近年、一般事務も人材派遣会社から派遣され、業務そのものを他の企業が請け負っている場合があり、企業を訪問しても外見では見分けがつきません。制服、行動、姿かたちで人の職業は判別できますが、どこの組織に所属しているかは、判断できない場合があります。
昔は、警備や警護は警察か消防の仕事だと思っていました。現在では警備保障会社が請け負っているのが普通になりました。ロシアが侵攻したウクライナへ、民間軍事会社「ワグネル」が反乱した騒ぎで「武装した民間人」の姿を知りました。
軍事サービスを提供する民間会社の存在は、前線での戦いに参加し、ヘリや無人航空機(ドローン)など、軍事力の提供を行い、戦闘員や兵器の輸送、食事や洗たくなどの後方支援、正規の軍への軍事指導や訓練をする「コンサルティング」もしているようです。
正規軍への編成に加えて、小人数の精鋭「特殊部隊」の多用、そして「民間軍事会社」、つまり”雇い兵”の利用で、その結果、世界での「戦争の敷居」は低くなり、人は暴力で望みを遂げようとしています。
「官から民へ」・・・経済力があれば安心と思っている日本も、このままで良いのでしょうか。