「寺田寅彦・科学者とあたま」平凡社を読んだ。明治11年東京で生まれ、幼少期を高知市で育った物理学者・随筆家の寺田寅彦は、夏目漱石の弟子で「吾輩は猫である」の寒月さんのモデルとして知られている。
彼は自然のいろいろな現象を科学的に究明することに優れているが、「津波と人間」の随筆で「天災は、忘れたころにやってくる」の有名な警句を言っている。昭和8年3月3日の三陸地震のとき、明治29年6月15日の三陸大津波を振り返り、自然現象は必ず繰り返すので、津波には気を付けよと警告した。すでに80年前に、今回の東日本大震災を予告している。地震は避けられない。そろそろ東海沖大地震・南海大地震がやってくるので、心しておかねばならない。
ちょうど高知県立文学館で寺田寅彦と中谷宇吉郎の展示会が開催されていたので、見学してきた。(会期は今日1月31日まで)
漱石の「吾輩は猫…」のヴァイオリンなどを展示してあり興味深く拝見した。漱石の絵葉書なども実物を見た。細かいとこまで描かれており、本当にうまい。
寒波がやってきて家の中に籠ることが多く、何十年ぶりかで漱石の「吾輩は猫…」を読み返してみた。寒月くん(寺田寅彦)の活躍ぶりが楽しく初めてのヴァイオリンを買った時の寅彦の姿が余韻で残っている。
彼は自然のいろいろな現象を科学的に究明することに優れているが、「津波と人間」の随筆で「天災は、忘れたころにやってくる」の有名な警句を言っている。昭和8年3月3日の三陸地震のとき、明治29年6月15日の三陸大津波を振り返り、自然現象は必ず繰り返すので、津波には気を付けよと警告した。すでに80年前に、今回の東日本大震災を予告している。地震は避けられない。そろそろ東海沖大地震・南海大地震がやってくるので、心しておかねばならない。
ちょうど高知県立文学館で寺田寅彦と中谷宇吉郎の展示会が開催されていたので、見学してきた。(会期は今日1月31日まで)
漱石の「吾輩は猫…」のヴァイオリンなどを展示してあり興味深く拝見した。漱石の絵葉書なども実物を見た。細かいとこまで描かれており、本当にうまい。
寒波がやってきて家の中に籠ることが多く、何十年ぶりかで漱石の「吾輩は猫…」を読み返してみた。寒月くん(寺田寅彦)の活躍ぶりが楽しく初めてのヴァイオリンを買った時の寅彦の姿が余韻で残っている。