この週末は、久し振りに Dahon SpeedTR での輪行ツーリングを計画していたのだが、金曜日夜の天気予報では、土日とも午後から風が強くなる予報。 『うーん、これは。。。』
残念だが、輪行ツーリングはゴールデンウイークの楽しみに取っておく事にしよう。 という訳で、金曜日の夜に急遽予定を変更し、しまなみ海道の外れにある豊島コミュニティセンターに泊まりにいく事にした。
2013年4月13日(土) 『じゃあ、出かけてくるけん』 『はい、こけんように気をつけてね』 『おお、わかっとるよ』
YB125SPにまたがり、チョークを引き、イグニッションスイッチをON。 週末の悪天候が続く今年の春は、1月に購入したこのYB125SPが『旅するバイク』として大活躍である。
少し肌寒い海沿いの国道を快調に走り、三原港へ。
今日はここから因島に渡り、そこから生名島経由で最初の目的地である弓削島に行く予定。
佐木島経由で因島の重井港へ到着。
次は、いつもはシーカヤックを積んだアテンザワゴンで渡るフェリーで生名島へ。
YB125SPで行くのは初めてなので、なんだか不思議な気分である。
生名島橋を渡って弓削島へ。
***
この週末は、輪行ツーリングで自転車を漕ぐ予定だったのが、強風の予報で変更になったのだが、どうしても体を動かしたい。
いつもはカートップしているMTBで急坂もある弓削島一周を楽しむのだが、今日はバイクなのでさすがに自転車持参は無理である。 という訳で、今日は上島町の各島に備えてあるレンタサイクルで走る計画。
”しまなみ交流館”に行き、『すみません。 自転車お借りしたいんですが』 『はい、大丈夫ですよ』
『どこに行かれるんですか?』 『東側の道を通って一周しようと思ってます。 だから1時間くらいで返ってくる予定ですよ』 『いやあ、結構この島は大きいから1時間じゃ廻れませんよ』 『そうですか。 まあ遅くても1時には返します』
と言う訳で、電動アシスト自転車をお借りした。
出かける前に、『大丈夫だとは思いますが、もし電池が切れたら電話してください。 行きますから』と、電話番号が書かれた紙を渡された。
いやあ、親切だなあ。 『じゃあ、行ってきます』
徐々に風が強くなってくる中、アップダウンが結構ある弓削島の東側の道を爽快サイクリング。
急坂を登り、
少し寄り道して、
名残の桜を楽しむ。 『いやあ、なかなかええなあ』
最後の急坂を登り、このコースのピーク地点へ。
いつ来ても絶景である。 ここからは下りが主体。
普段は立ち寄らない、狭ーい道に入り、海岸まで足を延ばしてみる。
ここからの登りが超急坂!
電動アシスト自転車でも厳しく、立ち漕ぎしてなんとか登りきった。 『いやあ、ええ運動になったわ』
***
出発してからちょうど1時間で、しまなみ交流館に戻ってきた。 バッテリ残量は、フル充電から50%まで減っている。
『戻りました』 『えー、早かったですね』 『桜の公園にも寄ったし、海岸に降りる狭い道も走ってきました』
『いやあ、若いから』 『いやあ、いい歳なんですよ。 でも楽しかったです』
『まだまだ使ってもいいんですよ。 1時間じゃもったいない』 『いやいや、これからどうしてもビールが飲みたいんで。 ありがとうございました』
と言う訳で、サイクリングの後はお昼ご飯とビールの予定。 今日はもう船での移動なので、サイクリングが終われば、お酒解禁なのである。
前から気になっていた大黒丸さんへ。 生名島のキャンプ場の管理人さんから、ここはおいしいらしいよ、と噂に聞いていたので、一度来てみたかったのである。
『すみません。 刺身定食とビール、お願いします』
『いただきます』 まずは生ビールをゴクリ。 『おお、これじゃ。 やっぱ体を動かした後のビールは美味いのう』
刺身もぷりっぷり。
『お、やっぱりここはええのう』
『ごちそうさまでした』 おいしい刺身とビールでお腹を満たすと、ここからは島を散策。
***
グルリと一周して、ターミナルに戻ってきた。 豊島に行くために乗る定期船の時間まで、まだ余裕がある。
『さあ、じゃあもう一杯いくとするか!』
風は強いが晴天の下、iphone5で音楽を聴きながら、エビスビールをゴクリ。 まさに至福の一時である。
***
ターミナルの屋上で、のんびりまったりとした時間を過ごし、船の時間に。
ここから、短時間だが俺が大好きな楽しい船旅。
『ニューうおしま2』
豊島に到着。
ここで、なんと驚きのハプニングが待っていた!!! いやあ、ほんまに驚いた。。。。。。。。。 こんな事もあるんやなあ。
しかしながら、宿の方々にはなんの落ち度もない上に、とても親切な対応をしていただいたので、ここで書くのは控えておこうと思う。
『いやあ、旅に出るといろいろな事があるものだなあ』でもこれも旅の楽しみの一つ。 予定通り順調に終わった旅よりも、ハプニングがあった旅の方が、ほんと想い出深いよね。
宿の方と楽しい四方山話を交わしながら楽しんで晩ご飯の後は、部屋に戻り、ビールを飲みながら本を開く。
今日は、ヘミングウェイの『海流のなかの島々』
前にも読んだ本ではあるが、やっぱヘミングウェイはいいなあ。
***
2013年4月14日(日) まずは朝の散歩を楽しむ。
朝ご飯をゆっくりといただき、『ごちそうさまでした』
『じゃあ、8時半の船で高井神島へ渡ってみます』 『またぜひ、暖かくなったら今度は奥さんと来てください』 『はい、本当にお世話になりました。 前回は妻と来て美味しい魚料理を楽しませていただいたんで、次回はまた是非、妻と一緒に遊びに来ますよ』
昨日からお世話になっている『ニューうおしま2』に乗り込み、『高井神島までお願いします。 いくらですか?』というと、
『ちょっと待って下さいね。 豊島から高井神島っていう切符ってほとんど出ないんで覚えてないんですよ』と、お兄さんはチケットをチェック。
しばし待つと、『250円です』
船旅好きの俺は、短い航海を屋上デッキで堪能する。
そして高井神島へ。
これまで、豊島は2回、魚島へも数回渡ったことがあるのだが、高井神島は上陸した事がなかったので、一度散策してみたいと思っていたのである。
豊島から朝の便で渡ると、次の戻りの便まで約50分ほどある。
高井神島は集落が小さいので、50分で充分廻れると考え、今朝のプランになったという訳。
船を降り、所々で出会う島の人達に挨拶しつつ、急勾配の坂道を登っていく。
坂道の頂上付近に、学校が。
高井神小学校&中学校である。 今は休校になっている模様。
そこから更に登っていくが、なんだか行き止まりの雰囲気。 ちょうどおられたおばあちゃんに聞くと、やっぱり行き止まりらしい。
『あっちの道から上に行けるよ』との事で、方向転換。
すると、途中から道に柵が。
『えー、こっちも行き止まりか』と立ち止まっていると、近くの家の前に居られた方が、『柵、開けて通ってもええよ』との事。
『あ、そうなんですか』と、柵を開けて登り始めるが、柵のすぐ傍には。。。
イノシシが穴を掘った後が。。。
しばらく歩いて行く。
ここでも名残の桜が綺麗。
だが、あちらこちらに、イノシシの掘った穴が。。。 『これは。。。 引き返そう』
***
漁港まで戻ると、座って話しているおじさんが二人。 会釈して通り過ぎようとすると、『観光かいね?』と声を掛けられた。
『ええ、昨日は豊島に泊まって、ちょっと散策に来たんですよ』 『どこから?』
『はい、呉からです』 『呉。 じゃあ、同じ様な島がえっとあるじゃろう。 わざわざここに来んでも』 『いやあ、上島町じゃあ、よう生名島でキャンプして、シーカヤックで岩城を一周したり、弓削を一周したりしよるんですよ』
『そして、豊島には昨日のを入れてこれまで2回、魚島にも何回か来た事があるんですが、高井神島には来た事がなかったけん、いっぺん来てみたかったんです』
『ほうね、シーカヤック。 ありゃあ意外に早いよのう』 『そうですね。 時速6-7キロ位ですかね』
『灯台へは行ったんね』 『いやあ、行こう思うたら、イノシシの掘った穴がいっぱいで。。。 すぐに引き返してきました』
すると笑いながら、『やっぱりイノシシは恐いんじゃのう』と笑う。
『イノシシ、よう出ますか?』 『いやあ出るなんてもんじゃないよ。 柵がしてあったろう。 集落のすぐ傍に出てくるし、この漁港の中でも泳ぎよる。 山で出会うても逃げやせんし』 もう一人の方も、『あいつら、毛が硬いじゃろう。 それにあの毛に脂がいっぱい。 じゃけえ、海に入っても浮かぶけえ泳ぐのも速い』
『ここらは、自分らで食べる野菜は畑で作りよるけえ、イノシシとの戦いよ』 『確かに、途中にえっと畑がありましたね』
『ここの漁師は最近は釣りはせんが、野菜は作りよる』と笑う。
『ところでこのロープは何ですか?』 『これか? これは底引き用のロープよ』 『じゃあ、冬にはデンチョウやら獲られるんですね』
『おお、もうデンチョウは時期が終わったが。 これからは鯛よ』
『港に漁船が少ないですね』 『ほうよ、大分減った。 昔は50隻くらい居って、港がいっぱいじゃったけえ、わしなんか新米じゃけ船をつなぐ場所がなかったくらいよ』
***
『お、そろそろ船の時間が近いで。 乗り場に行った方がええ。 ばあちゃんが待っとるで』 『そうですか。 ありがとうございます』 『また、遊びに来んさい』
港に行くと、おばあちゃんが、『あんた、戻るんね』 『はい、次の便で戻ります』
『ほうね。 わたしゃあ、誰も乗る人が居らんかったら、船の寄らんでええいう合図をするんよ。 じゃけえ、ここで誰かくるか見よるんじゃ』
いやあ、漁師のおっちゃんに教えておいてもらって良かった。 知らずにギリギリに来たら、乗れずに何時間も次の便を待つはめになるところであった。
無事に定期船に乗り、弓削に戻ってきた。
帰りは、因島から生口島に渡り、沢港から須波港までフェリーで移動。
途中、安浦でカフェ工房さんへ。
前から気になっていたカレーランチを食べ、
800円以上のセットを食べた人は、+200円でケーキが付けられるとの事だったので、
らかんかバターケーキを注文。 食後のコーヒーと一緒にいただいた。
ここのコーヒーは本当に美味しいな。 『ごちそうさまでした』
***
家の近くで、トリップメータが368kmになったので、まだリザーブタンクにはなっていないが給油した。
いつものように、給油した結果を Honda MotoLINC に登録。 今回の燃費は、53.6km/L。
前回、妻とのタンデムツーリングで、しまなみ海道の岩城島まで往復&積善山登りも楽しんだ事を考えれば、とても良いレベルと言える。
今年の1月にYB125SPを購入してからこれまで1600km超を走行し、5回給油しての平均燃費は54.4km/L。 なかなか優秀な燃費である。
安い原付二種の中華バイクではあるが、広くてフラットなシートのおかげでタンデム走行も楽々で、フラットトルク&バランサーのおかげでジェントルな走り感&素直なハンドリング、そして燃費も54km/L越え。
さらに、私のように地元の『とびしま海道』や、少し足を延ばして『しまなみ海道』で遊ぶには、原付二種は橋代やフェリー代が安いので、旅の費用の面でも大きなアドバンテージがある。
例えば、今日の帰りに乗った『沢(生口島)~須波(三原)』のフェリーでは、原付二種では人とバイクで『690円』に対し、~5mのクルマでは『1600円』 そして、とびしま海道の入口となる安芸灘大橋では、原付二種は50円に対し、250ccバイクでは550円、クルマでは700円である。
これまで何度も『とびしま海道』や『しまなみ海道』をYB125SPで訪れているが、橋代&フェリー代&ガソリン代を計算したなら、結構な差になっているはず。
諸経費&5年間の自賠責保険混みで20万円ちょっとのYB125SPは、私の様な使い方なら、数年で充分ペイできるだろう。
さすがにキャブ車だけあって、寒い時には時々キャブがアイシングを起こす事はあるものの、それ以外は本当に気に入っている。 良い買い物をしたものだ。
ほんと、悪天候の週末が続くこの春は、YB125SPの出番が増えている。
とはいえ、俺の本職(?)は旅するシーカヤック。 旅する自転車や、旅するバイク、旅するロードスターももちろん楽しいし、自由気ままに様々な旅を企画して、のんびりまったりと楽しむのが俺の持ち味ではあるのだが、やはりシーカヤックでの海旅も楽しみたい。
今回は、バイクツーリング&弓削島サイクリングという『バイク&バイクの旅』となり、また来週は別の予定が入っているのだが、5月連休からは、たっぷりとシーカヤックでの海旅が楽しめるといいな!
残念だが、輪行ツーリングはゴールデンウイークの楽しみに取っておく事にしよう。 という訳で、金曜日の夜に急遽予定を変更し、しまなみ海道の外れにある豊島コミュニティセンターに泊まりにいく事にした。
2013年4月13日(土) 『じゃあ、出かけてくるけん』 『はい、こけんように気をつけてね』 『おお、わかっとるよ』
YB125SPにまたがり、チョークを引き、イグニッションスイッチをON。 週末の悪天候が続く今年の春は、1月に購入したこのYB125SPが『旅するバイク』として大活躍である。
少し肌寒い海沿いの国道を快調に走り、三原港へ。
今日はここから因島に渡り、そこから生名島経由で最初の目的地である弓削島に行く予定。
佐木島経由で因島の重井港へ到着。
次は、いつもはシーカヤックを積んだアテンザワゴンで渡るフェリーで生名島へ。
YB125SPで行くのは初めてなので、なんだか不思議な気分である。
生名島橋を渡って弓削島へ。
***
この週末は、輪行ツーリングで自転車を漕ぐ予定だったのが、強風の予報で変更になったのだが、どうしても体を動かしたい。
いつもはカートップしているMTBで急坂もある弓削島一周を楽しむのだが、今日はバイクなのでさすがに自転車持参は無理である。 という訳で、今日は上島町の各島に備えてあるレンタサイクルで走る計画。
”しまなみ交流館”に行き、『すみません。 自転車お借りしたいんですが』 『はい、大丈夫ですよ』
『どこに行かれるんですか?』 『東側の道を通って一周しようと思ってます。 だから1時間くらいで返ってくる予定ですよ』 『いやあ、結構この島は大きいから1時間じゃ廻れませんよ』 『そうですか。 まあ遅くても1時には返します』
と言う訳で、電動アシスト自転車をお借りした。
出かける前に、『大丈夫だとは思いますが、もし電池が切れたら電話してください。 行きますから』と、電話番号が書かれた紙を渡された。
いやあ、親切だなあ。 『じゃあ、行ってきます』
徐々に風が強くなってくる中、アップダウンが結構ある弓削島の東側の道を爽快サイクリング。
急坂を登り、
少し寄り道して、
名残の桜を楽しむ。 『いやあ、なかなかええなあ』
最後の急坂を登り、このコースのピーク地点へ。
いつ来ても絶景である。 ここからは下りが主体。
普段は立ち寄らない、狭ーい道に入り、海岸まで足を延ばしてみる。
ここからの登りが超急坂!
電動アシスト自転車でも厳しく、立ち漕ぎしてなんとか登りきった。 『いやあ、ええ運動になったわ』
***
出発してからちょうど1時間で、しまなみ交流館に戻ってきた。 バッテリ残量は、フル充電から50%まで減っている。
『戻りました』 『えー、早かったですね』 『桜の公園にも寄ったし、海岸に降りる狭い道も走ってきました』
『いやあ、若いから』 『いやあ、いい歳なんですよ。 でも楽しかったです』
『まだまだ使ってもいいんですよ。 1時間じゃもったいない』 『いやいや、これからどうしてもビールが飲みたいんで。 ありがとうございました』
と言う訳で、サイクリングの後はお昼ご飯とビールの予定。 今日はもう船での移動なので、サイクリングが終われば、お酒解禁なのである。
前から気になっていた大黒丸さんへ。 生名島のキャンプ場の管理人さんから、ここはおいしいらしいよ、と噂に聞いていたので、一度来てみたかったのである。
『すみません。 刺身定食とビール、お願いします』
『いただきます』 まずは生ビールをゴクリ。 『おお、これじゃ。 やっぱ体を動かした後のビールは美味いのう』
刺身もぷりっぷり。
『お、やっぱりここはええのう』
『ごちそうさまでした』 おいしい刺身とビールでお腹を満たすと、ここからは島を散策。
***
グルリと一周して、ターミナルに戻ってきた。 豊島に行くために乗る定期船の時間まで、まだ余裕がある。
『さあ、じゃあもう一杯いくとするか!』
風は強いが晴天の下、iphone5で音楽を聴きながら、エビスビールをゴクリ。 まさに至福の一時である。
***
ターミナルの屋上で、のんびりまったりとした時間を過ごし、船の時間に。
ここから、短時間だが俺が大好きな楽しい船旅。
『ニューうおしま2』
豊島に到着。
ここで、なんと驚きのハプニングが待っていた!!! いやあ、ほんまに驚いた。。。。。。。。。 こんな事もあるんやなあ。
しかしながら、宿の方々にはなんの落ち度もない上に、とても親切な対応をしていただいたので、ここで書くのは控えておこうと思う。
『いやあ、旅に出るといろいろな事があるものだなあ』でもこれも旅の楽しみの一つ。 予定通り順調に終わった旅よりも、ハプニングがあった旅の方が、ほんと想い出深いよね。
宿の方と楽しい四方山話を交わしながら楽しんで晩ご飯の後は、部屋に戻り、ビールを飲みながら本を開く。
今日は、ヘミングウェイの『海流のなかの島々』
前にも読んだ本ではあるが、やっぱヘミングウェイはいいなあ。
***
2013年4月14日(日) まずは朝の散歩を楽しむ。
朝ご飯をゆっくりといただき、『ごちそうさまでした』
『じゃあ、8時半の船で高井神島へ渡ってみます』 『またぜひ、暖かくなったら今度は奥さんと来てください』 『はい、本当にお世話になりました。 前回は妻と来て美味しい魚料理を楽しませていただいたんで、次回はまた是非、妻と一緒に遊びに来ますよ』
昨日からお世話になっている『ニューうおしま2』に乗り込み、『高井神島までお願いします。 いくらですか?』というと、
『ちょっと待って下さいね。 豊島から高井神島っていう切符ってほとんど出ないんで覚えてないんですよ』と、お兄さんはチケットをチェック。
しばし待つと、『250円です』
船旅好きの俺は、短い航海を屋上デッキで堪能する。
そして高井神島へ。
これまで、豊島は2回、魚島へも数回渡ったことがあるのだが、高井神島は上陸した事がなかったので、一度散策してみたいと思っていたのである。
豊島から朝の便で渡ると、次の戻りの便まで約50分ほどある。
高井神島は集落が小さいので、50分で充分廻れると考え、今朝のプランになったという訳。
船を降り、所々で出会う島の人達に挨拶しつつ、急勾配の坂道を登っていく。
坂道の頂上付近に、学校が。
高井神小学校&中学校である。 今は休校になっている模様。
そこから更に登っていくが、なんだか行き止まりの雰囲気。 ちょうどおられたおばあちゃんに聞くと、やっぱり行き止まりらしい。
『あっちの道から上に行けるよ』との事で、方向転換。
すると、途中から道に柵が。
『えー、こっちも行き止まりか』と立ち止まっていると、近くの家の前に居られた方が、『柵、開けて通ってもええよ』との事。
『あ、そうなんですか』と、柵を開けて登り始めるが、柵のすぐ傍には。。。
イノシシが穴を掘った後が。。。
しばらく歩いて行く。
ここでも名残の桜が綺麗。
だが、あちらこちらに、イノシシの掘った穴が。。。 『これは。。。 引き返そう』
***
漁港まで戻ると、座って話しているおじさんが二人。 会釈して通り過ぎようとすると、『観光かいね?』と声を掛けられた。
『ええ、昨日は豊島に泊まって、ちょっと散策に来たんですよ』 『どこから?』
『はい、呉からです』 『呉。 じゃあ、同じ様な島がえっとあるじゃろう。 わざわざここに来んでも』 『いやあ、上島町じゃあ、よう生名島でキャンプして、シーカヤックで岩城を一周したり、弓削を一周したりしよるんですよ』
『そして、豊島には昨日のを入れてこれまで2回、魚島にも何回か来た事があるんですが、高井神島には来た事がなかったけん、いっぺん来てみたかったんです』
『ほうね、シーカヤック。 ありゃあ意外に早いよのう』 『そうですね。 時速6-7キロ位ですかね』
『灯台へは行ったんね』 『いやあ、行こう思うたら、イノシシの掘った穴がいっぱいで。。。 すぐに引き返してきました』
すると笑いながら、『やっぱりイノシシは恐いんじゃのう』と笑う。
『イノシシ、よう出ますか?』 『いやあ出るなんてもんじゃないよ。 柵がしてあったろう。 集落のすぐ傍に出てくるし、この漁港の中でも泳ぎよる。 山で出会うても逃げやせんし』 もう一人の方も、『あいつら、毛が硬いじゃろう。 それにあの毛に脂がいっぱい。 じゃけえ、海に入っても浮かぶけえ泳ぐのも速い』
『ここらは、自分らで食べる野菜は畑で作りよるけえ、イノシシとの戦いよ』 『確かに、途中にえっと畑がありましたね』
『ここの漁師は最近は釣りはせんが、野菜は作りよる』と笑う。
『ところでこのロープは何ですか?』 『これか? これは底引き用のロープよ』 『じゃあ、冬にはデンチョウやら獲られるんですね』
『おお、もうデンチョウは時期が終わったが。 これからは鯛よ』
『港に漁船が少ないですね』 『ほうよ、大分減った。 昔は50隻くらい居って、港がいっぱいじゃったけえ、わしなんか新米じゃけ船をつなぐ場所がなかったくらいよ』
***
『お、そろそろ船の時間が近いで。 乗り場に行った方がええ。 ばあちゃんが待っとるで』 『そうですか。 ありがとうございます』 『また、遊びに来んさい』
港に行くと、おばあちゃんが、『あんた、戻るんね』 『はい、次の便で戻ります』
『ほうね。 わたしゃあ、誰も乗る人が居らんかったら、船の寄らんでええいう合図をするんよ。 じゃけえ、ここで誰かくるか見よるんじゃ』
いやあ、漁師のおっちゃんに教えておいてもらって良かった。 知らずにギリギリに来たら、乗れずに何時間も次の便を待つはめになるところであった。
無事に定期船に乗り、弓削に戻ってきた。
帰りは、因島から生口島に渡り、沢港から須波港までフェリーで移動。
途中、安浦でカフェ工房さんへ。
前から気になっていたカレーランチを食べ、
800円以上のセットを食べた人は、+200円でケーキが付けられるとの事だったので、
らかんかバターケーキを注文。 食後のコーヒーと一緒にいただいた。
ここのコーヒーは本当に美味しいな。 『ごちそうさまでした』
***
家の近くで、トリップメータが368kmになったので、まだリザーブタンクにはなっていないが給油した。
いつものように、給油した結果を Honda MotoLINC に登録。 今回の燃費は、53.6km/L。
前回、妻とのタンデムツーリングで、しまなみ海道の岩城島まで往復&積善山登りも楽しんだ事を考えれば、とても良いレベルと言える。
今年の1月にYB125SPを購入してからこれまで1600km超を走行し、5回給油しての平均燃費は54.4km/L。 なかなか優秀な燃費である。
安い原付二種の中華バイクではあるが、広くてフラットなシートのおかげでタンデム走行も楽々で、フラットトルク&バランサーのおかげでジェントルな走り感&素直なハンドリング、そして燃費も54km/L越え。
さらに、私のように地元の『とびしま海道』や、少し足を延ばして『しまなみ海道』で遊ぶには、原付二種は橋代やフェリー代が安いので、旅の費用の面でも大きなアドバンテージがある。
例えば、今日の帰りに乗った『沢(生口島)~須波(三原)』のフェリーでは、原付二種では人とバイクで『690円』に対し、~5mのクルマでは『1600円』 そして、とびしま海道の入口となる安芸灘大橋では、原付二種は50円に対し、250ccバイクでは550円、クルマでは700円である。
これまで何度も『とびしま海道』や『しまなみ海道』をYB125SPで訪れているが、橋代&フェリー代&ガソリン代を計算したなら、結構な差になっているはず。
諸経費&5年間の自賠責保険混みで20万円ちょっとのYB125SPは、私の様な使い方なら、数年で充分ペイできるだろう。
さすがにキャブ車だけあって、寒い時には時々キャブがアイシングを起こす事はあるものの、それ以外は本当に気に入っている。 良い買い物をしたものだ。
ほんと、悪天候の週末が続くこの春は、YB125SPの出番が増えている。
とはいえ、俺の本職(?)は旅するシーカヤック。 旅する自転車や、旅するバイク、旅するロードスターももちろん楽しいし、自由気ままに様々な旅を企画して、のんびりまったりと楽しむのが俺の持ち味ではあるのだが、やはりシーカヤックでの海旅も楽しみたい。
今回は、バイクツーリング&弓削島サイクリングという『バイク&バイクの旅』となり、また来週は別の予定が入っているのだが、5月連休からは、たっぷりとシーカヤックでの海旅が楽しめるといいな!