先日の
マカロンパーティーの時の、ティーカップとソーサーについて問い合わせがありましたので、紹介したいと思います。仕掛人Sさんに持って来て頂きました。本当にありがとうございます。ハンガリーの名窯ヘレンド(HEREND)のカップとソーサーで、ウイーンのバラが描かれています。元はオーストリアの貴族であるハプスブルグ家専用のデザインでした。やさしい一輪のバラは愛のシンボルとして親しまれています。「美しさ」、「気品」、「かわいさ」の全てを兼ね備えたデザインです。 ヘレンドは1826年創業。かのハプスブルク家の庇護の下、名窯としての地位を不動のものにしています。マイセン等と並ぶヨーロッパトップレベルと言えるのではないでしょうか。 絵付けは全て手書きです。それを示すように HANDPAINTED と記されています。 マイセンといい、アウガルテンといい、そしてこのヘレンドといい、マークに剣や盾などの権力の象徴が描かれているのは、やはり時の権力者にとって磁器がいかに重要なものであったかを如実に示しているのではないでしょうか?華やかで、繊細な技法は独特の華麗さを見せてくれます。ハンガリーが世界に誇る名窯ヘレンド。その美しい白磁と可憐な造形、そして美しい絵付けが見るものを魅了します。美しい草花、果実の絵付けとその絶妙の余白のとり方は日本画にも通じるところがあります。
そんな素晴らしいカップとソーサで美味しい紅茶を頂きました。気分はすっかり貴族?触れていてもすごく肌に馴染んで自然です。