2013年4月27日(土) 今日から待望のゴールデンウイーク。 前半は天気も良さそうだし、まずは久し振りのシーカヤックキャンプツーリングへ。
最近、強風の週末が多くYB125SPでのツーリングや、25周年の旅行などなどが続き、数週間ほどシーカヤックから遠ざかっていたが、やはり俺の本業は『のんびりまったり_旅するシーカヤック』 いやあ、楽しみだ!
いつものように土曜日の朝5時に最新の天気予報をチェックし、行き先を決める。 なんといってもプランニングが最も重要。
これが俺の安全確保手段の一つである。
『今回は、倉橋にするわ。 浜をベースにキャンプツーリング』
今日は夕方まで少し風がある予報なので、午前中に家の用事を済ませ、昼前に家を出発。 地元の海なので家から1時間も掛からない。 昼の出発でも、時間にはたっぷり余裕がある。
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浜に到着し、『キャンプしたいんですが』 『あ、電話いただいた方ですね』
料金を支払い、テントを張る。

いつものようにキッチン周りをセットし、お昼ご飯の準備。 今日は、カップラーメンである。

風が強いので、今日はのんびりするつもり。 テントに入り、iphone5で音楽を聴いていたら、いつのまにか寝入っていた。
ウトウトウト。。。 『ん? んん? んんん? これは。。。 おお、これは高気圧の匂い』 目が覚めた。

テントの中に居ても、体全体がどっしりとした高気圧が来た事を感じてワクワクしている。 お昼ご飯の時とは空気が違う。
昼寝でボケた体を起こすため、まずはお湯を沸かしてコーヒーを淹れ、エーデルワイスのクッキーでおやつを堪能。

このクッキーが絶品なのである。 呉のエーデルワイスのクリームパイが大好物の一つであるのだが、このパイのベースに使われているこのクッキーも、またまた絶品。
『いやあ、やっぱりおいしいなあ』
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コーヒーで体が目覚めた所で、アンダーウエアの上に直接コーカタットのドライスーツを着て出発準備は完了。
このドライスーツも、ゴールデンウイークまでかな。
もう夕方4時過ぎなので、今日は目の前にある黒島までのお散歩ツーリング。

いやあ、やっぱシーカヤックは楽しいな。 一漕ぎ一漕ぎ、久し振りのパドリングの感触を、体全体で楽しむ。

約40分ほどで黒島へ。

湾内をグルリと廻り、のんびりと海中を眺める。

『さて、そろそろ戻るとするか』

夕方5時半過ぎに、キャンプ場まで戻ってきた。
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まずは、ビール!

キャンプ用に購入した、バカラのグラスに冷え冷えのエビスビールを注ぐ。 トクッ、トクッ、トクッ。 シュワワワー。
『いただきます』 グビ、グビ、グビッ、ゴクリ。 『おお、これでようやくゴールデンウイークに入った気がしたワイ』

シーカヤックツーリングを楽しんだ後、夕暮れの瀬戸内海を眺めながら、浜で一人飲むビール。 最高である!
食事は、カレーと、海鮮&野菜のオリーブオイル炒めバジル風味。 『お、これ美味いじゃないか』

食事を終え、ラジオを聞きながらワインを飲んでいると、今日は尾崎豊特集との事。
『
ダンスホール』
『
シェリー』
いやあ、尾崎豊はやっぱええなあ。 俺がちょうど大学を卒業して会社に入った頃に流行った歌たち。
当時は、初めて買ったクルマであるフェスティバキャンバストップのドライブで、よく聴いていた。
その後も、子供達がまだ幼稚園児だったころ、その頃は毎週金曜日の夜には妻がバレーボールの練習に出かけていたので、晩ご飯の後CDをかけて、彼らと『卒業』や『15の夜』などを大きな声で歌って楽しんでいたっけ。 懐かしい!
50歳を目前にした中年オヤジ。 瀬戸内の波音を聴きながら、月に照らされた浜で独り静かにワインを飲んでいると、『ダンスホール』の曲がしみじみと滲みてくる。
いやあ、こりゃあええ『(
15の夜ならぬ)49の夜』やなあ。
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2013年4月28日(日)
朝起きると、温かいそばで朝食を済ませ、いつものようにコーヒーを2杯、ゆっくりと堪能。

『ようし、今日も散歩に出かけるか』
準備をしていると、夜中に釣りをして戻ってきたおじさんに話し掛けられた。
『これ、最近流行っているよね。 宮島辺りでもよく見るよ』 どうやら、シーカヤックに興味津々の様である。
『そうですね。 最近、本当に増えましたねえ。 私が始めた20年前頃は、海で漕ぐカヌーはほとんど見かけなかったんですけど。 それに近頃は、オープンデッキで安定性が良いカヤックで、カヤックフィッシングなんて人も増えているみたいですよ』 『そうそう、時々見かける』
『あんたは、釣りはせんのん?』 『ええ、漕ぐばっかりです』 『わしらが見よったら、釣りすりゃあええのに、もったいない、いうていつも思いよる』
『ところで、これは渓流も行けるん?』 『いいえ、川用と海用じゃあ、ぜんぜん形が違うんですよ』 『へえ、そうなの』
『川じゃあ、岩やカーブを避けて漕いでいかんといけんから、小回りが利くように平底で短いカヤックなんです。 小回りは利くけど、その分ひっくり返り易いですけどね。 それに対して海じゃあ、小回りは必要ないんで、長くて底がV字形に近くなってて、直進性と安定性重視になっているフネが多いんです』
するとスターン側から眺め、『なるほど、確かにV字じゃねえ』
『今日はどこら辺を漕ぐんね?』 『昨日は夕方、黒島まで往復したんで、今日は横島辺りに行ってみようと思ってます』
『そう、じゃあ気をつけて。 お、そうそう、ところで魚は要らんかね?』 『え、でも氷も持っていないんでいいですよ』 『氷ならあるけん。 小さめのメバルじゃが、持って帰りんさい。 うちは、女房が魚をおろすんが嫌いじゃけえ、えっと持って帰ると怒られるんよ』
『そうですか。 じゃあ、いただきます』
昨日ビールを運んで来たソフトクーラーバッグを持っておじさんのクルマに行くと、クーラーボックスから氷とメバルを移してくれた。
数匹かと思っていたのだが、『こりゃあ唐揚げサイズじゃけ、数がないと』と言いながら、十数匹も入れてくれる。
更に、『お、そうじゃ。 鯛は要らんかね? せっかくじゃけえ、持って帰りんさい』と、掌サイズの鯛も三匹分けてくださった。 『いやあ、ありがとうございました』
『じゃあ、気をつけて行ってきんさい』 『はい』
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7時過ぎ、浜を出発。

今日は、地元のエリアでも大好きなコース、『横島~横島続キ~カシノコ島~黒島』を楽しむつもり。

『いやあ、やっぱ横島続キは最高の眺めやなあ。 まるで箱庭みたいや』
いつものように、ちょっと上陸して休憩。
ここから、カシノコ島へ。
そして黒島。
7時過ぎに出発して、9時半頃にキャンプ場の浜に戻ってきた。

『いやあ、ええツーリングやったなあ』 やはりこのエリアは最高である。
こんな最高のツーリングコースが地元にある喜び。 やっぱ芸予諸島はええなあ!
シーカヤックと道具を片付け、温泉で潮抜きをすると、お昼ご飯。

今日は、お気に入りの店で『刺身定食』
『あー、美味かった。 ごちそうさまでした』 ゴールデンウイークの出だしは最高!
さて、次はどこ行こう?