あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 2015年の初漕ぎは『芸予諸島の楽園』で!

2015年01月18日 | 旅するシーカヤック
2015年1月18日(日) 昨日の強風は収まり、放射冷却で冷え込んではいるものの、快晴の冬の休日。
昨年秋からカヤック肘に悩まされ、約2ヶ月ほどパドリングを控えてバイクツーリングや湯治、クラシックコンサートなどを楽しんでいたが、肘の調子も大分良くなってきた。
最近では、サポーターなしでも日常生活には全く支障がなくなっており、そろそろ漕ぎ始める事ができそうだ。

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土曜日のうちに、ウイルダネスシステムズのケープホーンをカートップ。
カヤック肘の場合、漕ぐ時も痛みはあるのだが、一番怖いのは重いポリエチレン製シーカヤックをカートップする時である。
今回は、特に問題なく積み込み事ができた。 『うん、やっぱり大分良くなっているなあ。 よしよし』

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『じゃあ、出掛けてくるよ。 今日は午後早いうちに戻ってくる』

久し振りに訪れたのは、俺が約23年前にシーカヤックを始めた頃から通い続けているお気に入りのエリア。

今日は、冬の定番コーカタットの『フルドライスーツ』を引っ張りだしてきた。
これがあれば、来てきたジャージの上にポンと着込むだけで、真冬の海に漕ぎ出せるという優れもの。

腕をストレッチして体を温め、慎重にシーカヤックを担いで海に降ろす。 『うん、肘は大丈夫』

日が差し込み始めた『芸予諸島の楽園』は、まさに『芸予ブルー』に美しく映え、久々のツーリング心がワクワクしてくる。

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『ようし、漕ぎ出そうか!』 クルマの外気温計は『1℃』 今日の空気は冷え込んでいる。

約2ヶ月振りのパドリング。
芸予ブルーの景色に囲まれ、音も無く水の上に浮かび、誰にも邪魔されない静かな世界を久し振りに、全身で味わう。

『あー、やっぱこれや!』 なんてったって、俺はシーカヤックが、そして芸予諸島が大好きなのだ、ということを改めて実感する一瞬である。

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今日のお供は、いつものアークティックウインドではなく、

『エルコヨーテ』さんのワークショップで自分で仕上げたウッドパドル。

パドル自体が軽い事に加え、浮力を感じ、木の暖かみが掌を通じて伝わってくるウッドならではの漕ぎ味も、今回のリハビリパドリングにぴったり。

自然海岸に沿ったコースタルツーリングをゆっくりと堪能。

小さな洞窟にも立ち寄ってみる。

ちょうど潮が良く、ぎりぎり通り抜ける事ができる。


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この自然海岸は、何度通っても飽きる事が無い。

ここが、今日の目的地。 いつ通うお気に入りの浜である。


上陸してまず探したのは、いぜんこの浜で見つけ、高台に避難させておいたクマのぬいぐるみ。
『あー、あった』

なんということはないヌイグルミなのだが、こうして3度目の邂逅となると、次第に愛着も湧いてこようと言うもの。
これから、強風や嵐、あるいは訪れた人のイタズラなどで会えなくなる日が来るだろうが、また次回も楽しみにして来よう。

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上陸してからしばらくは、大好きな景色を楽しむ時間。

こんなお気に入りの浜が、ほんのちょっと離れた場所にあるなんて、なんて幸せな事なのだろうか。

まさに、シーカヤッカー冥利に尽きる。

今日は、これまた久し振りに引っ張りだしてきたアウトドア用品。 スベア123。

『遊歩大全』の世界に憧れ、手に入れて使っていたガソリンバーナー。
その後、手軽なガスバーナーや、風に強くしかも手軽なストームクッカーの便利さから、いつのまにか出番がなくなっていたのだが、今回のカヤック肘休養の間の片付け時に見つけたので、久々に使う事にしたのである。

家では既に、テスト運転を済ませている。
今日も、キャップを開け、スポイドで少量のガソリンを取り出し、キャップを閉めてカバーをセット。
スポイドのガソリンを受け皿に垂らし、ライターで火を着ける。

上がった炎がしばし燃え盛り、下火になったらプリヒートは完了。
バルブを開けて、ライターで着火すると、バッバッ、ブッブッと独特の音をさせながら燃え始めるのである。

スベア123横の布製のカバーは、昔、自分で手作りしたもの。

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バッバッ、ブッブッ、バー、バー、ブッブッ
懐かしいスベアの燃焼音を聞き、芸予諸島の景色を眺めながら、お湯が沸くのを待つ一時。
『うん、いい時間じゃないか!』

お湯が湧くと、コンビニで買ってきたカップラーメンとおむすびでお昼ご飯。

スベア123を近くによせ、火鉢代わりにあたりながら暖をとる。


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食後は再びお湯を沸かし、コーヒーを一杯。

時折日が射す冬の休日。

海は澄んで、泳げる夏が待ち遠しい。

潮が引いた浜を散策。

本当に、お気に入りの場所なのである。

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浜で休憩する事、1時間とちょっと。

少し風が出始め、体感気温が下がってきた。 『そろそろ戻るとするか』

その後、出発した浜まで戻り、カヤックと道具を潮抜きし、ドライスーツを脱いで温泉へ。
温泉ではゆっくりと日頃の疲れを癒し、のんびりまったり。

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2015年の初漕ぎは、最高のツーリング日和の中、お気に入りのエリアでのんびりまったり楽しむ事ができた。
どうやら肘も、ほぼ全快のようである。

2015年の『旅するシーカヤック』も快調に始動。 さて、今年はどんな海旅が待っているのだろうか? 楽しみだ!!!

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