これも花・あれも花

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お稽古再開

2011-03-26 | お花・お教室
計画停電の影響や、電車の不通等でお稽古が出来なかった。
今日は狛江教室からも数名参加し、賑やかなお稽古となった。

輸送等の問題で、お花屋さんの店頭には枝物がほとんど無い。
この時期、お稽古が再開できただけでもありがたい。

とは言え、10人分の枝物は無く、色々な組み合わせで何とか花材が準備できた。
同じ教室でそれぞれ違う花材でのお稽古は、お互いに刺激しあい勉強になって
とてもよかった。

狛江教室 原ひろみさんの作品  花材:木イチゴ.ストック.アリストロメディア

地震の影響で精神が不安定と言いながらお花に向かった。
初めは上ばかりが重たい作品で、自分でも「何だか不安定な感じ」と
再度手直ししていく中で、徐々に気持ちが安定した。作品も安定感のある
ものになった。



祖師谷教室 西川有美子さんの作品  花材 ユーカリ.スマイラックス.薔薇
中学生らしい若若しい作品です。春到来ですね。



狛江教室 長野幸子さんの作品  花材 木瓜.百合  
枝が暴れていたので枝作りに苦労した作品です。枝をよく見つめて観察し、
どの枝をどう残してどう表現するのか、考えることが大切です。
苦労した甲斐があり、無駄のない緊張感のある作品に仕上がりました。
百合一輪が大きな枝をピリっと引き締めました。


お稽古場である千歳屋さんのスタッフブログに、長野さんの木瓜と百合の作品が
アップされました。→千歳屋スタッフのブログ

花材スオウ.トック.アリストロメディア
祖師谷教室 村越祥子さんの作品  
横長にスオウを生けて真中でストックの強い紫色とピンクの優しい色との
配合がよい。左右のスオウノ長さと角度の微妙な差も作品度を高めている。

東北関東巨大地震

2011-03-13 | 日々の出来事
その時、スーパーの床が大きく揺れた。
何が起きたのか?
誰かが「怖い!地震だ!」と叫んだ。
天井を見上げると照明が大きく揺れている。
売り場面積を最大限確保するために、この売り場は柱の数が少ない上に細い。

幼児を抱き抱えた若い母親が「どうすればいいの~」と泣きそうな顔で蹲る。
咄嗟に、この場所は危ない!と直観。 買い物を入れた籠をその場に置き、
「外に出なさい!」と叫んで、1階に駆け上がった。
若い母親と数名の人が、私の後に続いた。電柱を避け、テニスコートの真ん中に
集まった。

第二はの揺れが収まった段階で、自宅に戻った。家に帰ってからも
何度か大きく揺れた。ドアを開け、2階に避難し防災用のリュックを出して
点検、水、お菓子、果物を詰めて傍に置いた。防火頭巾も用意。

揺れが収まった3時過ぎに、虎の門にある夫の事務所に電話を入れた。
大きな揺れで所員たちはパニック状態で、ビルの外に逃げ出した様子。
夫は、「ビルは上の階ほど安全だ」と所員に伝え、外に出なかった。

全員早めに帰宅させて、今一人だと電話がかかってきた。
交通機関は全てストップ。歩いて帰宅できる距離でもなく、体力もない。

友人の車で6時過ぎに夫を迎えに出かけた。
道路は既に車で大渋滞。それでも2時間後の8時過ぎには事務所に着いた。

帰路が今度はもっと渋滞。こんなに車が有ったの?と思うほど、路地と言う
路地から車がじゅじゅ繋ぎであふれ出てくる感じ。虎の門の交差点から六本木の
交差点まで2時間以上かかった。

途中、コンビニを見つけては立ち寄ったが、おにぎり、弁当、パン類、直ぐ食べられる
物は全く無くなっていた。
家に帰りついたのは何と午前2時40分。家を出てから9時間。

でも、何はともあれ無事に家に帰れただけでも、幸せだと感じ感謝だ。
また、虎の門周辺、六本木周辺は地盤が弱い危険な場所だ。
そんな場所を承知で車を出してくれた友人にも本当に感謝、感謝。

この地震で、携帯電話が全く役に立たない恐怖感を味わった。
また、帰宅経路を日頃から打ち合わせておく事の重要性を再認識した。

車に防災用のリュックを持ち込んだので、その中の水、お菓子、果物で
飢えを凌げた。コンビニのトイレも初めて利用させてもらった。

被災地の東北地方の方々のご苦労と悲しみを思うと、何かしないではいられない。
私達に何が出来るだろうか。






アイリスの一種生け

2011-03-09 | お花・お教室
いつものお稽古は、枝物と花三本が基本(料金の関係で)
今日は五本のアイリスの配置を考えながら生けるがテーマーです。

アイリスの一種生け
狛江教室 (長野幸子さん)

一種生けで5本の配置が難しかったようです。
初めは剣山の見える花器で生けていましたが、花器を取り替えるよう
アドバイス。
花器を取り替えた事で、アイリスの葉が生きてきました。
一番下の葉が全体的に下向きになってしまったので葉の高低で
変化が出るともっと良い作品に仕上がるでしょう。





狛江教室 (加藤美智子さん作) 投げ入れ アイリスがバランスよくはいりました。
特に左端の長く凛とした一本の強さが生きています。挿し口に雪柳を短く入れたことで
アイリスの強さと雪柳の曲線の優しさが対照的でお互いに引き立てあっています。


狛江教室 (田所正枝さん作) 花器を縦使いして、奥行きを出しています。
左の長いアイリス一本が真ん中より左に入ったことで作品の幅が出ました。
中間に入れた2~3本の高低の付け方、伸びやかに上で暴れている雪柳の高さも
バランスがよいです。






狛江教室 (岡田知子さん)
雪柳よりもアイリスの葉の面白さが表現できた作品です。
アイリスの思い切った高低の付け方も、作品の緊張感を出しました。


春の香りが

2011-03-04 | 日々の出来事
友人からの嬉しい頂きもの。
蕗のトウの花が美しい。箱詰めにしてくださった
このセンス、アレンジメントより美しいわ。

なんだか食べるのが勿体ないけど、今夜は天ぷら、そして蕗味噌で頂きます。


そして、お庭で採れた無農薬の夏ミカン。
早速ママレードを作りましょう。なにより好きな夏ミカンのママレード、
優先順位も考えずにママレード作りに集中!
菊枝さん本当にありがとう!
物を人に差し上げる時の心遣い、改めて学びました。

桃の花の一種生け

2011-03-03 | お花・お教室
今日は3月3日、桃の節句

忙しさについ疎かにしがちな行事ですが、
日本の行事は忙しい中でも大事にしたいものですね。

2本の桃の枝を高く生ける事により枝の面白さが生きています。
下の部分に枝を密集することにり上の枝との対比がはっきり出て
一種生けの面白さが表現できました。花器との相性も良かったです。

狛江教室 長野幸子さん作





初めは桃だけの一種生けでしたが、両方向に分れた枝の真ん中の
剣山が隠せないのでチューリップを入れました。
チューリップを入れない場合は、貝がらや、白い石など入れると
いいでしょう。

狛江教室 加藤美智子さん作