さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

台の宮 欅の巨木も紅葉して

2012-11-28 | 日記


 幹周り8メートル、樹齢1.000年といわれる台の宮公園の欅の巨木です。すっかり紅葉してきれいです。

 昔、台の宮には歳古りた狐の弥十郎一家が住んでいて、夜な夜な美しい娘に化けて男をたぶらかしていたと聞いています。

 この巨木の洞(うろ)にはかつてたくさんのコウモリが住んでいて夕方の空を賑わしていたそうですが今はいなくなりました。

 今も続いていますけど、昭和30年代頃の台の宮の盆踊りは近郷近在から大勢の人が集まって「会津磐梯山」を時には「かんしょ踊り」を踊りました。
 「会津磐梯山」は優雅な踊りですけど、「かんしょ踊り」は激しく狂ったような踊りだと聞いています。踊りの夜が更ける頃人知れず踊りの輪を離れた二人が大きな十五夜の月を幸せいっぱいに眺めていた、なんてうらやましい話を聞いたことがあります。
 昔のお盆は旧暦でしたから盆踊りの夜は満月だったんですね。

 台の宮の御禝神社の社前をお守りしているのは狛犬ではなく阿吽の姿の狐さんです。なんか怖いお姿です。お稲荷さんではないのになぜ狐さんなんでしょうね?・・・誰かに教えてもらいたいものです。

 境内には太平洋戦争で戦没なさった人たち名前を刻した大きな慰霊の碑があります。私たちの町でこんなにたくさんの人が・・私はこの人たちのこと、そして残されたご家族のことを思い深く深く手を合わせました。平和は大事ですね。戦争はしてはいけないと思いました。

 境内には横山稲荷の石祠があります。文化14年(1817)3月吉日 横山新田一村講中とあります。横山新田は坂下の人たちが横山森子という人を肝煎りにして開田したんだそうですね。そんな古い時代に女の人が肝煎りになって新田を開墾する希有なことですね。
 なんだか不思議な気がします。

 ばけ坂の上の欅の古木はず~と昔からいろんなことを見てきたんでしょうね。美しい紅葉でした。