1979年4月発売。日本初のコンピューターミシン、ジャノメメモリアが重要科学技術資料に登録されたというニュースが入って来ました。
当社初のコンピュータミシン「メモリア」が重要科学技術史資料に登録されました - ニュース・トピックス | JANOME コーポレートサイト
ジャノメミシンの看板を掲げて仕事をしている私としても誇らしい事です。
メモリアと言えば、重たいミシンで頑丈でミシンケースもしっかりしていて上面が平らだったので、私が直営支店に入った時、背の低かった当時の支店長が店の鍵の開け閉めに踏み台として使っていましたっけ。
ミシン屋になって2~3年目の頃かな?母の実家のミシンが壊れたから診てくれと言われて、行って診たのがメモリアでした。
メモリアは丈夫なミシンで、今でも使っておられるお客様は多いです。
修理不可能ってのは殆ど見たことが、今でも無いのですが、母の実家の叔母のメモリアはコンピューターがNGで修理不可能でしたっけ・・・
「叔母ちゃん新しいの買って!」って、言えなくて(;^_^A中古のミシンをあげちゃったっけ。
「そんな、貰っていられない!」って幾らかでもお金をくれるだろう?って期待したけど・・・
「んだが~、ありがとうな~」で、終わったっけ(; ̄ー ̄A アセアセ・・・
後にも先にも動かない、修理不可能ってなったメモリアは叔母のミシンだけだったように思います。
メモリアが国産コンピューターミシンの第1号で、他社のコンピューターミシンは何時ごろから売り出されたのだろう?と思っていたのですが・・・
重要科学技術資料によると同じ年にブラザーミシンもオーパス8ってのを売り出していたのですね。
ちょっとだけジャノメの方が発売が早かったのかな?
プロジェクトXとかでやったら「一日でも良い!ブラザーより先に発売するのだ!」と社長の激がとんだ・・・
って感じだったのかも?(笑)
オーパス8よりメモリアは良いミシンだったのだろうな~
同時期に売り出されたミシンなのに、私はオーパス8は殆ど見たことが有りません。
メモリアは今の家庭用ミシンの主流のボビンケースのいらない水平全回転釜で、オーパス8は工業用の釜だとはいえ、ボビンケースの垂直全回転釜。
水平全回転釜を実用レベルにしたって、ジャノメの技術はすごかったんだろうね。
45年経ってもまだ普通に使えるメモリア・・・
そういうのをずーっと作って欲しいです。
まぁ、適度に壊れて貰わないとミシンを売る私らは困っちゃうけどね(;^_^A
でも、そういう商品なら安心してお客様に勧められるもの!