コロナにより多くの企業が打撃を受けました。会社の売上が上がらないと、当然終身雇用といった制度を維持するのは難しくなります。しかし、1つの会社で長く働く人は多く、年功序列もそれなりに薄れてきたものの、あまり変わっていないのが実情のようです。
4月に新卒で入社して、決まった研修を受けて、おおよそ何年おきに異動し、何年ぐらい働いたら役職が上がり、給料もそれに連れて変化するといった日本型企業のことをいいます。
つまり、会社主導で個人のキャリアが作られていくことが多くありました。ところが、コロナ禍を機会に企業側も従業員の一生に責任を持つのは難しくなり、企業が副業を推奨するといったことも出てきたようです。
個人のキャリアは、本来は個人が考えて行くもので、その人自身の「生き方」の問題だと思うのです。今後、企業が個人の「人生全般に責任を持つ」ということは、当然難しくなり、「自分は何をしたいのか」「何ができるのか」といったことを、一人一人がきちんと向き合って考え、自分で道を切り開いていくべきだと思うのです。
毎回ではありませんが、NHK朝ドラの「らんまん』は高知県出身の植物学者・牧野富太郎博士の人生をモデルとしたストーリーを見ています。
「自分は何をしたいのか」を明確に表現、酒蔵の当主でありながら、好きな植物のため、夢のため、いちずに情熱的に突き進んでいく 春 らんまんの明治の世を舞台に、植物学者・槙野万太郎の大冒険を描いています。
今、世の中はコロナ禍を機に大きく変わりました。リモートワークなどを取り入れた企業は、働く時間による成果を求めざるを得なくなり、従来の就業規則を変えなければ対応しきれなくなってしまいました。
個人のライフスタイルや働き方なども、急激な変化を余儀なくされました。これらはコロナが流行しなくても、「いずれ起こる変化」だったのですが、それが「急加速した」のだと思います。
可児市の公園内にて 2001年5月13日 撮影