さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

「由々しき杉の夢」を見て山に行きました

2015-08-26 | 日記
 
取り上げ峠の古道に樹齢2-300年もあろうかと思われる杉の古木があるんです



 一瞬の夢に「由々しき杉」という声を聞いて眼が覚めました。夢の中「で由々しき」ってどんな意味があるんだろうと自分で自分に問いかけているんです。なぜそんな夢をみたんでしょうか不思議です。

 近頃、自分の年を思い惑い少々鬱気分になってなにかしょうとする気力が湧かなかったんです。でも夢に目覚めたとき私になんか気力が満ちているような気がしたんです。どうしてなんでしょうか不思議です。

 
私は昼食を早めにとって11時30分頃山に向かいました。





 峠道の頂き近くの道に熊さんの糞を見ました。野生の熊とかテンなどは自分のテリトリーを主張するために目立つ所に糞をすると聞いています。愛犬マルが元気だった20年ほど昔野生が強く残っているシベリアンハスキー犬のマルに案内されてこの道でテンの姿に合いました。昨年はスキー場の頂きの道で、一昨年は尾根道の倒木の上にテンの糞を見ました。この道で熊の糞を見るのは2度目です。



 ああ、この道に熊さんもカモシカさんもテンもいるんだと嬉しくなりました。1ヶ月ほど前に教育の森の炭焼き小屋の前の広場にカモシカの親子を見ているんです。

 近頃、町の放送で近くの山に熊が出没しているので気をつけましょう。山に入るときは熊よけの鈴か携帯ラジオを持ちましょうなどながしています。

 そうだ、熊さんにあなたのテリトリーに私が来ていますと挨拶をしなければと思いました。「えっへーん」大きな声でときおり咳をしながら道を登りました。私も山太郎、熊さんに親しみを感じこそすれ怖い思いは全くおきないんです。困ったものです。古里只見には秋田またぎの伝統があって私の小学校の同級生の中にもまたぎの仲間がおりました。わたしにもそのDNAがあるのかも知れません。

 歩きなれたいつもの尾根道です。ゆっくりと尾根道を楽しみました。スキー場の頂きから少し降りた眺めのいいところに腰を下ろしてゆっくりとスポーツドリンクを飲みました。雲の切れ間からさあーっと日が射して集落を照らしていました。美しかったです。


 下り道でまだキキョウがいっぱい咲いていました。キキョウの花期は長いんですね。私は住みきった心で山を下りました。「私は今を生きている」なんかすがすがしい気分で鬱はすっかり消えていました。やっぱり山はいいですね。山は私の命です。