自動車の運転免許を取得したのは昭和30年代で、学業の最中でしたから随分古い話です。当時は小型四輪自動車免許が普通自動車免許に変ったばかりで、当時の運転免許試験場で用いられた乗用車は、ドアが観音開きのトヨペットクラウンで、速度に応じてギヤ(変速機)を手で切り替え、エンジンの回転速度を音で聴きながら運転したものでした。
時代はやがて、トルコン(torque converter)の自動車が出て、さらにAT(automatic transmission)へと発達し、現在市販されている乗用車の多くは、わずらわしいギアの切り替えを手でしなくても済み、音も静かになりました。
時代はさらに進み、化石燃料を使って走るエンジン自動車から、蓄電モーターで走る自動車へ変化しつつあります。製造するのに部品数の少ない電気自動車は、自動車産業界へ大きな影響を及ぼしそうです。
海外の大手自動車メーカーは電気自動車:EV(electric vehicle)へのシフトを進めています。ヨーロッパ各国では脱ガソリン車・ディーゼル車に向けた目標を掲げ、2030年と、そんなに遠くない将来、ガソリン車・ディーゼル車の割合を半分以下とするなど、電動自動車が主力となることが見込まれています。
磁力を応用して走るリニア新幹線も建設が進み、化石燃料を用いない航空機など、「新たな交通手段」が現れる年になることを期待したいと思います。