長崎ぺんぎん日和

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江川 湧清 選手がV·ファーレン長崎からJ1·ガンバ大阪に完全移籍▪プレースタイルや人柄などについて

2023-01-10 21:00:00 | V・ファーレン/ヴィヴィくん
この日が来てしまいました。アカデミーからトップ昇格した選手がJ1チームへステップアップは初めて。アカデミー出身選手として、公式戦初出場、初アシスト、初得点など、いろんな「初」を記録してきた彼がまた新たな初を作りましたね。感慨深いです。寂しさはありますが、残念ではないです。認められて移籍するわけですから、こうなったら代表にも入って欧州で活躍するような選手になってほしい。個人的には戻ってこいなどと簡単には言いたくありません。でもずっと応援しています。


さて、江川選手について改めて書き残しておきたいと思います。


【プロフィール】
[名前] 江川 湧清 エガワ ユウセイ
[生年月日] 2000年10月24日(22歳)
[ポジション] CB、左SB
[身長] 175cm [体重] 67kg
[利き足] 左
[出身地] 長崎県南島原市
[経歴] 深江FC→FCKマリーゴールド熊本→V·ファーレン長崎U-18→V·ファーレン長崎
[SNS] Instagram

※公式には175cmとされるが、179cmあるとクラブYouTubeチャンネルで本人が語る。


【出場記録】
[2019年]
J2…0試合、天皇杯…0試合
[2020年]
J2…11試合、天皇杯…0試合
[2021年]
J2…32試合 2得点、天皇杯…1試合
[2022年]
J2…36試合 1得点、天皇杯…2試合

【プレースタイル】
[守備]
·対人の強さ。
·次のプレーの予測とポジショニングの良さ。
·スピードはまずまずある。
[攻撃]
·精度の高い左足のパス(特にロングフィード)。
·相手のプレッシングに対し、遠い位置にボールを置いて保持出来る。
·ドリブルで持ち上がることが出来る。
·(左SB起用時)クロス自体の精度は高いが、ドリブルで仕掛けて抜くプレーはレパートリーにない。
·ヘディングもまずまず強く、2点決めている。

プレースタイル的にはスペイン人のポヤトス監督のスタイルに適応する能力は備わっているのではないかと思います。

初ゴール。



先制点(通算3点目)。


【これまでと人柄】

キャラはお祭り男というイメージ。2021年のファン感謝祭でファン感部長を務めるなど、盛り上げるのが好きなようです。


U-18時代もピッチ内外でそういう部分が出てて、チームメイトのゴールに自分がドヤ顔したり、試合中に「超攻撃的CB!」とか言いながら攻め上がったりと、調子乗るタイプ?と感じさせる部分が随所に(笑)。



一方でピッチでは怪我との戦いでした。1年生時こそレギュラーで出場し、プリンスリーグ昇格に貢献し、トップチームのキャンプにも参加しましたが、2、3年生の2年間でプレー出来たのは半年程度。それでもトップ昇格を勝ち取りましたが、初年度も同じ怪我で1年を棒に振りました。私は「彼の敵は怪我だけ」とずっと思っていました。
それでも2020年、手倉森監督時代に左SBとしてデビューすると、2021年はレギュラーに定着し、不動のCBとしてプレー。あまり怪我をしない選手になりました。離脱していた2019年にいいケアが出来たのでしょうね。
苦しい時期が長かったと思うのですが、あまりそういう部分を我々サポーターに見せることはない選手でもありました。



これから先、どんな選手になっていくか楽しみでなりません。

彼にはこれまでありがとうと言いたいです。


そして、ガンバ大阪に関わる皆様、江川湧清をよろしくお願いします!



明治安田生命J2リーグ 第41節 V·ファーレン長崎 - レノファ山口FC▪来季に向けて

2022-10-20 21:00:00 | V・ファーレン/ヴィヴィくん

10月15日、明治安田生命J2リーグは第41節。V·ファーレン長崎はホーム最終戦を迎え、レノファ山口FCと対戦しました。

最後にホームで勝利したのは6月18日のザスパクサツ群馬戦。原田武男暫定監督の頃。およそ4か月ホームでの勝利がない状況。J1昇格プレーオフ出場圏内の6位の可能性を残しますが、そういうことよりもとにかくホームで勝利してほしいというのがトラスタに足を運び続けたサポーターの願いのようにも感じます。


観戦記

そんな中でもヴィヴィくんはいつものように愛想を振りまいてくれます。
この日は「長崎市サンクスマッチ」ということで長崎くんちが出張。ヴィヴィくんも采を持って法被を着て登場。何か持つと荒ぶるヴィヴィくん。

この後の場内グリーティングではゴール裏で久しぶりにヴィヴィくんチャントで跳んでいました。



長崎シャギリ披露。「シャギリ」は長崎くんちのお囃子です。3年間コロナのために開催出来ていないので、テンション上がります。



そして、筑後町·龍踊。この時間だけは声出しOKになり、アンコールである「モッテコーイ」が何度もかかっていました。


続いてスタグル。

BORDERLESS LOUNGEのクラフトレモネード。



登利亭では米田隼也プロデュースのカレーが販売。市販のカレールウを使わずに玉ねぎとトマトをベースにヘルシーに仕上げているのがわかりました。美味しかったです。
こういう企画はもっとやってほしいところ。



ボールパーソン·担架要員はU-18の選手たち。マイクを持って挨拶したのは横田翔也でした。



選手入場時にもシャギリが披露され、龍踊も見守るという長崎らしい演出。


試合開始。


雑感

■長崎の課題への解答

長崎目線で言えば、ホーム横浜FC戦の記事で個人的には「残り4試合は内容を見る」と言いました。なので0-1での敗戦という結果については置いておきます。

長崎の目下の課題はボール保持においては「相手のプレスを剥がして前線の選手に前を向かせられるか」、非保持(守備)においては「相手のビルドアップに対して前線からプレスをかけてボールを奪えるか」という点。すごく基本的な話。それに対する答えがあれば良し。なければ……というところです。
その意味で内容的にはここしばらくでは悪くなかったという感想です。ボール保持については前線で前を向いてチャンスを作れていましたし、決定機も生まれていました。非保持については前からプレッシングする姿勢を見せて、奪える場面もありました。
ただ、評価が難しいのがその質の部分。ビルドアップでは「ボールを地面に付けて繋ぐ」というカリーレ監督の方針には反し、ロングボールを使う場面が結構ありました。これはもう選手の判断で勝負に徹するための選択に見えます。個人的には評価したいと思いますが、スタイルを曲げることが来季に繋がるかという意味では微妙と言わざるを得ないところ。
一方、非保持のところ。これは9植中と13加藤大を前線に置いたこともあり、規制をかけることが出来たと言える部分もありました。ただ、前半は特に山口の20田中の下りて受ける動きや9梅木のポストプレーからの前進を許していたので、こちらも評価は難しいところ。しかし、改善の兆しが見えたというところは評価したい。でも遅い…。そんな感じでぐるぐる回ってしまう難しさ。

また、前進は出来ても、今度はゴール前での崩しの部分に課題を残しましたし、前途は多難かなと。


来季に向けて

試合後のホーム最終戦セレモニーで髙田旭人会長は来季以降も「カリーレ監督を支える」と明言。それならば見守るしかありません。最終節のアウェイ大宮戦が残っていますが、そこの内容も含めて、後半戦どうして上手くいかなかったのかという分析とどう改善するのかという対策を示してほしいところ。

上手くいっていない可能性として、カリーレ監督の要求レベルが高すぎて選手が追いついていないというのがありますが、それならばやりようはあると思います。例えば、要求に応えられそうな選手を多く連れてくる。あるいはカリーレ監督が妥協して今の選手たちでも実現可能なプレーモデルを構築するなど。個人的には後者のほうが現実的な気がしますが。

いずれにしても、監督交代時(V·ファーレン長崎 松田 浩 監督 解任について 疑問と感謝 )にも申しましたが、どういうサッカーをするのかという方向性を示してほしいです。その上でこの監督に託すということであれば目の前の結果に左右され過ぎず辛抱強く応援しやすくなると思うのです。今のところ、人柄やサッカーに対する姿勢というくらいしかカリーレさんに託す動機が見えてこないので、どう評価して良いのかわかりません。

そこも含めて、オフの動向を見守りたいと思います。

最終節が残っていますが、今季のトップチームに関する記事はこれが最後だと思います。

ご覧いただきありがとうございます。引き続きアカデミーの応援よろしくお願いいたします!





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明治安田生命J2リーグ第38節 V·ファーレン長崎 - 横浜FC▪残り4試合は内容を注視したい

2022-09-30 21:00:00 | V・ファーレン/ヴィヴィくん

明治安田生命J2リーグ第38節 V·ファーレン長崎-横浜FCの試合観戦に来ました。個人的には31節のFC琉球戦以来です。Vパスは購入しているのですが、アカデミーや育成年代の試合観戦が主になっているので、久しぶりでした。



少し早く着いたので、わくわく広場で撮影会中のヴィヴィくんにも少し会えました。個人的には試合前スタジアムの外で会うのが何年ぶりかというところです。



タキシード姿の選手のボードの前で、最近は定着してきた“お城ポーズ”。



選手の入待ちもしました。



夏を惜しみつつ、生ビール。



そしてこの日は「佐世保市 川棚町 サンクスマッチ」。佐世保市と川棚町のブースがあり、川棚町はオムライスの販売と、ガラポン抽選。かりんとうまんじゅうをいただきました。
佐世保市は蜂の家のカレーパン。


久しぶりにいただきました。ここのカレーは独特の風味なんですよね。



そしてスタグルで居酒屋シエスタのメンチカツサンドをいただきました。ボリュームたっぷり。



ヴィヴィくんの場内グリーティング。佐世保バーガーキングと長崎県警のキャッチくんも一緒にゴール裏へ。
この日はコロナ禍で禁止が続いていた声出し応援解禁の日。ただ、選手入場時限定とのことでヴィヴィくんチャントはお預け。残念…。


ヴィヴィくんはこの日もDEJIMAシートに座っていました。やはり座るヴィヴィくんは特にかわいいと思うんです。


声出し応援の様子。


V-ROAD。試合前の動画です。横浜FC側の音も入ってしまっていますが。
やはりこれがスタジアムの姿だなと思います。雰囲気を作るのは声に寄るところが大きい。
それは試合の前半終了間際に横浜FCのGKブローダーセンが接触プレーで救急車で運ばれて、スタジアムが心配や不安な雰囲気になった後の後半開始のときも実感しました。私まで応援に勇気づけられたので。




結果
V·ファーレン長崎 0-2 横浜FC
得点者:マルセロ ヒアン、長谷川竜也


試合を見直す時間がなかったので簡単に。


結論から言えば、長崎にとっては都倉と米田の負傷は攻撃面で痛かったのではと。長崎は前半に中盤とエジガルで奪って都倉を起点にカウンターが打てていたので、それがトーンダウンしたことと、米田は単独のドリブルで運べるので、それが失われたのも劣勢の原因になったかなと。

守備面については、1失点目についてはマルセロヒアンに渡る前と渡った後の寄せの部分、2失点目については大竹が攻め上がった後の空けたスペースで長谷川にシュートを打たれているのでそこを誰が埋めるのかという部分。正直マルセロヒアンと長谷川のクオリティが高かったので仕方ないと言いたくもなるのですが、後半はリードされてボールを持たされてプレスにはめられる悪循環に陥っていたので、勝つためというのを考えれば、そういう細かい点が重要になるのかなという感想です。


ラスト4試合について。

残りの試合は結果より内容を見ていきたいと個人的には思います。
終えた直近7試合は、目の前の試合にフォーカスして選手が懸命に臨んでいるのは伝わってきたものの、カリーレ監督のプレーモデルが落とし込まれる前に連戦を戦わざるを得なくなったことで、チームの完成度は高まらず、応急措置的に消化してきた印象が否めません。3バック(5バック)もその一つ。
勿論トライアングルでのパス回しなど方向性は見えるのですが、パスが各駅停車になって相手のプレスにハマってしまう癖は解消されず、それが強みになるまでには至っていないと感じるので、そこが今後良くなっていくのかというところを見たいと思います。

現状、カリーレ体制については監督の全てがピッチに表れているか疑問という意味で、良いも悪いも評価が難しいというのが正直なところ。

プレーオフ圏内の6位以上の可能性が残っている以上、昇格を諦めるのは違うと思いますが、内容の充実が見えてこない限りは昇格は難しいと思うので。

そういう意味ではラスト4試合を楽しみにしています。

明治安田生命J2リーグ 第31節 V·ファーレン長崎 - FC琉球▪形勢逆転した理由(雑感)

2022-08-17 21:00:00 | V・ファーレン/ヴィヴィくん

8月13日は明治安田生命J2リーグ第31節V·ファーレン長崎vsFC琉球の試合。久しぶりにトランスコスモススタジアム長崎に来ました。

ホームの長崎は前節アウェイで東京ヴェルディに0-1で敗れ、無敗が11試合でストップ。
アウェイの琉球も前節ヴァンフォーレ甲府に2-5で敗れ、無敗が5試合でストップ。
長崎は昇格に向け、琉球は残留に向け、連敗は避けたいところ。


この試合は「平和祈念マッチ」「VELCA DAY」としてイベントが開催。

クラブは被爆地長崎から平和を発信する「平和祈念活動」を実施しています。

特設サイト

そして、バスケットボールクラブ「長崎ヴェルカ」とも共に活動を行なうということで、この日がVELCA DAYとなったようです。



長崎ヴェルカのチアリーダー「ヴェルチア」の皆さんのパフォーマンス。



ヴェルカのマスコット「LUCA(ルカ)」とヴィヴィくんも加わって。



キメッ!



ハーフタイムにも登場。
おてて繋いでいるのが可愛すぎます。

ヴィヴィくんのもう片方のおててにはしっかり琉球のマスコット·ジンベーニョが握られていました。



そして、会場では福山雅治さんの「クスノキ」に合わせてライトを灯します。写真が上手く撮れなかったのですが、きらきら輝いていました。





さて試合は、前半に長崎が2-0で折り返すも、後半に琉球が3得点で逆転勝ち。長崎にとっては屈辱的な連敗となりました。


試合の雑感を。

【前半長崎が優位に立てた理由】
①琉球のボールを奪いどころの曖昧さ
②長崎が裏へのボールを多用し、琉球の守備を間延びさせた
③徹底されていた長崎の「えぐってマイナスのクロス」

ざっと挙げるとこんなところ。

サッカーは守備側からすれば相手にスペースを与えたくないので出来るだけコンパクトにブロックを作りたい。逆に攻撃側からすれば相手を広げてスペースを作りたいわけですが、この試合の長崎はビルドアップしながらどんどん琉球DFラインの裏を狙い蹴っていきます。そうすると琉球のDFラインが下げさせられて中盤にスペースが空いてそこで長崎がボールを拾って攻撃に繋げる。そういう狙いがあったように思います。そして、得点シーンはどちらもマイナスのクロスから。これ以外にもマイナスのクロスを上げる場面が繰り返しあったので、「そこが空く」という分析があったかと。
それでも琉球のプレッシングが最初から「前から行く」とはっきりしていればここまで長崎ペースになっていなかった可能性はありますが、琉球の前線は長崎のCBに対して行ったり行かなかったりだったので、長崎はボランチを上手く使って前を向いていい状態でボールを運べていたと思います。


【後半琉球がペースを握り返せた理由】
①琉球のプレッシングが改善され、前から奪いに行く姿勢になったこと
②後半10分過ぎくらいからの長崎の運動量の低下
③サダムスレイへの徹底したクロス

明らかに後半は琉球が前から奪いに行く姿勢になり、長崎のビルドアップにやや余裕がなくなったのが一つ。前半は10カイオや13加藤大が余裕を持って持てる場面がありましたが、それが少なくなりました。
それでも途中までは長崎も落ち着いて対応出来ているように思いましたが、最初の失点のあたりから運動量の低下が見えるように。
2-1にされた場面は琉球のCB28大森のパスから始まっていますが、ここを長崎は18山崎が追えなくなっています。山崎は前半かなり追いまくっていたし、琉球のビルドアップが3バック気味になっていたのもあるかもしれませんが、まずそこが一つ。あとクロスに35サダムスレイが競り勝ってこぼれたボールを拾った15大本のところに7クリスティアーノが戻っていなかったこと。これも気になります。クリスにそういうところがあるのは以前からですけどね。

次に2-2の同点ゴール。
これは外からクロスというパターンではなく、また28大森から今度は内側にポジションを取る29人見への縦パス。ここも長崎の守備は29クレイソンが大森に寄せ切れていないのと、中盤の横のコンパクトさが失われて前進を許してしまっています。6鍬先はちゃんとポジション取って狙っていたのですが、カバーする選手がいませんでした。長崎はクレイソンを入れたところでボール保持が4-3-3のような形に変化したところだったので曖昧になったのか、単純に加藤大の疲れだったのか。

逆転ゴールについては、長崎も前がかりになっていたところで、縦に速い選手と高さのあるサダムスレイがいたことで、それを生かされてしまったとしか言えないですね。
それより、2-0を2-2にされてしまったことが痛恨でした。


長崎はボールを繋ぐサッカーにチャレンジしているのは伝わってくるのですが、守備の強度が上がって来ないのが課題か。気候的にも後半運動量が落ちるというのは仕方ないことなのでしょうけれど、それは相手も同じ条件なので。
それはそれとして、クレイソンと20大竹が入ってからの内容は興味深いものがありました。27都倉を投入してサイドからクロス攻勢にするのではなく、中央のコンビネーションで崩すサッカーを選択。これでPKまで奪えたように(決まらなかったけど)、崩せていましたし、「カリーレ監督の色」を見るような気持ちでした。

正直、自動昇格圏の2位以内は厳しいものがありますが、何が何でもプレーオフ圏の6位以内は確保しいですね。


一方、琉球は素晴らしい試合をしたと思います。残留を願っています。

(※選手敬称を略させていただいています)


明治安田生命J2リーグ 第22節 V·ファーレン長崎 - ザスパクサツ群馬 マッチレポ

2022-06-21 21:00:00 | V・ファーレン/ヴィヴィくん

明治安田生命J2リーグ第22節V·ファーレン長崎とザスパクサツ群馬の試合が18日にトランスコスモススタジアム長崎で開催され、長崎が2-0で勝利し3連勝としました。

長崎は松田浩監督が解任され、原田武男U-18監督が暫定的に指揮を執る1試合目。原田監督はギラヴァンツ北九州でJトップチームで指揮経験があり、U-18のサッカーの基盤も現在は松田式であることから違和感はないだろうと考えていましたが、想像以上にスムーズに試合が進んだ印象です。


まずはスタグルを。

ジャージーファームのカップソフト(ミルク)。なめらかで濃厚。アイスが美味しい季節。



先日店舗に伺ったBORDERLESS LOUNGEのレモネード。こちらも爽やかでピッチに映えます。



十兵衛のお弁当。唐揚げも売りですが、長崎は今ちょっとしたアジフライブーム。しっかり食べたいときにお弁当はありがたいです。



ヴィヴィくん。



いつものように愛想を振りまいていました。仕草などがやはり可愛いなと毎回思います。

久しぶりにJ2の試合に来て時間があったので、スタジアムのお祭り感を楽しめました。




さて試合は、長崎が前半11分に9植中、30分に11エジガル·ジュニオが決めて2-0とし、53分に24江川が一発退場するも、そのまま2点を守り切りました。



スタメンとフォーメーション。両チーム共に前節からはほとんど変えずに来ました。
長崎は連勝中にボールを保持しているときの崩しの形が出来つつある中で、効果的に得点出来るかというところ。
5試合勝ちがない群馬も得点を奪えるかが課題で、ボランチの8岩上、15風間からストロングの左サイドを使った崩しがどれだけ出来るか。



【原田監督が加えたもの】

長崎側から言えば、原田監督がこの試合のために準備した戦略が明確に2つあったかと思います。

①ボール保持における相手ペナルティエリア内への積極性(ボランチの関わり)

②守備時におけるコンパクトさ

まず①。

先制点の場面が象徴的で、左サイド23米田からのボールをボランチの13加藤大が受け、ボランチの6鍬先がポケットに侵入し、マイナスのクロスから9植中が決めています。
これまでの長崎はボランチの一方が高い位置を取ると、もう一方は上がるのを自重するようなところがあり、両方がこうして積極的に崩しに関わるのはあまりなかったように思います。
そして、ポケットに侵入出来たことも奏功しました。このエリアは守備側がボールとマークする相手を同一視するのが困難になるため、守りにくいとされるエリア。U-18においても原田監督はここに侵入するのを重視しているので、狙った形なのだろうと思います。6鍬先も後ろから飛び出しているので、群馬も捕まえにくかったという状況。

先制点の直前の11エジガルの決定機もビルドアップから13加藤大がターンで前を向いてから生まれたもので、この時間帯は特にボランチの関わりが効果的に働いたと言えます。


そして②。

群馬はボールを持つと3バック化します。長崎の4-4-2ブロックの中にボールを入れて攻略したいところですが、長崎は前からプレッシングに行くことはあまりなく、中央のゾーンでブロックを縦横にコンパクトに保った守備。
松田監督時代の長崎は相手が3バックでビルドアップする場合、3バックのサイドの選手にボールが入ったときには同サイドのサイドハーフが前に出てアプローチするパターンが仕込まれていたと思います。この試合で言えば、群馬の17山中にボールが入ったときは長崎は22奥田が前にアプローチするという具合です。
しかし、この試合はそれをせず、後ろのスペースを消すことを選択。群馬のボランチを長崎の2トップと2ボランチでサンドし、群馬の前の5枚を長崎の中盤4枚とDF4枚でサンドするようなイメージ。
そうする理由は、少なくとも群馬の3バックはあまり繋ぐのが得意なタイプではないということから放置し、いいボールを蹴れるボランチ(特に8岩上)を消すことと、4-4のライン間にボールを入れさせないことを優先したということでしょうか。
群馬のストロングである左サイドの30山根と7加藤のところを抑える意味もあったかと思います。
そういう、相手の良さを消すことをまず優先したことで、どちらかといえば群馬にボールを持たせて奪ってショートカウンターを繰り出すような流れになったかと思います。

それでも長崎はボールを持てば前述のような積極性でゴールに迫れていたので、「守っている」印象はあまりありませんでした。

原田監督になってプラスの面が出たと感じたのはそのあたりでしょうか。



【退場と群馬の修正】
30分に24江川のロングフィードから11エジガルが追加点。これは11エジガルの個の強さと、群馬の連携ミスから生まれたものですが、結果的に長崎にとっては大きな2点目となりました。

後半は群馬がやや修正。11深堀を投入してシンプルに長崎のDFラインの背後を狙い始めます。前半はそれがなかったので長崎は守りやすかったはず。53分の24江川退場も11深堀の裏抜けから決定機という場面をファウルで止めてしまったのが一発退場となりました。ファウルが悪質かどうかは関係なく、決定機阻止のファウルはレッドカードとなります。
しかし、これも長崎の逆境にはなり得ず。群馬は後ろでボールが持てていても、やはりセンターバックが繋げるタイプではないのか、ダブルボランチが下がって組み立てるため、後ろに重い状態。
何度か11深堀への裏へのボールが通ってコーナーキックに繋げるなど、群馬のチャンスになりますが、長崎の守備に綻びは生まれず。
いいボールを裏に蹴れる8岩上の交代と、長崎が徐々にラインを下げるに伴い、群馬の裏攻撃は消え、サイドからのクロスに移行していきます。

長崎も防戦一方ではなく、75分前後には途中出場の18山崎を起点にエリア内に侵入し、19澤田が決定機を迎える場面も。

そのまま2-0で終了。



【雑感】
長崎は1人少ない状態でありながら、選手たちからは自信のようなものも感じて、これは連勝によるものなのか、監督交代により何か肩の荷がおりた部分があったのか。そんな試合でした。

一方で、群馬も5試合勝利がない状況もあってか、長崎にとって怖い場面をあまり作り出せず。


原田監督が長崎を率いるのはあと2試合(天皇杯FC東京戦、リーグ秋田戦)。このまま内容と結果を継続して、カリーレ新監督の初陣(7/2リーグ甲府戦)に繋げられれば成功と言えそう。

個人的にも武男さん応援してます!