昨年の今頃、ロシアによるウクライナ侵攻後、プーチン大統領は「核兵器を使うこともあり得る」と発言したという報道に驚きました。最も言ってはならない言葉ですし、人類が作り出した兵器の中で、最も破壊力のある核兵器と言っても過言ではなく、想像できないほど驚異的な威力を秘め、「世界を滅亡しかねないことを理解しているのか?」と思うのです。
広島G7の会合が終わり、招待の各国 トップがそろって「広島 平和記念資料館」を見て回ったようですが、その反応は詳しく報道されていません。もしも再び原子爆弾が使用されたら、多くの人類が放射物による被害を受け、人間以外の生物にも悪影響がおよび、世界中のあらゆる生態系は大規模に崩壊することになり、数年後には、人類は消えさってしまう危険な兵器であることを認識したでしょうか。
原子爆弾の爆発は巨大で、核分裂の際に発生する衝撃波は、最初の爆発から十数キロ離れた場所にある建物を丸ごと消し去るほどの威力を持ち、発生する熱エネルギーの量は周囲を数百万度にものぼり、説明するまでもなく原子爆弾は世界を破滅させる兵器の1つと言われています。
また、水素爆弾(水爆)は、原爆の1,500倍の威力がある兵器と言われ、水爆が開発され、世界各国がその威力に気づいて以来、核所有国の軍が備蓄している現代の核爆弾はこのタイプに分類されているのです。
「唯一の被爆国であり、核兵器の非 人道性をどの国よりも知る国」の日本は、核戦争を起こしかねない国に対して、何としても使わせないようにしなければなりません。ただ、残念なのはG7だけでは、経済に対する影響力は世界の4割程度になってしまったと言われ、他の多くの国を巻き込まなくては、核兵器の使用禁止・核廃絶とはいかないようです。
「核武装」「核共有」という言葉が平然と出るような機会が増え、核武装を目指せばどうなるか「核爆弾の恐ろしさ、依存する平和は、滅亡と隣り合わせ」と言うことを、多くの国が学び、核兵器 廃絶の道を模索すべきです。
広島へ投下された原子爆弾 (写真はインターネットから借用)