登り坂を上がる。見下ろす平潟湾の水面がキラキラ光る。
展望台からは、八景島や横須賀追浜の日産工場が望めた。上から見る八景島はとても小さく見えた。野島は静かだ。

しかし、展望台から下り公園内の浜に行くと、バーベキューをする親子連れの大群。
再び金沢八景駅前の喧騒を思い出しながら、先に進めばまた静かになるだろうと歩く。
しかし、その先には更に大勢のバーベキュー家族がいた。しかも、芝生広場にはたくさんのテントが。
公園にテントと言うと、住所不定の方々を思い出してしまう私は、滑稽に感じながら芝生広場を横目で見ながら歩いた。なぜ、わざわざテントを張るのか、思考を巡らせてもサッパリわからないまま公園を出る。
再び狭い路地の野島の町を歩く。南向きな家々の庭先には、ツツジやポピーなどが色鮮やかに咲いていた。そこには、バーベキューの賑やかさはなく、椅子などがあったら座りこんで昼寝してしまいそうな平穏な空間だった。
近くに公園駐車場があった。停まっている車の多くが、車体はちっとも「ミニ」ではないのに「ミニバン」というジャンル分けがなされている車ばかりだった。
芝生広場のテント、ミニじゃないミニバン、恐ろしいほど平成な風景に苦笑しつつ、昭和の日撮影散歩は結局のところ「昭和」ではなく「平成」という現在を味わいながら、まったりした陽射しの下、エンディングとなった。

デジカメを持って来なかった私も、結局はブログ用にと携帯で平潟湾を撮っている。そんな自分にも、平成を感じながら苦笑してしまう閑な昼下がりだった。


今日のBGM レンガの小径 / 松田聖子
コメント
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