級友だったことのある横浜、金沢区の海辺に住んでいる青柳君とは半世紀に亘る付き合いが続いている。昨日はこの一週間トラブルが続いてメンテナンスを強いられているパソコン周りの補強部品を買いに横浜駅の「ヨドバシカメラ」へ出かける。そのついでに目的のUSBハブを買ってから関内の文化体育館の横にあるコーヒー専門店にて彼と合流する。
いつもは古本店を数軒冷やかしてから庶民的な食堂で一緒に夕飯することが多い。来週小旅行する近江の比叡山関連のよい文献を探していたら、伊勢佐木町の「ブックオフ」でいいものが見つかった。司馬遼太郎の「街道をゆく16 叡山の諸道」という朝日文芸文庫が250円であった。司馬遼太郎のよい読者ではないが、前に司馬遼太郎が須田剋太画伯と連れ立った同じ「街道をゆく」シリーズの越前ルポがよかったものだから、これを直前までに読むことにする。こんど訪れる叡山の里坊がある坂本近辺の小道についてのニュートラルで該博な司馬遼太郎らしい活写が楽しみである。

青柳君との夕食はいつもの「かさごから揚げ」をパスしてもう少し、横浜の鎌倉街道を南下した蒔田の彼がお薦めする中華飯店にしようということになった。彼のクルマに同乗してその蒔田に隣り合っている榎町にある「廣東飯店」が目的の店である。なんで榎町みたいな無聊感が色濃い街並みを知っているのか?と彼に質問したら、彼の母親はその付近に実家があったらしい。そういえばうちの母親もここから近い宮本町で七十数年くらい前に、浜松から上京してきた姉が独力で開いていた喫茶店というべきかミルクホールというべきか定かではないが、そんな店を手伝っていたことがある。若いころはそんな母親の出自めいた話を交わすなんてこともないので、地縁の意外性にあらためて驚くことになる。
その飯店から裏の磯子へ抜けている道路沿いには横浜の港湾荷役ヤクザとしては名高い笹田一家の本家もあって、子供時代にはその家の立派で頑丈な佇まいに驚愕しながら田園が残っていた岡村付近にまで野遊びの遠征を繰り返していたものである。青柳君のお薦めの「雲吞麺(ワンタン)」は横浜中華街の影響圏が及ぶ昔ながらの横浜風醤油味スープと細い麺を守っている味だった。スープには鶏がら、貝柱、ネギ、リンゴ、などの重層食材がリンクしあった甘みが特徴だ。ワンタンの餡の野菜混じりの挽肉は四谷見附の「こうや」ほどのボリュウムはないが、腹応えのよい詰まり具合が喜ばしい。
一枚だけ乗っている焼き豚のスライス、これも懐かしい横浜の焼き豚らしい歯ごたえがする。戸部の瀬尾、黄金町の小川といった食肉店が提供してきた立派な燻し過程の手抜きがない焼き豚だ。こういう希少品が食べられるなら900円は仕方がないものと納得する。


パソコントラブルもクリアーして今朝はやはり旧友の濱野君から多大なサポートを得て新規導入できたビスタバージョンのウインドウズノートをいじってブログのアップにようやく辿りつくことができた。朝食は濱野君のワイフが気遣ってお土産にもたせてくれたパンと自家菜園の放任プチトマト、Nさん提供の赤玉ネギ、キュウリのサラダというありあわせの健康食で済ませる。雑草と共存している専用庭にはやはり真景色が巡ってきたようでホッとしている。


青柳君との夕食はいつもの「かさごから揚げ」をパスしてもう少し、横浜の鎌倉街道を南下した蒔田の彼がお薦めする中華飯店にしようということになった。彼のクルマに同乗してその蒔田に隣り合っている榎町にある「廣東飯店」が目的の店である。なんで榎町みたいな無聊感が色濃い街並みを知っているのか?と彼に質問したら、彼の母親はその付近に実家があったらしい。そういえばうちの母親もここから近い宮本町で七十数年くらい前に、浜松から上京してきた姉が独力で開いていた喫茶店というべきかミルクホールというべきか定かではないが、そんな店を手伝っていたことがある。若いころはそんな母親の出自めいた話を交わすなんてこともないので、地縁の意外性にあらためて驚くことになる。
その飯店から裏の磯子へ抜けている道路沿いには横浜の港湾荷役ヤクザとしては名高い笹田一家の本家もあって、子供時代にはその家の立派で頑丈な佇まいに驚愕しながら田園が残っていた岡村付近にまで野遊びの遠征を繰り返していたものである。青柳君のお薦めの「雲吞麺(ワンタン)」は横浜中華街の影響圏が及ぶ昔ながらの横浜風醤油味スープと細い麺を守っている味だった。スープには鶏がら、貝柱、ネギ、リンゴ、などの重層食材がリンクしあった甘みが特徴だ。ワンタンの餡の野菜混じりの挽肉は四谷見附の「こうや」ほどのボリュウムはないが、腹応えのよい詰まり具合が喜ばしい。
一枚だけ乗っている焼き豚のスライス、これも懐かしい横浜の焼き豚らしい歯ごたえがする。戸部の瀬尾、黄金町の小川といった食肉店が提供してきた立派な燻し過程の手抜きがない焼き豚だ。こういう希少品が食べられるなら900円は仕方がないものと納得する。


パソコントラブルもクリアーして今朝はやはり旧友の濱野君から多大なサポートを得て新規導入できたビスタバージョンのウインドウズノートをいじってブログのアップにようやく辿りつくことができた。朝食は濱野君のワイフが気遣ってお土産にもたせてくれたパンと自家菜園の放任プチトマト、Nさん提供の赤玉ネギ、キュウリのサラダというありあわせの健康食で済ませる。雑草と共存している専用庭にはやはり真景色が巡ってきたようでホッとしている。