皆さんこんにちは。
園では今、真人郵便局と称して子どもたちの間で手作りの葉書に手紙を書き、互いにやり取りすることがにわかに流行っています。主に年中組が中心になって始めた活動ですが、全クラスそれぞれの入口付近に各々適当な場所にポストを設置して、園全体でやり取りができるようになっています。私も何人かの子どもから葉書をいただきましたが、先週のある日ふと思い付いて私のほうから全クラスあてにそれぞれ葉書にしたためた手紙を送ってみることにしました。この活動がさらに深まるような起爆剤になればと思ったのです。手紙の内容はさして特別なものではありません。「子どもは風の子です。寒さに負けず、元気に遊びましょう。発表会も楽しみにしていますね」といった、ごく普通の内容ですが、一通一通手書きで心をこめて書きました。
それから一日二日過ぎ、子どもたちからちらほらと返事が届くようになりました。クラス全員で一人一通ずつ書いてくれて、わざわざ先生の部屋まで届けに来てくれたクラスもありました。あるいは、休みの日に家で書いてきたと言って担任に伴われ届けに来てくれる子、仲良しグループの何人かで書いて持ってきてくれる子など、先週から今週にかけて様々な子どもたちから返信の葉書が届けられました。「えんちょうせんせい、あそんでくれてありがとう」「えんちょうだいすき」「いつもかいじゅうしてくれて、ありがとう」「はっぴょうかいみにきてください」などなど。かわいらしい絵や覚えたての平仮名で彼らなりに心をこめて書かれた様子がどの文面からもひしひしと伝わってきました。
何が嬉しいと言って、こんな時くらい心から嬉しい、ありがたいと感じることはありません。私の想いが子どもたちの胸に届いているのです。きっと。予想外の大きな反響に、仕掛けた私自身少し驚いているのですが、子どもは純粋であるがゆえに反応もストレートで早いのですね。これをひとつのきっかけにして手紙を書き送ったり受け取ったりすることの楽しさ、素晴らしさを知っていってほしいと願っています。自分の想いを誰かに投げかけ、それが相手に受け止められ、また投げ返される、ということ。これは彼らがこれから生きていく上で大きな糧になるはずです。兎にも角にも、人は人との繋がりの中で生きているものであるし、それは私たちにとってとても大切なことなのですから。
さて、園内は全学年がいよいよ発表会に向けた本格的な取り組みを開始しております。今週はトップバッターの年長組3クラスが連日順番に運動場に出て芝居作りに取り組んでいます。今年、年長組は3クラスとも担任と子どもたちとで考えた完全オリジナル脚本で芝居を上演いたします。これは真人幼稚園創立以来初の試みであり、私の長い間の夢でもありました。各学年、各クラスごとの発表会へ向けた活動の様子は、このブログでも時折お伝えしていく予定です。皆様どうぞお楽しみになさってください。
【今日の一枚】
今日の午後、給食後の自由時間。雲間から薄日が差して気温も上がり、子どもたちの多くは園庭で元気良く遊びました。