オミクロン型の急速蔓延でまたまた人の流れが変化してきた。慢性的に暇なカフェが輪をかけて暇になっている。今年からウイークデイもラヂオ亭を一部再開してみた。しかし、客足は低調である。せいぜい2〜3人の馴染み客が現れる程度だ。しかしその渦中に、趣味の合う少数の爺さん同士がマスク会談をして茶飲み話するのも一考と思い声を掛け合ってみた。
結果三人が集まって、私を加えた4人の平日雑談会に。ドアは半開き、換気扇もぶん回す。コーヒー、煎茶の菓子は気の効いた粋人の持参品、鎌倉の老舗、豊島屋名物「鳩サブレ」だ。最高の茶請けに一堂は感謝する。本日の話題は「低山に名山あり」どこか御殿場在辺りの三国山から御殿場線の駿河小山駅までの軽登山でも実行したいね等というプランが浮かび上がってきた。これは3〜4月中にでも実行しようという結論になった。
そんな話の合間に横須賀で古くから楽器店を営んできて、今は引退しているKさんが持ってきたお宝話で盛り上がる。1969年にニューヨークの「ハーフノート」で憧れのジャズシンガー、アニタオディに対面できてLPレコードにも直筆サインを頂いたという愉快な体験話である。私等は30歳代にジャズボーカルに目覚めた晩生(おくて)だが、それもヴァーブレコードの「アニタ シングス ザ モスト」がボーカル大好きになったきっかけ盤である。
幸いにもそのKさんがLPから後にCD化された「シングス ザ ポールウイナーズ」を忘れて帰宅してしまった。今夜はフィッシャー社の真空管プリメインアンプとラファイエットIIの小型スピーカーで、久しぶりにアニタの潤色に満ちた歌声で冬夜を凌ごうと思っているところである。
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