四万十川のほとりにて

Uターン爺さんのガーデニングや田舎暮らしを日記に。

アンダークラス

2019-02-14 08:08:57 | 日記
予想はしていたが、驚くべき事態が進行している。橋本健二著「アンダークラス」ちくま新書を読んで、日本の貧富の格差が進んでおりアンダークラスは930万人になったそうだ。就業人口の15%を占め、急速に拡大しつつある。
資本家階級・新中間階級・労働者階級・旧中間階級の分類のうち、労働者階級に非正規雇用労働者のアンダークラスの人々が分類される。平均年収は186万円で、その貧困率は高く、女性では5割に達している。いじめや不登校といった暗い子供時代を送った人が多く、健康状態も良くないと自覚する人は4人に一人。アンダークラスに入ると抜け出すのも容易でなく、こどもや孫に及ぼす。結婚もできないし家庭を持つことができない。希望が持てない。

自分が現役のころ、今から20数年まえ人材派遣会社からコンピュータ技術者を雇ったことがあり、給料は会社にピンハネされて半分しか渡っていないようなことだった。人材派遣や非正規雇用が大手を振ってまかり通るようになったのはいつ頃だったのだろうか。フリータとかアルバイターとか何か明るいイメージでマスコミも報道したのはいつだったか。1980年代バブルがはじけたころから、国の借金も増え、貧富の格差も大きくなった。

GDPは日本はアメリカ、中国に次いで第3位と言われているが、一人当たりでは30位、決して一流国とは言えない。このままでは貧乏国になり下がる。
では、どうすればいいか、解決策はあるのか。国が社会保障してやればいいじゃないかというかもしれないが、国にはその余裕がない。資本主義社会は貧者は必ず発生するシステムだからほっとけ、自業自得だと目をつぶるか。敗者はどうしようもないとあきらめるか。いずれツケは自分に回ってくる。筆者の解決策は本を読んでみてください。
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