中秋の名月の日
二子玉川の有料老人ホームでお月見のアレンジメントをしました。
皆さんとても喜ばれて、生き生きと生けていらっしゃいました。
ピンポンマムの黄色い菊を満月に見立てて生けました。 個性的で素敵な作品に皆さん大満足のご様子です。
暑い中、二子玉川の老人ホームにボランティアに行って来ました。
待っていた下さる先輩方。喜んでくださる笑顔が暑さを忘れさせてくれました。
先輩方はやはり紫色がお好み。特に日本のキキョウは「いいわね」
「大好き」「トルコキキョウより好きだわ」等、皆さん今日の花材にご満足。
暑い夏、この涼しげな花で少しでも涼やかにお過ごしくださいね。
今はもう居ない二人の母を思い出しながら、先輩方とお喋りして来ました。
梅雨空の中、二子玉川にある老人ホームへボランティアに行って来ました。
鬱陶しいこの時期、明るい気持ちで過していただけたらと、向日葵のアレンジメントに
しました。 花材の説明は手短に。待ちきれなくて生け始める方もいらっしゃいます。
大きな向日葵は4~5本で器が埋まります。疲れないように手早く、しかも
「やった!」と思える達成感も感じていただかなければ、そう言う意味では
花材選びがとても大事になります。アイビーは思い思いの動きを出して遊び
を取り入れました。皆さんとても楽しんで生けてくださいました。
同じように見えても、それぞれ個性が出ています。
昨年で全てのボランティアを辞退していました。
でも、今回、世田谷区の社会福祉協議会からの紹介で、是非お願いしたいと
要請がありましたので、月1回だけならとお受けしました。
なぜ受けたかというと、施設長の姿勢に共感したからです。以前伺っていた高級有料老人ホームと違い
ハード面では格段の違いがありますが、ソフト面での人間的な優しさが感じられたからです。
施設はこじんまりしていますが、家族的で、とても清潔です。
施設長のN氏は未だ若干43歳。「毎日入所者の方が何かやったという充足感を持っていただきたい。
何もしない日が無いように、文化的活動も取り入れたい。人から与えられるだけではなく、自分で動き
自分で作る、そんな活動にアレンジメントは良いのではないかと思った」
そうそう、良くお分かりだわ。花は、「色、香り、触感、等」五感を刺激するのでお年寄りにもとても良いんですよ。
と言う事で、第一回目が終わりました。予定した参加者より3名も増えて、13名でした。
申し込まなかった方の花のやりくりガチョット大変でしたけど、施設側で有る花を用意してくださったり、とても
協力的で助かりました。 製作途中の作品
完成した作品 以前お花をやっていらっしゃった方は花を短く切るのに
抵抗が有るようです。出来栄えはどうでも、お花を綺麗、嬉しいと楽しんでくださることが一番です。
作品を仕上げた後の皆さんの嬉しそうな顔、それが私たちへのご褒美です。
昨年から、ホームコンサートでお花を生けています。
今年は、オーストラリアからホームスティーで来日中の学生さん
6名の参加があると言うことで、日本文化に触れさせて欲しいと言う依頼がありました。
昨年は薔薇の花だけのスタイリッシュな生けこみをしましたが、今年は花器を使って日本の早春を生けることにしました。
花材 啓翁桜・椿・チューリップ・キンギョソウ 剣山を使わずに桜の枝を組み合わせて
立ち上がらせています。 もう少し大きな花器ですと剣山無しの良さがもっとお見せできます。
(剣山が無い分足元がすっきりし、水が見える) 下の写真で、少し花器の中がお分かりになりますでしょうか。
舞台横からの写真 もう少し桜の花が咲いてくれると華やかなんですが。
リコーダーとオカリナのアンサンブル
アコーディオンの独奏
シャンソンを熱唱する
お花を習い始めて3年。何だかどんどん若返っている。
80歳。未だ週に2~3回仕事にいっていらっしゃる。
見た目は重そうだが(失礼!)、腰が軽くてよく働く。
良く食べて、おしゃべり、口を良く動かす。お花の後はマージャンをするのだとか。
少々のことでは動じない肝っ玉母さん。
昨夜、茂木健一郎氏の「脳のアンチェイジング」の若返り方法を観ていて
彼女のことを思い出した。正に若返りを地で行っている方なのだ。

世田谷区内の有料老人ホームでのお稽古
普段はあまり笑顔が出ない方もお花の時は嬉しそう。
皆さんお花の日をとっても楽しみにしてくださるとか。
この日は午後からのお稽古、時間になっても集まりが遅い。
担当者は恐縮して「お花の日は皆さんおめかしなさるので時間がかかります。
お待たせしては申し訳ないので、次回は30分遅くします」
お花も脳の活性化に寄与しているのね。私も頑張らなくちゃ。

このホームには、師範級の方が何人もいらっしゃる。昔取った杵柄。
体調の良い日は、ハッとするほど素敵なお花が生けられる。
指導者をなさっていた方の中には、上から目線の人も居て考えさせられる。

それも日によって差が出るので面食らうときがある。
総じて、対人関係のご挨拶や、人と会話を合わせるのはとてもお上手だ。
固有名詞の記憶となると驚くほど低下している人が多い。


ススキの名前を答えられた人はお一人。
他の花材は勿論言えない。でも、「きれいな花ですね」「もう秋ね」と
花を見ながら会話でフォローできる。こちらが見習うほどだ。
対人関係も豊かだったに違いない。今までの生活ぶりが繁栄されるのでしょう。


「お花の日はとても楽しいわ」とお洒落をしてきてくださる方が
多いのも嬉しい。ネールもピンクになさってかわいい。
何れ私も行く道だわ。これからもどう生き、どう終末を迎えるのか
しっかり学んでおかなくては。
ボランティアなんて偉そうな、私自身が学ぶ場所にさせていただけて幸せだ。
最近認知症が進み始めていたBさん。今日は積極的に花をご自分で
手に取り生けていた。「素敵に生けられましたね」と声を掛けると
にっこり

昔取った杵柄、枝のラインを生かした伸びやかな作品が出来上がった。
一瞬のひらめきに出会えた、嬉しい場面だった。

障がい児の放課後を豊かに.....
NPO法人わんぱくクラブ育成会主催のコンサートが開かれます。
今年で16回目です。この活動は「障がい児の放課後を豊かに」を合言葉に
小学生から高校生までの障害児の学童保育「わんぱくクラブ三軒茶屋」「わんぱく
クラブ駒沢」社会人グループ「ひかり」の3つの施設を親と指導員が力を合わせて
運営し、子ども達の放課後や長期休暇をより豊かにするために......
パンフレットより抜粋
及ばずながら私も応援しています。
そこで、少しでも多くの人に参加していただきたいと、お願いしたいのです。
チケット代は3000円ですが期日が迫っていますので、購入してくださる
方には2000円でお譲りします。
今週の土曜日(28日)です。ご希望の方はメールなりお電話でお願いいたします。
チケットは現在3枚あります。

zvn05774@nifty.ne.jp or03-3483-4333
介護者の人的確保が出来なかったので、丁寧にゆっくり教えられなくて
私としては不満足。有料老人ホームなのにちょっと悲しいな。新しいスタッフが
全然訓練されていなくて、一つ一つ指示しないと動けなかったり、営利を目的とする企業なので
もう少し入所者の立場に立った運営をして欲しいわ。


みんな集ると豪華ね。これなら自室の机の上に飾れるから嬉しいと、(^^♪



この写真ブログに載せても良いですか?
「こんな顔でよければ」とみなさんどっと大笑い。
「先のことを考えてくよくよしても始まらない」「ケセラセラよ!」
何しろ逞しい。そしてしたたかに柔軟に、人生の達人達。
ここにいると私は

最近は何処に行っても一番年上に。だから、ここに来るのが好き。
昨年ご主人に先立たれて、落ち込んでいたAさんに「くよくよしないで
今を楽しみましょうよ」と引きこもりがちなAさんを家から引っ張り
出し、支えたのは3年前にご主人に先立たれた先輩のYさんです。
最近Aさんの顔から笑顔がこぼれるようになりました。
今ではお花を生けながら大きな声で笑ったり楽しそうです。
平均年齢76.5歳 一番先輩は85歳です。

ここでボランティアを始めてから10年過ぎました。
その間亡くなられた方が何人かいらっしゃいますし、施設に
入った方や、寝たきりになってしまった方も。
歯が抜けていくように少なくなってしまう事が寂しく、
複雑な気持になりますが、現在のメンバーがお元気で
活躍される間は、私も頑張らなくちゃ。
蔓梅もどき・りんどう・小菊

蔓は実の重さで思うように生けにくいのですが、上手に生けられました。
「いいわね~」「あら、貴女の方が上手よ」「私のも結構上手く行ったわ」
等と自画自賛したり褒めあったり、終わってからのお食事の時間がとても
楽しいおしゃべりタイムです。
いつまでも、輝いていて欲しいな~


「秋の七草を教えてください」と問いかけると、みなさん一生懸命思い出そうと
考えてくださいます。その姿に私の方が励まされてしまいます。
皆さん言えますか?
「萩、桔梗、ススキ、刈萱、女郎花、さてフジバカマ、撫子の花」
七草は場所によって入れる花も違うようですね。一般的には葛の花を入れたり、
桔梗は(朝顔)と言ったりします。
花の名前をどんどん教えてくださるAさんに「今日は冴えていらっしゃいますね」
と言葉をおかけすると、「だって朝から楽しみだったのよ。お花の日は嬉しくて
頭も冴えちゃいますよ」と嬉しそうに答えてくださいます。
この華道クラブにいらっしゃる方は、昔、皆さんお花の先生だったり、長いこと
お稽古を続けていらっしゃったりしている方ばかりです。
ですので、あまり手を入れて直したりしないように、生けた花を共感しながら楽しんでいます。


謙遜しながら、「余り花で小品を生けたいのですが教えてくださいね」と
こんな素敵なお花を生けてくださいました。
中秋の名月にお団子と一緒に飾りますと、嬉しそうでした。

職員さん達はお花を全く知らない方が日替わりで援助に入る。
シフトの関係で仕方ない事らしい。
「生ける人の身になって、ご自分で生けていると感じられるように、
同じ側に立って援助してください。生ける場所、生ける花をご自分で
選択できるようにして、達成感を感じていただけるようにお願いします
上手に生けられたわ、綺麗に生けられたわと、一緒に感動してください
ね」
援助者が自分でどんどん生けてしまうことが無いように、お花の
指導よりも、職員さんへのアドバイスの方が、其の都度気を使い大変だ。
やる気のある若い方達が職員として、利用者の心に沿った介護を
していただけるよう、少しでもお役に立ちたいとは思うのだが。


藪のようになってしまった花だが、ご本人のプライドを傷つけないように
あまり直さず、よく出来ましたね と気持を大切にしている



YUホームのボランティアに、狛江教室のTさんも参加。
この日、Tさんが支援したこの方は、ホーム入所前は
お花の先生で、沢山の生徒さんを教えていらっしゃったとか。
道理で凛とした風格。挨拶や言葉つきも丁寧で礼儀ただしい。
時折混乱なさり、ご自分の花材等何度か確認する事は
あるが、お花に関する限り、かなり残存機能は高い。
Tさんに「はい、生けてご覧なさい」と、ちょっと昔のご自分に。
Tさんは老人介護や、障害をお持ちの方の指導はベテラン。
「はい、はい」とにこやかに対応している。
お花に向かわれる姿は真剣そのもの。
私が「この生け方は良いですね。特にこの枝振りが生かされて」
途端に、パッと目が輝き嬉しそうに肯かれる。
好きなこと、得意な事を継続して行く事の意味、老後の
生き方にも関わってくることが、実感として伝わってきた。