あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: これまで49年の人生で最高の焼肉屋さん

2013年04月07日 | 旅するシーカヤック
2013年4月6日(土) この週末は、爆弾低気圧の影響で大雨と強風の予報。 『瀬戸内シーカヤック日記』を殺すにゃ刃物は要らぬ、雨の二日も降ればよい。

前から『ちょっとYシャツのええのが欲しいのう。 昔に横浜で買うたお気に入りの、”Maker's Shirt 鎌倉”のシャツが大分草臥れてきたけん、今度天気の悪い週末があったら買いに行こうや。 それに、あんたのウオーキングシューズも一緒に買うたらええが』と言っていたので、朝から雨が降っている今日は、妻と一緒に広島市内に買い物へ。

妻のウオーキングシューズを買い、少し早めのお昼ご飯。

『今日はどこにしようか?』 そう、たまに出る広島でのランチは、私たちの楽しみの一つ。 前に見つけた美味しいスペイン料理の店にするか、それともカレー? あるいはラーメン? 前回は一杯で入れなかった天婦羅屋さん?

前に入れなかった天婦羅屋さんに行ってみると、開店直後だというのに既に満席。 『いやあ、ここはスゴいね。 開店前から並ばんと駄目なんじゃなあ』

『どこにしようか?』 『前から、”むすびのむさし”が気になっとるんじゃ。 いっぺん、行ってみようかのう』 『あんたはまだ行った事なかったんかいねえ』 『そうなんよ』

と言う訳で、今日のお昼ご飯は”むさし”。

ここは、おむすびが有名で、時々ラジオで広島を訪れた芸能人が、むさしのむすびが食べたい、などと話しているのを聞いて気になっていたのである。 妻は何度も来たことがあるそうだが、私は初めて。

妻は”天婦羅うどん定食”を、

そして私は、”元気そば定食”を注文。

いやあ、確かにおいしそうな”おむすび”である。

形はしっかりと”おむすび”を主張しているが、お米の一粒一粒がしっかりとしており、食べると『ほくほく、さくり』

硬くもなく、かといってバラバラと崩れるでもなく、そしてねっちゃりでもない完璧な食感と、絶妙の塩加減。 『いやあ、なるほど』


そして、俵むすびと三角おにぎりでは、味と食感が異なり、それぞれ楽しめる。

いつものように二人が違う種類を注文し、今回もうどんとそばを分け合って食べる。
『お、このうどん、ええ出汁でてるなあ』 『この元気そばも旨いで』

『ごちそうさまでした。 いやあ、人気なのが分かったわ。 これならまた来よういう気になるね』

食後は、Maker's Shirt 鎌倉へ行き、気に入った色のシャツ2枚とネクタイ、そして妻のシャツも購入して家に戻った。

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先日、久し振りに次男と一緒に飯を食う機会があった。

『何が食べたい? イタリア料理でもええし、焼肉でもええよ』 『どっちかというと、焼肉の気分かな』 『じゃあ、焼肉にしよや』
という訳で、夕方に駅で待ち合わせ、近くの焼肉屋さんに行ってみたのだが、夕方だというのに誰もお客さんが居ない。
『ちょっと怪しいね。 せっかくじゃけえ、別の店に行ってみようか』

と言う訳で、駅から20分程度歩いて、初めて訪れる焼肉屋さんへ。
扉をガラリと開けると、店内はほぼ満席。 『入れますか? 二人』 『大丈夫ですよ』 という事で、ちょうど空いていたカウンターの席へ。

『ここはえらい人気やね』

初めての店で、あまり馴染みの無いメニューが並んでいるので『すみません。 おススメは?』と大将に聞くと、にこりと笑い、『うちは、生のタン、ハツ、センマイ』との事。 『じゃあ、タンとハツ。 あと、キムチもお願いします。 そしてビール』

すると大将はニヤニヤしながら息子を指差し、『もう大丈夫?』
私は、『ええ、もう二十歳過ぎてますから。 もうすぐ3回生なんですよ』 『へえ、高校生くらいに見えるね』と言いながら奥を指差し、『あれがうちの娘。 18だけど、あれと同い年くらいかと思うた』

と言う訳で、無事ビールで乾杯! 久し振りの再会である。

そして、初めて食べる生タン&生ハツ。 『お、こりゃあ旨いなあ』 『うん、美味しいね』 いやあ、驚いた!

『キムチもおいしいな』

『肉は何を頼もうか?』 お店の人に、『盛り合わせ焼ってなんですか?』と聞くと、『いろんなホルモンが入ってますよ』との事。 『じゃあ、それを二人前』
すると、カウンターにおかれたコンロに火が入れられ、ホルモンミックスが載せられた皿が運ばれてくる。
そして、なんとお兄さんが肉を二切れとって、焼き始めた。

『へえ、ここはお店の人が焼いてくれるんだ』

ビールを飲みながら待っていると、『はい、どうぞ。 レバーです』
軽く表面が焼かれた状態で供されたレバー。 タレを付けて口に入れてみると『えー、これがレバー。 なんじゃこりゃあ、スゲー美味い』
息子も一口、二人で顔を見合わせて、『美味いなあ』 『うん、美味しい』

次に焼かれるのは『テッチャン』

『はい、テッチャンの片面焼き』

『へえー、こんなん初めてや』 口に入れると。。。

『なんやこれ。 旨味と甘みが口一杯に広がるわー。 お前も食うてみ』 『お、旨い』と、再び二人で顔を見合わせた。

***

ビールを飲み、プロが一つずつ焼いてくれるおいしいホルモンを食べ、そして再びビールを飲む。 至福の一時。
そのうち、隣に座って居られた年配のご夫婦のご主人ともお話するようになった。

『私は野菜派なんですが、この焼肉屋さんには来るんですよ』との事。 『そりゃあ、よく分かります。 こんな旨い焼肉は初めて食べました』
『メニューには載っていない、おススメの料理もあるんですよ』 『なんですか?』と聞くと、張ってある料理の写真を指差し、『あれです』

お店の方に伺うと、特に常連さんでなくても出していただけるとの事だったので、早速注文した。

するとまず肉が焼かれ、そこのたっぷりの九条ネギが載せられる。

ネギがしんなりとし、特性のタレが絡められると完成である。

『おお、このネギがシャキシャキとして美味しいね』

隣のご主人は、息子と同じ大学の出身であることが判明。 『私は経済学部でしたが、そこの大学出身なんですよ。 昔は京都の町中にもキャンパスがあってねえ』との事。 その隣が注文。 『”どぼ漬け”頂戴』

『なんですか、”どぼ漬け”って』 『ぬか漬けの事ですな』 出てきた漬け物を見るとおいしそう。 『うちも、どぼ漬け下さい。 そしてご飯も』

おいしい漬け物でご飯を食べ、ビールを飲む。 息子が、『ここのメニューは、外れがないねえ』 『ほんまやな』


その後も、盛り合わせを追加注文し、ビールを飲み、生センマイを食べ、日本酒を飲む。


『ほんまに旨かったなあ。 満足満足。 駅から遠かったけど、来た甲斐があった』 清算をお願いすると、

『8800円です』 あれだけ美味しいものを喰って、ビールと酒を飲んで、二人で8800円!

『いやあ、あり得へん。 ほんまリーズナブルや』 貧乏学生の息子も、この味と料金なら、部活の飲み会などでぜひ使ってみたいと気に入った様子。

これまで49年生きてきて、こんなおいしい焼肉は初めてであった。 まだまだ世の中には知らない事が沢山あるんだなあ。
人生最高の焼肉! 場所柄、広島から頻繁に通う事はできないが、またぜひ訪れてみたいものである。

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