これも花・あれも花

草月流生花教室でのあれこれと
お花を通してのボランティアに参加する人
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高原のチャペルコンサート

2004-08-29 | 旅行記
 

27日(金曜日)小海線の小海駅に降りた。小海駅からバスで松原湖の横を通り、ホテル小海リエックスまでの車窓を楽しむ。友人と2人、ホテルに着くと早速プールに行き、水中ウオーキングをした。今夜飲むためには、少しでも運動しておかねばという涙ぐましい努力?、ジャグジーで身体を温め、すっかりリラックス。
ホテルの周りを散歩すると、何処と無くもう秋の気配が。白樺林の向うに今晩のメイン、チャペルが見える。ステンドグラスが美しい。

コンサートの関係で、夕食は早めの5時30分開始。友人と2人先ずはワインで乾杯。美味しい食事にワイン、窓の外は木々の緑が美しい。もう最高のロケーションに、女性2人うっとりしながら、ワインを飲み続けた。お料理も、繊細で美しい。もう言うこと無し。

なんて、話に花が咲いていると、「あの、もう、コンサートが始まる時間で、皆さんお待ちです」と、慌てた様子で走ってきたのは、今回の主役の姉君。我が友人。慌てたのは私たち、「え~そんな時間?」5時30分から食べ初めて(飲み始めてかな)8時とは、2時間半も飲んでいたんだ。
慌ててチャペルに走る。

シューベルトの「白鳥の歌より」der atlasが始まっていた。島田啓介氏のプリランテなバスの声が素晴らしい。
シューベルトの歌曲は、「冬の旅」が好きで、若いときはよく聴いたのだがder atlasは生で初めて聴いた。冬の旅ほど寂しい曲ではないが、やはりもの悲しい曲だ。

音楽について、素人の私が語ると失礼になるので感想だけ、高原と言う静寂なロケーションの中でのコンサートは素敵です。今日は、ここまで。



  

どじょう

2004-08-25 | 日々の出来事
  

私の実家では、毎年真夏に、どじょう汁を食べていた。夏ばて予防にと、嫌がる私達に無理やり食べさせた。

今年の猛暑に、少々疲れ気味だったので、実家のことを思い出して、木綿豆腐と、どじょうを買い求めた。
小柄などじょうだったが、生きが良くて、ぱちぱち飛び跳ねていた。それをなべに入れ、木綿豆腐と一緒に煮た。味噌を入れようと思い蓋を取ると、白いお腹を上にして浮かんでいた。思わず蓋を閉めてしまった。

夏ばてしないように、夫にだけそおっとよそって、私は食さなかった。

流しをみると一匹だけ生き残っていた。捕まえようとしても、にょろにょろ、ぴょんぴょん動いて捕まえられない。
其の生命力に感嘆。生きたい、と言う叫びを聞いたよう気がした。
水槽に水を張って入れた。夫も私も、毎朝水槽を覗くのが楽しみになっている。大分大きくなったね。もう、野川に返してあげよう。などと言いながら未だ返さないでいる。

なんだか、すごく愛着が湧いてきた。でも、考えてみると、親兄弟をみんな食べられちゃった、敵の家でしょ。どうしよう。ごめんね。きっと、寂しいよね。怒ってるよね。

明日は必ず、川に返してあげるね。と、また、水槽を覗いている私です。

ボランティア報告 真夏の花展

2004-08-22 | お花・ボランティア
    
左83歳 吉田さんの作品      右80歳 高橋さんの作品
花材  ヤマゴボウ スカシユリ 小菊     花材 紫陽花 色鶏 コスモス      
                    
8月20日(金曜日)駒沢区民祭りに野草の会が出展した。
連続真夏日、こんな暑い日にと思いながら、私はTシャツにG-パン姿ででかけた。ところがお集まりの皆さんは、しゃきっと、美しくおしゃれ(*_*; 私はシマッタと思ったが、仕方ない。

そんな私を察してか「先生は若くて良いですね。Tシャツがとてもよくお似合いですよ」とホローしてくださる。あ~あ、ここに来るのが楽しいのは、お若いと言われるから。笑

今回出展なさった方は、83歳の方は2名、80歳の方1名、
75歳の方2名、68歳の方1名の計6名です。

皆さん本当にお若くて、。お花もペットボトルに工夫して生ける等、とても意欲的。
お花を生け終わってから、皆さんでお食事。人生の達人がた。心遣いもさりげない。又今日もボランティアをと言いながら、いろいろ教えられた。

複数写真の横並びに成功。ご指導ありがとうございました。

お花を通してのボランティア活動 その2

2004-08-20 | お花・ボランティア
  
都立調布養護学校でボランティア講座「共にいけようフラワーアレンジメント」が始まって5年目になる。

5年前は、5分として座っていられなかったM子さん。
勿論お花の生け方など眼中に無く、自分の興味のある言葉(お尻、キッス等)に反応して、繰り返し大きな声で話していた。直ぐにそれにも飽きるとトイレに、と言う状態だった。M子さんを良く知っている教職員のK先生が、上手に対応してくださり何とか参加できていた。

ボランティア講座と言っても、初めて障害者と接する人がほとんどでした。どう、M子さんに接して良いか解らず、先生にお任せだった。
そのM子さんが、今年は他の参加者と一緒に、自分でお花を切り分け、自由に生けるのです。奇声や、大声を上げる事も無く、落ち着いて自分のお花に集中しています。

始めは知的障害の方に、お花は無理かしらと言う声もあった。
しかし、予想を遥に覆し、感性豊かなお花を生けれれるようになった。
ある意味で、お花は非常にアバウトな感性の世界なので、障害者であろうが、無かろうが関係ない。
むしろ何の屈託も無く、心の趣くままに生けるお花が、ハットするほど、新鮮で素敵だ。

こんな、ハットする喜びや、発見が私をボランティア活動に向かわせている。

お花の持つパワーも魅力。お花そのものが美しいし、香りが心を癒してくれるし、何かお花をいじっていると、五感が刺激されてどんどん自分がやさしくなれる。左脳ばかり酷使している現代人には、お花を生けることで右脳を使うことが良いらしい。

どんな生け方をしても良いの。正解は一つじゃないから。

我が家でお気に入りの場所

2004-08-15 | 日々の出来事
  
猛暑続きの今夏、ノウゼンカズラを這わした窓辺が、癒しの空間になっている。目に涼しいだけではなく、実際にみどリの葉が、暑さよけになっている。この場所が私の一番のお気に入りの場所だ。

ノウゼンカズラの左手に真っ赤な薔薇が咲いている。これは17年前に亡くなった主人の母が、横浜の家から移植したものだ。

何の手入れもしないのだが、四季咲きで、春一番から真夏まで順番に咲き続け、冬にも蕾をつける。1~2月には流石に蕾のまま凍った状態で冬眠しているが。

17年前に義母は80歳で亡くなっているのだが、この窓辺を明るく飾り、華やかにしてくれている。
芯のしっかりした所謂、外柔内剛の人だった。決して人を責めず嫌なことは自分の腹に収めて、いつもにこにこしていた。

乳癌がもとで亡くなったのだが、入院中も決して苦しいとか、要求がましいことは一切言わず、自分の運命を受容していた。
逆に私は実家の母に甘えるよりも、姑に甘えていた。子供の面倒から料理、洗濯まで家事一切を委ねていたのだから。

そんな嫁である私の悪口を、聞いたことが無い。
本当に包容力のある、忍耐強い明治の女性だった。
義母が亡くなって明日で18年目になる。亡くなった年も暑い夏だった。
油蝉がジージーと五月蝿いくらいに鳴いていたっけ。
命日を前に窓辺でそんな感傷に耽っている。

葉っぱのフレディで踊る日野原さん

2004-08-14 | カルチャー&イベント

この記事は、私のHP 雑記帳7月に書いたものですが、皆さんに是非お読みいただきたかったので再度「記載しました。

朝日新聞で日野原さんがミュージカルの原案を書き、上演されると言う記事を読んだとき、「観たい」と思った。

偶然 友人の石田さんがパンフレットの挿絵を担当したという。その関係で招待券がいただけた。

「いのちはめぐる」という輪廻転生の思想が、子供たちの精一杯の演技で心にしみてくるようだった。

92歳になられる日野原さんが、幼い子供たちと共に舞台の上で、いのちを輝かせていらっしゃる姿に、全山一斉に真っ赤に燃える紅葉を見ているような感動と興奮を覚えました。

帰りの玄関で、偶然拉致被害者の会の横田ご夫妻に遇った。
ミーハーのように声をかけるのは憚ったが、「頑張ってください、応援してますよ」と言う気持を込めて会釈した。

石田さんが描いたパンフレットの挿絵も素敵です。やさしい色彩とタッチが葉っぱのフレディのイメージにぴったりです。
ここでお見せできないのが残念です。


六所会「いきいきクラブ」

2004-08-14 | お花・ボランティア
連続真夏日更新、これを聞いただけで、外に出るのを躊躇うほどの暑さ。
世田谷区の「いきいきクラブ六所会」にお花の講習を依頼された。「私はまだ若い(?)からいいけど、みなさん大丈夫ですか?」「大丈夫ですよ、これくらいの暑さ、皆さん楽しみにしていますから、是非」とのこと。

豪徳寺から歩いて10分程の距離。アスファルトの照り返す暑さに身体がドロドロっと溶けてしまいそう。

おばあちゃんたち大丈夫かしら? と心配しながら会場に行くと
もう皆さんちゃんと着席してお待ちだった。80歳後半の方もいらっしゃるが、お元気そう。20人もこの暑さにお集まりとは。

ご期待に沿えるよう、喜んで生けていただけるように頑張ろう。と、暑さが吹き飛んだ。

「500円でお花が生けられますか?」「う~ん?難しいけど、雑草など摘んで補いましょうよ」

お花は余裕のある人や、お金持ちしか生けられないのでは、意味が無い。むしろ、余裕の無い人や、お年寄り、障害をお持ちの方たちに楽しんでいただきたい。

日常生活の中で、ちょっとした工夫をすることで、お花のある生活を楽しんでいただきたい。

そんな思いで始めたお花を通してのボランティア活動。
これからもお花を通して、いろいろな方たちのお役に立てればと思っています。













お花を通してのボランティア活動

2004-08-12 | お花・ボランティア
障害のある方が参加しやすい文化的な活動の場として、又、障害のない方達にも参加していただき、お花をを共に生けることで、様々な障害を持っていらっしゃる方たちへの、理解を深めていただこうと、4年前から、都立調布養護学校ではじめた。

初年度より講師を引き受けて、今年で5年目になる。
どうせやるなら私自身も楽しめるものをと毎年異なる取り組みをしている。

どの年も、安い花材で、誰にでも楽しめて、「やった」と言う達成感のある、しかも、一人一人の個性が輝くような、そんなお花を生けていただきたい。そんな思いで取り組んでいます.