ふと夜中、電灯をつけることをためらう癖が出る。
先週の月曜日に逝ってしまった文鳥のハムさん。夜は鳥籠に布を掛けておりました。就寝後も彼は、電灯をつけたり近くを通ると気づいて鳴くことがありました。時には寂しそうに「きゅ~」と鳴いたりして気を引くこともありました。私は結構、気を使っていたのです。「きゅ~」っていう時は鳥籠ごと抱きしめて「し~。ねんね、ねんね。」と言うてあげると静かになりました。気持ちを持った生き物が確かにそこにいたのです。電灯一つでも、点ける時に一瞬どうするかを考えました。起こしはしまいかと気を使っちゃうんですよね。でも今は一切気を使わなくてよくなってしまいました。それでも反射的にためらうのです。8年間で出来た癖はすぐには忘れられんのでしょうね。それが人間。
未だ覚めやらぬ、夢の途中。いつまでやるのかという御仁がいる。いつまで生きるのかと聞かれているようで甚だ遺憾である。まだ半ば…とも思うし、もう随分とも思う。43年が長いのか短いのか、はてさてどうなのだろう?