これも花・あれも花

草月流生花教室でのあれこれと
お花を通してのボランティアに参加する人
を募集中

草月ネットdeお稽古 ハランの構成

2011-06-26 | お花・お教室
花材 ハラン・グロリオーサ
祖師谷教室 村越祥子さん作品

ああでもないこうでもない、と大分悩み苦労して制作していました。
ハランの葉が弱ってきましたね(笑)でも、試行錯誤して制作している時は
口を出さずに、そっと経過を見守る事が大切です。
「あらら、前の方が良かったのに!」と心の中でつぶやく私。

ご本人も納得しないまま、今日はこのへんでと。

上の3枚の葉が等間隔で平行になっているので、平面的な感じを受けます。

正面を少しずらし、下の葉を左から右に移動させるだけで、大分印象が違ってきます。
ご本人も納得した様子。

立体的になってきましたね。そこで最後にグロリオーサを一輪挿しました。
生けた人の気持ちと作品を大切にしつつ、ちょっと見る位置を変えたり、葉の向きや
位置を手直しすことで作品が変化する、そんなことを学んでいただけたかしら?
 



祖師谷教室 平川乃彩ちゃんの作品
上と同じハランを使いました。ハランは繊維が固いので裂いたり編んだり丸めたり
できます。
「ハランを細く裂いて生けてみましょうか」と提案すると、集中して3本裂きました。
その後は「一人で考えて生けていきましょう」と自由に取り組むよう見守ります。
高学年になってから思慮深くなり、一人で集中して取り組めるようになっています。


丸くまるめたハランの中から、グロリオーサが勢いよく飛び出しています。
小学生らしい楽しい元気な作品です。


当面の間、コメント欄は閉じさせて頂きます。ご感想等はメールにてお願いいたします。

ネットdeお稽古 横長の作品

2011-06-16 | お花・お教室
今日は横長のお稽古でした。

狛江教室 加藤美智子さんの作品 花材丹頂アリアム・トルコ桔梗・姫水木

丹頂アリアムの動きを横に出してみました。横に重心が偏るため、剣山が傾いて倒れやすくなります。
もう一つの剣山を上から被せて重しにしていますが、それでもこの高さが限界です。
トルコ桔梗のボリュウムで安定感が出て、アリアムの流れるよう動線を上手く引きだしています。


狛江教室 長野幸子さん作品  花材ドウダンツツジ・薔薇

ドウダンの枝を左右に長短を付けてメリハリを出しました。長い方は葉をかなり整理して枝を見せています。
左の短い枝は美しい緑の葉を残しました。
真中に根締めに薔薇を1輪入れていますが、2~3輪入れるとバランスがよくなります。


枝はそのままで、真中の根締めだけ撫子に変えてみました。優しい雰囲気に変化しましたね。



紫陽花を入れてみますと落ち着きますね。やはりこれぐらいのボリュウムが必要です。
紫陽花の青さがみずみずしくて季節感が出ますね。


暫くの間、コメント欄は閉鎖させて頂きます。

箱根湿生花園 菖蒲・カキツバタ・アヤメの見分け方

2011-06-05 | 日々の出来事
湿生花園には年に2~3度は行く。
四季折々、いろいろな花を見られるのが楽しみだ。

何時も気になる入り口の縦看板(?)
何のためにこんなに林立させるのか意図がわかりません。
もう少しスマートに出来ないものでしょうか。
せめて1本だけにして、後は割愛?あるは何処かまとめて
記録に残す程度が、当のご本人方もお喜びになられるのでは。


今回行ったのは、5月、花ショウブの時期でした。

菖蒲の花やあやめ、杜若の花々を観賞しながら、あれ、この花はあやめ?
それとも杜若?なんて話しながらか見分けるのに困ることがありました。

園の中の菖蒲の前にこんな看板があります。これだとすごく判りやすいですね。
と言っても、写真が途中で切れていてわかりにくいかしら?


帰りの成城学園駅のホームで、着物美人にあっと目を奪われました。
前からは流石にカメラを向けられませんでしたけど、後姿だけ失礼して。

季節感のあるこんな洒落た帯を締めて、日本人の美意識の高さに脱帽。

さて、この帯に描かれている花、わかりますか?

ネットdeお稽古 初夏の花

2011-06-03 | お花・お教室
花材=りょうぶ・芍薬

狛江教室 長野幸子さん作品

りょうぶの葉を先端だけ残して落とし、枝をすっきりと2本立てています。
下にはりょうぶの葉をマッスのようにボリュウム感を出して、その中から
芍薬の蕾を覗かせています。上と下との対比のバランスの良さが作品を引き立てています。

りょうぶの白い花と志野の白い花器が響き合って、初夏を感じさせる作品となりました。




狛江教室 高橋典子さん作品

上の作品とは対照的に、ゆったりとボリュウム感のある作品です。
青葉若葉がむせかえるような初夏の香りが感じられますね。