気持ちがぴったり合うことを「息が合う」と言いますが、息は空気を、「吸う」「止める」「はく」の3動作ですが、この動作がお互いにピッタリ合わなければ、「息が合う」とは言いません。ところが、息は呼吸だけでなく「気持ち(心)」が合わなければ、「息が合う」とも言いません。
陸上競技でスタートの際、ピストル音で走り出しますが、それも「息を合わせる」のがスターターの役目で、合わないと(フライングで)やり直しです。大相撲で、力士が土俵へ上がって対戦する場合、相手力士に呼吸を合わせて立ち上がりますが、この時、行司は両方の「息を合わせる」役をします。
「息の合った職場」と表現されることがあるように、息の合わせ方は人間関係にも大きな影響を与えます。上司や部下、仲間と「息が合う」ことで、成果は大きく影響します。
職場で息を合わせるには、「1.共通の認識で準備する(息を吸う)」「2.構える、スタンバイ、緊張する(息を止める)」「3.スタートし行動に移る(息をはく))の3拍子がそろわなければなりません。
人は、毎日息を止め、スタンバイの状態が続くと疲労が蓄積します。時には趣味や旅行、スポーツ、居酒屋などで「息抜き(息をはく)状態」を作った方が良い場合もあります。