フィルムカメラの時代が終わってからなぜかデジタルの一眼に興味が湧くことが少なかった。ちょうど商売も畳んで金も潤沢に使えない時代と重なったのだろう。自分でいうのも変だけど、ケチで安いコンデジを突き詰めてこれでもか、これでもかというくらい酷使していたらフィルム一眼カメラで代理店仕事などしていた昔よりも、よりハートに近い写真を自在なる無意識手法で撮ることができるようになった気がする。
昔、天才アラーキを地下鉄の乃木坂だったか?千代田線内で見かけたことがあった。かれの首から吊る下がっていたのは、コニカのビッグミニだった。これがアラキ流見栄の張り方だなと一瞬思った。彼はそのカメラで猥雑な風俗嬢のヌードやくたびれた街を撮っていて、いつもかっこいいなとその写真を見て思ったものである。
それを見てから我が血中における一眼崇拝指数は急速に下がっていったようだ。
こんどやってきた一眼レフのデジカメは平凡スペックを地でいっている。我々オーディオマニアの世界のカートリッジに喩えれば、これはシュアーのM44Gくらいのデジイチだと思う。画素数は630万とコンデジを含めた現在の主流製品の半分以下のレベルだ。それでも18~55ミリの純正ズームレンズが付いて譲り受けた値段は1万2千円という破格の友情価格が嬉しい。
梅雨が明けてまもなく二週間になる。伊勢原の山裾の野辺道は炎天を謳歌する花に溢れている。いつもハートを潤してくれる季節の花に敬意を表して平凡スペックのデジイチの出番が廻ってきて夏の楽しみがちょっぴり増えたみたいだ。
昔、天才アラーキを地下鉄の乃木坂だったか?千代田線内で見かけたことがあった。かれの首から吊る下がっていたのは、コニカのビッグミニだった。これがアラキ流見栄の張り方だなと一瞬思った。彼はそのカメラで猥雑な風俗嬢のヌードやくたびれた街を撮っていて、いつもかっこいいなとその写真を見て思ったものである。
それを見てから我が血中における一眼崇拝指数は急速に下がっていったようだ。
こんどやってきた一眼レフのデジカメは平凡スペックを地でいっている。我々オーディオマニアの世界のカートリッジに喩えれば、これはシュアーのM44Gくらいのデジイチだと思う。画素数は630万とコンデジを含めた現在の主流製品の半分以下のレベルだ。それでも18~55ミリの純正ズームレンズが付いて譲り受けた値段は1万2千円という破格の友情価格が嬉しい。
梅雨が明けてまもなく二週間になる。伊勢原の山裾の野辺道は炎天を謳歌する花に溢れている。いつもハートを潤してくれる季節の花に敬意を表して平凡スペックのデジイチの出番が廻ってきて夏の楽しみがちょっぴり増えたみたいだ。