Rainy or Shiny 横濱ラジオ亭日乗

モダンジャズ、ボーカルを流しています。営業日水木金土祝の13時〜19時
横浜市中区麦田町1-5

雨のハゼ釣り

2012-11-12 13:55:59 | 
週末の夜勤は仮眠が上手くできた。疲れが残ってないことと足の痛みとを天秤にかけながら懸案のハゼ釣りに行くことにする。幸い移り住んだ地域は馴染みのある相鉄線の駅にもアクセスがよい。さがみ野駅までバイクで数分で着いてしまう。

ここから横浜へ出て京急線に乗り換えて富岡駅で同行の旧友青柳君と落ち合うまではよかった。しかしその後は天候が予報どおりに悪くなり、現地の深浦湾に着いたときには勢いのよい雨が予想時間よりも早く落ちてきてしまった。ひき返すわけにもいかないから降りしきる雨の下でシンプルなハゼ用の仕掛けを難儀しながら作る。衣服も道具もずぶ濡れだ。やはりハゼ釣りはからりと晴れ渡った晩秋の青空の下でこそ情趣も深まるものだと痛感する。それでも深く掘ってある船溜り沿いに仕掛けをチョイ投げすると、すぐにハゼ特有のあたりがあって、やはり今年もハゼの湧きはよかったと、そのプルプルっと小気味のよいあたりに幸福感を覚える。雨足が一層強くなる三時半までに二人の釣り上げたハゼは16匹と去年の半分だ。しかしサイズの大きい物も混じっている。


帰ってきてワタとうろこを取ってから、昔一度だけ作ったことがある白焼きを思いつく。素焼きにしてハゼの水分を除いてから、冷涼感が増してくる外気にしばらく晒しておく。乾いて固くなったら、これを冷凍庫でしばらく保存する。この白焼きは大型の煮干みたいに水に漬けた昆布と馴染ませて出汁にする。この出汁をベースにして味付けた雑煮は、餅、蒲鉾、三つ葉程度のシンプルな具で十分にその威力を発揮してしまう。今年はそれだ!と思いながら夕べの素焼きしたハゼを干しカゴにいれて天日に晒そうとしていたら、急に焚きあがった白米でこのハゼをトースターで更に焦がして食べたくなった。6匹を焼いて玉子かけご飯と梅干しという、香ばしい朝飯ができたものの、ハゼは少なくなってしまいどうやらもう一度だけ白焼きの補給用を兼ねて深浦まで釣行することになりそうな気配である。