「なんだこの子達は!」と、赤い女の子のアクロバティックな動きと、メンバー一人一人にうまく割り振りされたキャラクター具合に感心したのがちょうど二年前。私は「MJ アイドル祭」という試みに惹かれて、出演者のモーニング娘。とスマイレージ、そして珍しくフジテレビ以外の局で歌を披露するアイドリング!!!を見ようとNHKをつけたのでした。
注目の新人三組として、スマイレージ、ももいろクローバー、東京女子流が紹介され、自己紹介タイムまで用意された中で一番目立ったのは、トリのAKB48すら喰った感もあったももいろクローバーでした。
あれからちょうど二年が立ち、スマイレージも、ももいろクローバーもメンバー構成が変わった。ももクロは名前も変わった。しかも名前が変わってからはトントン拍子で人気が上がっている。AKB以上にえげつないと言われたCDの売り方はすっかり過去の苦笑い話となり、逆にスマイレージの方がなりふり構わない売り方をするようになってしまいました。
あの頃はさほど変わらなかった、いや、ハロプロという看板を背負っている分だけスマイレージの方が格上感があったのに、もはや差は開く一方。
どうしてこうなってしまったかと言えば、スマイレージはエースが辞めた。新人を大量に採用したなどの理由を挙げる人が多いだろうけれど、私はそれだけではないと思っています。「慢心、環境の違い」などと言うつもりはありませんが、でもそれはあながち見当違いでもないかもしれません。
でも、過ぎた2年を悔やむより、これからをどうしていくか?そこなのだとも思います。歴史が変わればベストなメンバー構成なんて代わっていく。それはスポーツの世界では当たり前な話だけれどアイドルの世界でも同じ。西武ドームというランドマークと、山野ホール(しかも、それはコンサートではなくリリースイベントだけれど)という標識とは線でつながっている。それをどう走り、どう迷わず導かれるかは慢心なく環境に左右されない強さ、それをお膳立てするスタッフ、そして、応援するヲタの三位一体なリレーであると感じています。
スマイレージ 『ドットビキニ』 (MV)