こんにちは、社長の塩津です。
12月17日に兵庫県建築士会姫路支部の研修会として「第1回姫路城大天守保存工事 現場見学会」が開催されました
この研修会は姫路支部だけに与えられた特別の企画です。日本全国からたくさんの見学申し込みが殺到しているそうでお断りするのが大変な様です。その様な中、姫路市役所さんのご協力もあり、地元の強みで実現致しました
現在の工事は大天守を囲う素屋根がほぼ完成しています。これから春に向けて一般の工事見学スペースの仕上げが行われていく予定です。
支部では一般の方が見ることのできない部分も含めての視察になります。今回第1回目の視察は巨大素屋根の見学。
2回目は来年の4月頃に瓦や漆喰が取り外された大天守の見学を予定しています。
約5年をかけての保存修理となりますが、進行状況を定期的に見れる事を大変楽しみにしています。・・・・・でも、安全面より1回の参加人数が20人と制限がある為、すべてに参加できないかも分かりません
ではでは早速今回の視察をご紹介していきましょう。
この写真は視察に向かう車の中から撮影しました。メインストーリーの大手前通りからの姫路城です。
普段は素晴らしい姫路城がそびえたっていますが今はすっぽり大天守が素屋根で囲われています。
まず、入り口ゲート前にヘルメット持参で集合です。さすが建築士会ですね。バラバラな見事な集合です
この場所からの姫路城も撮影スポットの一つです。
全員が集合し、出発です
まずは大天守と同様の内容で工事が進められている西の丸にある隅櫓の見学です。
入口ゲートより見れる隅櫓です。
工事中のバリケードを開けてもらい工事用の足場を登っていきます。もちろん一般の方は見学できない場所です。
ここでの工事は左官職人による漆喰塗が進められています。瓦は全面葺き替えでは無く割れたりずれたりしている部分のみを直しています。漆喰塗は全工程3回塗りの2回目です。3回目の仕上げはキメの細かい白い漆喰で仕上げられます。
軒先瓦の饅頭の様なものは釘隠しです。今回の修理ではステンレスの釘が使われています。
瓦1枚1枚に塗られている漆喰は台風などの暴風雨に耐えられる様に隙間の無いように丁寧に塗られています。
沖縄で見られるものと同じですね。
数年前ですが姫路を襲った強風の台風で大天守の瓦が数枚飛ばされました。漆喰が剥がれて空気を含む部分の瓦が飛んだそうです。
ここ数年、台風が巨大化してきているので今回の修理ではその辺も考慮してしっかりと固定することに気を配っています。
寒い中、市役所の担当者の方から説明を受ける建築士たちです。
大天守の立派な足場と違い、住宅リフォームの建築現場の様な足場です。かなり怖かったです。限定20名の意味がよく理解できました。本当にたくさん乗ると危険です。
といった感じで見学がスタートしました。とってもワクワク感でいっぱいです。まだまだ見て頂きたいのですが、今日はここまでです。今回の視察は3回か4回に分けて紹介したいと思いますのでまた続きをお楽しみに待っていて下さい
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