外教生活 in 中国山東省濰坊-淄博-泰安-済南 & 北京

~旧タイトル:日本語教師LIFE~

日本料理と酒

2014年11月09日 | 日記
11月9日(日) 晴れ

金曜日の午後に風邪の兆候を感じて昨日まで夜までじっくりと休んでおりました。
「風邪を引きやすい時期ですから、暖かくしてください」と学生よりも薄着の私が
言うのは説得力に欠けると思いつつ、私が咳をこじらせては笑い話にもなりません。
しっかり休んだおかげで本格的になる前に回復したようです。

昨夜は学生に誘われて御呼ばれに行ってまいりました。
この夏に学生の中では裕福な4年生の依頼で資生堂とSK-Ⅱの化粧品を購入したのです。
彼女が使うものではなく彼女の姉ができれば日本で購入する本物が欲しいと。
円安が進んでいることもあり、中国のデパートで買うよりかなり安く買えたと喜んで
いました。
そのお礼に彼女の友達を含めて一緒に食事しようと。

指定されたお店は同級生がアルバイトする日本料理店でした。彼女の計らいでしょうね。

姉の友人ということでてっきり女性の友達かと思いきや、私とあまり年齢が変わらないか
もう少し上かと思える男性たちでした。業種もバラバラ。
主人格は警察の役職、もう一人はエレベータ会社の社長。
彼女の姉の職業がテレビ局だかラジオ局の職員だと聞いたことがあるので、その関連
なのでしょう。

頼んであった料理がこの店の最高級と言ってもいい会席料理でかなり驚きました。
刺身、天ぷらにお鍋。
私が単独もしくは学生と一緒に来たらまず注文しないものです。

この面子を見て警戒したのが、「酒」。
女性の誘いなら無いと思って安心していたのが、こういう男性がいると必ず出てきます。

で、いきなり卓に置かれたのが中国の酒に詳しい方なら知っているマオタイ(茅台)。
中国の白酒の中でも高級酒に数えられるものです。日本人客をもてなすという気持ちは
とても有難いのですが、白酒は絶対に無理。
なら清酒はどうだ?と尋ねられたのですが、私は清酒もダメ。
ならワインは?と尋ねられ、ワインならなんとかと答えたものの、ワインも少しずつなら
飲めますが、彼らの要求は乾杯、つまり一気飲みなんですよね。

「これ、飲み干したら後はゆっくり飲んでいいよ」と言うので、無理して最初の一杯を
飲み干したのですが、それはあくまでも中国人の酒を勧めるための口実で、後から
いつもの「干せ、干せ」が始まりました。

ワインを一気飲みなんて、ワインに対して失礼じゃないかと思うのですが、彼らの酒文化
には少しずつなんて言葉はないのですね。

仕方がないので、いつものように引かれる事を覚悟で両国の酒量の違いと私は中国の
酒文化が嫌いであることを学生に通訳させて伝えました。
少し収まりましたね。

料理についてはさすが日本の企業の方がよく使われるだけあって美味しいものでした。
刺身も冷凍物であることは分かりましたが、盛り付けもしっかりしてあります。
学生は恐る恐る食べていましたが、やはり食べ慣れないせいか私に譲ってくれて
私は刺身三昧を楽しめました。

酒はワインから、私がビールなら飲めると言うと、エレベータ会社の社長が自ら買って
きたドイツのビールを持ってきました。なんという豪傑。
ドイツのビール、アルコール度数が日本と同じ5度。
私が飲めると言ったのは中国のビールでだいたい3.5~4度くらい。
やはり乾杯には付き合えませんでした(笑)

料理は進み、鍋料理から最後の仕上げはうどん。たっぷりと日本料理を堪能しました。

帰りは社長がこれまたジープを思わせる大きな車で送ってくれたのですが、酒を飲んで
いても全く影響なし。

こういう席の後にはいつも「少し酒の練習をしておいた方がいいのか?」と自問自答
するのですが、昨年健康診断で指摘された脂肪肝を改善しようと運動をしており
この10月から大好きなチョコレートも断っている状態で中国の強烈な酒を入れては
また肝臓がおかしくなりそうですし、どれだけあがいても中国人の酒の強さには
及ばないことは分かっているので、無駄な努力はしないことにしました。

コメント
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