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ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

Rev.from DVL

2014-05-18 19:35:35 | アイドル etc



 アイドルライブに於ける対バンライブがここ数年盛んになっていて、たとえばそういうライブでは東京に全国から途方アイドルが集結みたいなプログラムもあったりします。そんな対バンライブのひとつ「アイドル横丁祭り」でいくつかのグループが話題になり、何人かのアイドルさんが注目された。この対バンライブに毎回足を運んでいたヲタから「カンナ様」と呼ばれて人気を集めていたその娘を初めて観たのは、歌手としてステージに上がる姿ではなく、司会進行役として出演した回だった。司会をやらせるためだけに、わざわざ福岡から呼ぶなんて、主催者側もカンナ様の人気に注目しているのかと感心したものです。SNSでのヲタの反響に注目している業界関係者がいる事は決して珍しくなく、そうした些細なムーブメントがライブアイドル業界のトレンドを動かしてきたのも事実。

 歌うカンナ様を観る事が出来たのは、それから割と早かった。一ヶ月ちょっと経った頃、彼女の所属するグループ「Rev.from DVL」が出演したアイドル横丁祭りを観たのでした。
 数曲歌った中で一番印象に残った曲。ファンキーでハモリもよく、躍動感があったその曲の音源を奇しくも手に入れたのは、昨春タワーレコードから発売された「JAPAN IDOL FILE」という五枚組のCD.地域別に分けられたディスクの九州のグループをまとめてあるDISC 5にそのファンキーナンバーはあった。
 音源を聴いて私は更に気に入った。ライブで感じた躍動感をCDでも表現出来ている。ここの事務所はアイドル音楽に対して真摯に取り組んでいるタイプの事務所かもしれない!と、今後このグループを注目していく気分になったのでありました。

 しかし、それから少し経ってから例の騒ぎが発生する。まあ、それ自体が「仕掛け」である事はどうでもいいし、その「奇跡の一枚」は素晴らしいのかどうかも興味はない。ひとつ残念だったのは、楽曲やグループの放っていた魅力は置いてきぼりにされて、「芸能のプロ」が推していきたい子だけがクローズアップされてしまったことに尽きる。それだけの逸材であったという事なのかもしれないけれど、彼女が有名になることによってグループが得られるものが見えてこないのも残念に感じる部分でもある。さゆがテレビに出まくったことによってモーニング娘。が得た「メジャー感」みたいな特典は今のところ感じない。

 それでも、Rev.from DVLはメジャーデビューを果たす。強いて言えば、これが「一人が有名になって得たもの」なのだろう。ジャケットは平凡なデザイン、悪く言えば新しいアイドルを作っていこうという気概のようなものを感じない作り。とりあえず無難なものを作りましたというもの。このCDのジャケットがどんなものであったかを、一年後にアイドルファンは忘れているのではないだろうか?と思えるほど平凡。
 でも、曲はとても良いというジレンマがそこにある。私がライブを観た時に一番印象に残り、「JAPAN IDOL FILE」で気に入ったあの曲がメジャーデビュー曲に選ばれたのだ。
 そして、そんな良い曲はメジャー化されるにあたって、インディーズ時代からアレンジが変わった。ボーカルが妙に高い。リズムが軽くなった。どう聴いてもメジャーデビューで音に予算が掛けられて厚みを増している筈なのだけれど、なんだか物足りない感じ。
 そういう「何かしらの物足りなさ」を感じる部分が、つまりはアイドルCDは「聴くもの」なのか?「買うためのもの」なのか?を考えさせられ、アイドル産業の陰と陽が如実に現れているようにも思えて、いろいろと悲しい気分になっていく一枚なのであります。それ自体が物語の過程に過ぎないのだとしても、どこかやりきれない思いを抱きながら、彼女と彼女達のこれからを気にしている今日この頃。

コメント (7)
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