昨日は午前中、市内イズモ殿で行われた義兄の法事(1周忌)に参列した後、午後から大相撲初場所千秋楽をテレビで観戦しました。横綱・照ノ富士と関脇・琴の若が12勝2敗の同星で優勝決定戦の結果、照ノ富士が9回目の優勝を果たしました。
大関・貴景勝が休場、高安、北勝富士、朝の山、北青鵬、豊昇龍、碧山など休場が続く中で、大の里、尊富士など若手の活躍が目立ち、先場所休場から順調に勝ち星を伸ばした照ノ富士の優勝、さすが横綱と思う活躍でした。
勝ち越しが昇進に影響する実力の大相撲、序の口から横綱までのランクを上げるのは、とにかく勝ち続けなければなりません。日本の伝統文化を継承するスポーツ、日本の大相撲には魅力があります。
大相撲では、今でも髷(まげ)を結った力士が登場しますが、近世史の研究が進んだ結果、私が幼いころに学んだ「士 農 工 商」という身分制度は、2000年には”不快語”として教科書から消えたようです。
実際は、全人口の10%にも満たない武士や公家などと、村に住む百姓85%、街に住む町民5%、そして差別された人々が1.5%程だったそうで、農民は「百姓」と呼んで、「武士:百姓・町人など」と言う概念が近かったとのこと。
「百」という言葉は「多くのもの,種々のもの」を意味し、もともとは「一般の人々」ということだったようです。したがって力士は百姓の内かも・・・・。
武士の支配階級はその通りで、百姓や町人の関係にあっては、農工商の間に上下関係はなかったようで、どうやら「身分」ではなく「職業区分」として、それぞれが対等の立場で暮らしていたようです。
大相撲で勝負の決定には、行司の目と土俵下の審判員、さらにビデオで録画して詳細をチェックして決めています。他のスポーツでは録画を「チャレンジ」という言葉を用いて判定するようになりました。
判定には当事者だけでなく、観客へも不服が生じないように配慮した方法で、勝ち越しに人生が掛かっている大相撲の世界、テレビ観客の私はドキド・ハラハラするのを楽しみに、次回3月10日(日)からの大阪場所を楽しみにしているところです。
写真:中日新聞2024年1月30日朝刊から