あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 2016年初春の島根半島・カヤック&バイク堪能キャンプツーリング

2016年03月06日 | 旅するシーカヤック
いろいろな事があったここ最近。 ようやく落ち着いて、普段の生活に戻ってきた。
誰もが通る道とはいえ、年を重ねると、様々なことを経験するものである。

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毎年3月になると、松江の天気予報をチェックし始める。
金曜日の夜にチェックすると、日曜日は雨だが土曜日は晴れて風も弱い予報。
いろいろと忙しかった日々もようやく落ち着いて、リフレッシュしたいタイミング。 この週末は、島根半島を候補に決定!

2016年3月5日 土曜日の朝、4時前には目が覚めた。
早速PCを立ち上げ、天気予報を最終チェック。
すると、松江は晴れで風が弱い予報に変化なし。 これで確定。

コーヒーを飲み、着替えると、まだ暗いなか北に向かって車を走らせる。

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島根半島でいつもテントを張る浜に到着。

空は晴れ、久し振りの日本海は、穏やかである。

まずはテントを張って寝る場所を確保し、出艇地へ移動。

シーカヤックを下ろし、朝食のパンとポットに詰めた温かいコーヒー、安全装備を積み込んで、出発準備は完了である。

今日は早朝に家を出たので、9時前には漕ぎ出すことができた。


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空は気持ち良く晴れ、海は穏やかで風もなく、絶好のツーリング日和。

今日は、ドライスーツが要らないどころか、パドリングジャケットさえ必要のない暖かさ。
化繊のアンダーウエアと、これまた化繊の長袖シャツという軽装で漕ぎだした。
パドルは、最近お気に入りのウッドのナローブレードパドル。

暖かいのでグローブも要らず、素手で持つウッドパドルの、なんと柔らかく、そして暖かく、手触りの優しいことよ。

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まずはお気に入りの洞窟へ。

ここは、何度訪れても飽きることがない。

シーカヤックでしか通り抜けることのできない、狭い海食洞があるのだ。

穴から差し込む光で、洞窟内の壁が自然にライトアップされ、また海の水は島根半島グリーンに輝いている。

なんとも素晴らしい、自然の造形美。

しばしパドリングを止め、洞窟の中で、独り静かな一時を味わう。

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洞窟を抜けると、湾内を散策。

海鵜とカモメが仲良く休憩中。

普段漕いでいる瀬戸内とは異なる雰囲気が、島根半島ツーリングの楽しみの一つである。

春の日本海は、素晴らしい透明度。

瀬戸内海も綺麗になってはいるが、やはり島根半島に来てみると、その違いに驚嘆する。

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湾内の散策を終えると、今度は小さな島巡り。

この辺りには、岩と言っても良いくらいな小さな島が点在しており、それをホッピングしていく。

ソロツーリングなので、誰に気兼ねすることもなく、気の向くままに漕ぎ進む。

今日は海が穏やかなので、サザエかアワビの漁をしている漁船も出ている。

邪魔をしないよう、距離をとって静かに漕ぎ抜ける。

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ロックホッピングが終わると、別の湾内を散策。

ここでしばし手を止め、パンとコーヒーで朝食。

今日は早朝から漕ぎだして時間に余裕もあり、久しぶりのツーリングで少し漕ぎ足りないので、再び海食洞へ。

岩場を通り抜け、

さっきとは反対側から洞窟へ。

『緑の洞窟』を堪能し、

『島根半島ブルー』も堪能する。


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約1時間半のお散歩ツーリングを楽しんで、出発地点に戻ってきた。

シーカヤックを片付け、移動する途中で桜が咲いているのを発見。

島根半島にも春が近付いているのだなあ!

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野波に戻ると、PFDやスプレースカート、パドリングブーツなどを潮抜きして干す。
乾かす間に、少し自転車を漕ぐことに。

まずは緩やかな上り坂を15分ほど漕ぎ登り、そこからUターンして野波まで戻る。

海沿いの小さな集落と漁港をしばし散策。

神社にお参りし、

船屋を見学。


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この野波は、島根半島ブルーの海がとても美しいお気に入りのスポット。

何度訪れても、ここの海の美しさは飽きることがない。


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いつものように松江に買い出しに行き、温泉で潮抜きしてテントを張った浜に戻る。
午後2時過ぎの、少し遅めのお昼ご飯。

島根半島キャンプでは欠かせない『たまきの割子そば』と、『ヒラマサ&ホウボウの刺身』
まずは定番のエビスビールで、独り乾杯!

バカラのグラスにエビスビールを、トクトクトクトク、シュワワワワワワー。

『いただきます!』
グビ、グビ、グビリ。 プハーッ、うん美味い!

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割子そばをパクリ、ビールをグビリ。
ヒラマサの刺身をパクリ。 『オー、これはなんじゃあ。 コリコリして、味わいも深いし、こりゃあホンマに美味いのう!』
そしてビールをグビリ。 ホウボウの刺身をパクリ。

まさに、至福のひと時。

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ビールの後は、最近お気に入りのホッピー。
今回も栓抜きを忘れて、車にお世話になる。

焼酎をホッピーで割り、グビリ。

ビールとホッピーを飲むと、しばし休憩。

海沿いを散策。

波の創った芸術作品。


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日が傾くと、今度は夕日を楽しむ。

徐々に沈んでいく夕日。

海に光の道ができる。

ほぼ完璧なサンセット。

静かな島根半島の夕刻を、独り静かに心に刻むことができた。


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2016年3月6日(日) 夜は結構な風が吹いていたが、目覚めると穏やかな朝。

まだ暗い中起き出し、ヘッドランプを点けてお湯を沸かし、コーヒーを飲む。
再びお湯を沸かし、昨日買い込んでいた、これまた定番のヨーグルトパンの朝食。

食事を終えると、キャンプ道具を片付ける。

リフトゲートを開けるため、片付け時にはいつもこんな状態になる。

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まずは、佐白温泉・長者の湯へ。

ここは早朝6時から営業しており、JAF割引だと250円という脅威のコストパフォーマンス。
pH9.8という気持ちの良いお湯もあり、島根半島キャンプツーリングの帰りにはいつも立ち寄る定番の温泉なのである。

お昼ご飯は、たたらば壱番地のお蕎麦やさんへ。
中国山地の道沿いには、まだまだ雪が残っている。

松江道沿いにある、たたらば壱番池では、ちくわ天入り十割蕎麦を注文。

揚げたてサクサクのアゴちくわと、美味い蕎麦を堪能した。
『ごちそうさまでした』

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今年初となる島根半島ツーリングは、カヤックで洞窟潜りと透明度の高い海の散歩を楽しみ、自転車を漕ぎ、美味しいヒラマサの刺身をつまみにビールを飲み、綺麗な夕日を堪能することができた。
もう春はそこまで来ている。
『さて、来週はどこ行こう?』

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