ハロプロも色々とお世話になった「カミスン」が終わり、新たに「火曜曲」という番組が始まりましたが、昨日初めて見てみました。まあ、AKBのための歌番組といった内容なんですが、そういうものだと割り切って見る番組なのでしょう。
番組では今週発売となる二組の新曲がオンエアされた訳ですが、とても聴きやすいナンバー。音も耳馴染みが良さそうなもので、これが大衆音楽というものなのであろうと感心したものです。これは90年代を席巻したビーイングサウンドにも通じていて、つまり聴きやすく歌いたくなるわかりやすさ、そんな作りです。AKBにビーイング系の人が曲を書いているのも納得というものです。
そんな二組に売上では敵わないだろうけれど、スマイレージも今週新曲を発売します。この新曲が正直耳馴染みが良い曲とは言い難い。しかし、何度かリピートしているうちに良くなってきた。特にサビが印象に残ります。でもシングルとしてこれで良いのだろうか?という疑念も消えず。
他のJ-POPとはひと味もふた味も違う音楽を提供してくれるのがハロプロの魅力だとしても、その作りから新たな顧客獲得は難しい。
それでもヲタは安易に大衆迎合しない点に美学のようなものを見ているから、「これでいいのだ」と思っているし、私も「ドットビキニ、十回くらい聴くと好きになってきた」などと叫んでしまう訳で。
これはハロプロが聴くための音楽である事も意識しているからかなと思っています。何度も聴く事を前提にしていて、そうして発見を経て好きになっていくという作り。言い換えれば聴き込む事が前提という作り。なるほど、テレビの歌番組が扱いかねる訳であります。
理想を求めてとっつきやすさを失っていくか、売上と人気を得ない事にはたくさんの人に届かないと現実に生きるか。正解はどちらにも有り、どちらにも無く、スマイレージは戸惑いをリフレインするばかりであります。