働き方改革の一環として、日本の企業でも副業の解禁が言われるようになりました。大学を卒業してからずっと同じ企業で働く人もいますが、終身雇用や年功序列の給与制度が続くとは限りません。副業で他の企業や業種を経験しておくことは、生きていくためのリスクマネジメントとして使え、業種によっては定年のない場合もあります。
将来、年金の受給開始年齢が引き上げになる可能性もあり、そんな時、本業を退職した後に続けられる副業があれば定期の収入を維持もできます。例えば農業の1年間、同じ耕地で夏季に米を、冬季に麦を栽培することを「二毛作」と言いますが、近ごろでは「人生二毛作」という言葉を聞くようになりました。
中高年の再就職支援セミナーの講師をしてみて、「長い人生、これまでとは違った舞台で輝ける時間は十分にある」と感じるのです。人生100年となれば、従来とは違うライフスタイルが必要になります。一つの企業に寄りかからず、時には二足のワラジを履いてキャリアを磨き、「人生二毛作の時代」が来れば“働き方”も変わると思います。
まず就業規則を確認して、副業が可能かどうか、またどのような副業が自分に向いているかを選択し、「転職の足がかり」か「夢実現の資金 作り」か、目的を定めてモチベーションを保つようにしましょう。
マイナンバー制度がスタートし、今まで副業だからと言って確定申告をしてこなかった人も、税務調査を受ける可能性が高まっています。副業で年間20万円以上の所得がある場合には所得税を確定申告しなければなりません。納税は国民の義務です。必ず確定申告をしましょう。