これも花・あれも花

草月流生花教室でのあれこれと
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博士の愛した数式

2006-01-26 | 日々の出来事
映画も封切られた。本は手元に有る。さてどちらを先にしようか?
皆さんはこんなことで迷った事無いかしら?
私はいつも迷うのね。本を読んでから映画を観ると「違う違うそこは」と
心の中で叫んでいるし、じゃあ、映画を先に見た場合はどうか、
本を読んでいても、映像が出てきて自分のイマジネーションの邪魔をする。

と言うわけで、どっちもどっち、なら本が先と。昨日読み終わりました。
この本に流れている、静けさを映画ではどう表現するのかな?という
興味はある、でも、きっと私のイメージは壊されるだろうな。

本と、映画とは全く別物だ、と言う事を前提にしないから、私混乱するのよね。

たけしの「誰でもピカソ」大江家族の愛の物語

2006-01-22 | 日々の出来事
「大江健三郎家族の愛の物語」が21日に放映された。

司会の渡辺満里奈さんの「本なんかばっかり読んで・・」の発言で、大江氏が余裕の笑顔で切り替えしていた。「本なんかとおっしゃいますけどね、、、」
そこから、光さんが7年間作曲が出来なくなったいた時期と、ご自分が1冊書き終わると本ばかり読んで過す時期を重ねて、大事な時期であったと振り返る。
それは、他から見れば、「作曲できない」「書けないで本ばかり読んでいる」と見えるが、実はその時期にこそ、大事な思考がなされているのだと考えさせられた。

光さんに会うたびに、テレビで拝見するたびに、「成長している」と感じる。大江一家もまた成長し続けている。光さんを中心としてどこまでも成長していく家が、ここにある、と感じたのは私だけだろうか?

光さんがお父さんの誕生日に贈った『70才になったソナチネ』の演奏について「自分が生きて仕事をして、息子と一緒にいきてきたことはなかなか意味があったのではなかろうか。演奏会で自分も一緒に拍手を受け、今までの人生で一番幸福だった」とおっしゃっていた。

私もこの演奏会に行っていた。
光さんに手招きされて、舞台に上がり二人が握手した。この光景に触れた時、私は胸が震えた。
私は今までに、こんな美しい握手を見たことが無い。
そして、大人として同等の立場で父親と握手する。これほど男らしい光さんをいままで見た事が無い。こんなに喜びに満ちた握手を見た事が無い。それほど二人の握手は対等な人間として愛に満ち溢れた握手だった。

たけしさんの物静かな司会に、物事を深く受け止める姿勢が見えて、共感が持てた。

オペラ座の怪人

2006-01-16 | 旅行記
ニューヨークの「オペラ座の怪人」がロングラン7486会の講演で
記録更新とか。

私は、昨年10月末にロンドンでミュージカル「オペラ座の怪人」を観た
英語で字幕無し、内容も殆ど知らないで観にいったのだが
そこはミュージカルの良さ。台詞は殆ど分からないのだが
音楽と役者の演技力で感情も伝わるし、粗筋も理解できた。

舞台装置には度肝を抜かされた。天井のシャンデリアが突然
動き出し、落ちてくるのだ。
途中までは、なんだ、ストーカーの偏愛だ! と思ったが
あのテーマ音楽がなんとも切なく、ストーカーの愛などと思ったが
最後に「怪人」が 「I Iove you」「I Iove you」と叫場面では
叶わぬ恋の切なさに、思わず目頭が熱くなった。




春を感じる花

2006-01-14 | お花・お教室
新年初のお稽古が今週から始まった。
12日(木)の狛江教室は、雪柳、スゥイトピー、
花材を書き出しただけでも、春をイメージする。

本来雪柳は曲(タメ)が利くのだが、今の雪柳は、
ムロで噴かして芽吹きさせているため、うっかりすると
ホキンと折ってしまう。
木も、冬の冬眠から目覚めて、自力で大地から水を吸い上げ
自然に芽吹いたものは瑞々しく柔軟だ。

生け花の世界は、季節を先取りして観る人に、次ぎの季節への
期待感や喜びを感じていただく仕事をしている事が多い。

早すぎる雪柳を、ポキンと折ってしまう生徒もいるが、花や枝の
特性や、花屋さんの店頭に並んでいる植物は、どんな状態で
出荷されているのか、知る事も勉強だ。


狛江教室 橋典子さん
伸びやかに上に向かっていく雪柳の枝、足元には優しく軽やかに
スィトピーがゆれて、もう直ぐ春ですね~ と歌いたくなるような
雪柳の花が白く咲くと、もっと華やかに優しい感じになるでしょう


パリの新年

2006-01-12 | 旅行記
娘のアパルトマンに行くと
チューリップの花がテーブルに生けてあった。
ガラスの器に良く似合う、清潔感の中にも優しく
華やかに。彼女の感性を感じさせる色合わせ
テーブルの上には清潔感の有る、こんな花が嬉しい。

オペラ座を見学し、劇場内の天井に描かれている
シャガールの絵に圧倒され魅せられた。内装に目を奪われ、
写真を取り忘れてシマッタ!しかも、お気に入りのショール
を落としてきた。(翌日探しに行ったが勿論無かった)

パリ最大のデパート「「ギャラリー ラファイエット」は
パリオペラ座の直ぐ近くにある。さすがに華やかな内装だ。
この内装を見て廻るだけでも結構楽しい。

新年でもXmasのイルミネーションと装飾は飾ってある。
日本のように12月26日の朝には誰もが撤去してしまうのとは
大分違う。





お菓子

2006-01-10 | 日々の出来事
サルラの街で一番美味しいお菓子屋さん
下段の丸いケーキが王様のガレット

パイ皮にアーモンドを包んで焼くガレット
この中には陶製の人形が1つ入っていて、切り分けて
食べる時に、人形が入っていた人は、その日一日王様に
なれるとか。運試しに来年はいかが?

フランスでは1月6日にこの焼き菓子を頂くそうです。     
       

ボルドー地方の修道院で作られた伝統的なお菓子
カヌレ。カヌレの語源は 「溝の付いた」とか。
ムコ殿が、駅の中を探して美味しそうなカヌレを買ってくれた。
外側はカリカリ、中は弾力がある。香りのいい焼き菓子
幸せをご近所のお友達にお裾分け。


ペリゴール地方 (サルラの街~ラスコーの壁画)

2006-01-09 | 旅行記
パリからボルドー駅までは、新幹線で長閑な田園風景を
観ながら約3時間ほどで到着。駅舎は蒲鉾型で屋根の高い
豪華な建造。映画「禁じられた遊び」のラストシーンに出
てきた駅とか。

そこから、レンタカーに乗り換えて、快適なドライブ。
葡萄畑を通り抜け、川を渡り長閑な田園風景を走り抜けると
そこはもう、中世の街。
柔らかいオレンジ色の建物が、入り組んだ路地の彼方此方に広がる。
この建物の間を歩き、中世の人々が踏みしめたであろう階段を、
一歩一歩踏みしめながら、静かな時の流れを楽しんだ。


サルラの街


ドルドーニュ川の上の断崖絶壁の岩に、しがみ付くように
建てられている家々。敵が攻め込んでくると、岩穴に逃げ込みそこから
石を投げて応戦したと言われている。その形跡が今でも見られる。

ドルドーニュ川からロックガジャックを観る


本当に1万7千年も前のものかどうかで、発見された当時、大論争が
繰り広げられたとか。
詳細に研究を重ねて、事実であると認められたそうだ。
私自身目を疑った。旧石器時代の人がこんな精巧な絵を描けたのだろうかと。

1万7千年も前に描かれたラスコーの壁画
レプリカです。本物は傷みが酷くなったので
現在は公開中止。残念!



BONNE ANNEE(ボナネー!) チュッ!チュッ!

2006-01-06 | 旅行記
延々と続く食事、フランス人の胃袋の偉大さに圧倒された。

真夜中の12時 音楽隊の演奏が一段と大きくなると
あちこちで、パンパンとテープが宙に飛び交い、人々が抱き合い
チュチュッとほっぺにキッス。

あれよあれよというまに私もいろいろな人に
「BONN ANNEE」チュチュッ「BONN ANNEE」チュチュッと。

「オーシャンゼリゼ」の大合唱。そして、「YMCA」を歌い踊り
パーティはクライマックスに。
それから、またシャンパンが注がれ、チンチン、チンチン!


我が日仏家族の乾杯は チンチン、パイパイ!

以前、ムコ殿の母上とお食事をした時、チンチン、乾杯!と皆で杯を合わせた
母上が「日本では、なんて言うの?」「乾杯だよ」とムコ殿
もう一度じゃあしましょうよ!と、母上「チンチン!パイパイ!」と大きな声

一同???それから大爆笑  母上「何、どうしたの?」と「あのね、日本
ではチンチンてね、むにゃむにゃ、パイパイってね、むにゃむにゃなんだよ」
母上の顔が見る見る真っ赤に。それから照れたように笑って、そして大爆笑。
海外で、私達も笑われる事言ってるのよね。きっと。

と言うわけで、日仏家族の乾杯は「チンチン、パイパイ!」で~す。
でも、これフランスに居るときだけのお話。日本で言ったらネ!

BONNE ANNEE(ボナネー!!)新年おめでとう!! 

2006-01-05 | 旅行記
2006年の幕開けは
ボルドー駅(ボルドーはワインの産地)から車で南に約3時間程の場所にある、サルラの街だった。

ニューイヤーパーティ
街の外れにあるレストランにて、31日7時から、ディナーのアベリティフ
三々五々ウェイティングルームに集り食前酒を飲み、おしゃべりに花を咲かせる。

参加者はどうもサルラの田舎町の名士達。東洋人は我々しか見当たらない。
中高年のカップルや家族連が着飾って三々五々到着だ。

メニュウー
豪華絢爛 料理研究科の娘もびっくり。
ホアグラとトリュフがふんだんに使われている。メニューを見ながら
お料理についての説明が聞ける。娘がいて嬉しい!

       

それにこれ オマール海老ですの!
血糖値? 夫は脂肪肝? エーイ!今夜はそんなこと忘れちゃい!食べちゃおと。



何しろサルラは「ホアグラとトリュフ」の名産地 

日本で食べられるフォアグラは、殆どがパテ状態。生ではない。
生を軽く焼いた上にトリュフのソースを。
柔らかく、あくまでも柔らかくジューシー、臭みは全く無い。

トリュフのソースとフォアグラの濃厚さが口の中で黄金の調和、その
余韻を楽しみたくて,飲み込む時間を無意識に長くしていた。