残暑お見舞い申し上げます。
暑さ厳しき折、皆様くれぐれもご自愛ください。
【令和3年度 新入園児 入園説明会】
9月4日(金) 9月10日(木)
10:00~12:00
真人幼稚園 屋内運動場にて
残暑お見舞い申し上げます。
暑さ厳しき折、皆様くれぐれもご自愛ください。
【令和3年度 新入園児 入園説明会】
9月4日(金) 9月10日(木)
10:00~12:00
真人幼稚園 屋内運動場にて
真人幼稚園の先生が選ぶ絵本・7月の絵本
今年度も真人幼稚園の先生方による絵本の紹介をおこなってまいります。これは年間二冊の絵本をそれぞれが書店などで選び、教職員同士で読み聞かせをしたり、それぞれ絵本を選んだ理由や見どころなどを発表し合う、教員研修の一環としておこなっている取り組みです。そこで紹介された作品をぜひ皆様のご家庭にもお勧めしたいという願いから、毎年1・2学期末にこのような形で発表させていただいております。
さあ、今回はどんな絵本が選ばれたのでしょうか? それぞれ作品を選んだ先生がブック・レビューを書いていますので、それらを参考になさって、この夏はぜひ親子で絵本に親しんでみてはいかがでしょうか。
なお、それぞれの作品は園の図書に収蔵され、さっそく貸し出しをおこなっています。
『ひかりのぼうけん』
マリー・ヴォイト さく・え 俵 万智 訳 岩崎書店
(田中里奈先生のレビュー)
ベティという女の子は夜が大好き! なぜって? ゆっくり絵本を読めるから。その日も絵本を見ていると、暗いところが怖いコスモというクマが、絵本から飛び出してきたのです!ここから始まる二人のひかりのぼうけんは、読んでいる私たちまでワクワクしてきます。お互いの苦手なことを支えあい、克服し、乗り越えた先には立派に成長した自分がいる、そんなあたりまえのようで子ども達にとって大切なことが可愛らしい絵と共に描かれている一冊です。勇気がなかなか出ない、今何かに挑戦しようとしている、という方の背中をそっと押してくれる内容となっておりますので、ぜひ手に取ってご覧ください。
『そうだソーダ』
丸山誠司 作 くもん出版
(佐藤美樹先生のレビュー)
『ソーダのおみせがにんきだそうだ』の一文から始まるこの絵本。店長のぞうさんがお勧めしてくれるソーダは、迷っちゃうくらい種類が豊富。一番人気の「クリームソーダ」のほかにも「そらソーダ」、「あっソーダ」、「のびソーダ」と気になる名前のソーダが続々と登場します。このソーダを飲めば想像通りの、はたまた予想外の不思議な体験ができちゃいます。ソーダですっきりさわやかな気分になれる、暑い夏におすすめの一冊です。
『ながーい5ふん、みじかい5ふん』
リズ・ガートン/オードリー・ヴァ―ニック 文 オリヴィエ・タレック 絵 光村教育図書
(猪俣愛先生のレビュー)
この絵本を手に取って読んで私が思ったことは「分かるな」ということでした。大人も子どもも好きなことをしている時は時間はあっという間に過ぎますが、同じ時間でも「まだこれしか経ってない」と、何度も時計を見てしまうような時もありますよね。子どもにとってもそうです。5分は5分でも様々な5分があることを分かりやすく描いた一冊です。ぜひ手に取って読んでみてください。
『うちゅうはきみのすぐそばに』
いわやけいすけ 文 みねおみつ え 福音館書店
(園長のレビュー)
『空の上には何があるか知っていますか?』そんな小さな問いかけからこの物語は始まります。子ども達の中にも空の向こうに何があるかを知っている子がたくさんいます。「うちゅう!」、「星座!」、「宇宙ステーション!」などなど答えは様々ですが、では宇宙はどこまでが空でどこからが宇宙なのでしょう? その境目はどこにあるのでしょうか? じつは大人の私もよくわかりません。皆さんはご存じですか?この絵本はそんな素朴な疑問に答えてくれます。絵の中に出てくる風船と一緒にふわりと空に昇って行きながら、地上から宇宙の入り口まで小さな宇宙旅行に出かけてみませんか?
『ドン・ウッサ そらをとぶ』
キューライス 作 白泉社
(青木涼香先生のレビュー)
ウサギの親分ドン・ウッサはある日空を飛んでみたい!と思いました。親分の願いを叶えるために子分たちは巨大ゴムを試したり、竹とんぼを作ったり、色んな方法を試してみます。ドン・ウッサは空を飛べるのでしょうか?諦めずに挑戦する姿、親分と子分の熱い関係、クスッと笑えるシーンと見どころたくさんです。大人も子どもも楽しめると思うので、ぜひ読んでみてください!
『だるまだ!』
高畠那生 作 好学社
(池田和先生のレビュー)
「あれはなんでしょう?」よく見てみると、海からだるまが流れてきたではありませんか!! すべてのだるまが陸にたどり着くわけではなく、何個かは海にすむタコのコレクションになることも。海辺の街はだるまだらけになってしまいました。だるまを持って帰った人はあんなことやこんなことに使っています。クスッと笑ってしまうような、独特な世界に引き込まれてしまいますので、ぜひお手に取って読んでみてください。
『きんぴらきょうだい』
苅田澄子 文 大島妙子 絵 講談社
(鎌田千秋先生のレビュー)
大の仲良しのごぼうとにんじんは、何故か「にいさん!」「いもうと!」と呼びあうきんぴらきょうだい。ギターを持つごぼうと、歌を歌うにんじんの二人が、きんぴらになりたくて訪ね歩くお話です。栄養満点のきんぴらの美味しさを誰よりも知り尽くしたきょうだい。二人の道行きの先に待っていることとは何でしょう? どこか哀愁を感じる、ちょっぴり昭和の時代を思い出させてくれる、一冊です。なお、きんぴらの歌も出てきますがぜひ自由なメロディーで情感たっぷりに歌っていただきますと、より一層楽しい読み聞かせになると思います。
『はたらくくるまたちとちいさなステアちゃん』
シェリー・ダスキー・リンカー 文 AG・フォード 絵 ひさかたチャイルド
(湯浅美咲先生のレビュー)
広い工事現場で今日も頑張る車たち! 今度の仕事も大きいぞ・・・そこへスキッドステアローダーのステアちゃんが仲間に入れてほしいとやってきて・・・?子ども達が大好きな働く車たちが力を合わせて工事を進めます。ハプニングをどうやって乗り越えるのか?とても心温まるストーリーとなっております。ぜひ絵本に出てくる働く車をお子さんと一緒に街中で探してみてください!
『こいぬのうんち』
クオン・ジョンセン 作 チョン・スンガク 絵 平凡社
(伊藤美希先生のレビュー)
いつでも どこでも いつまでも面白くて仕方がない・・・「うんち!」そんなうんちが題材となった絵本です。一人寂しく生まれたうんち。いくら「汚い、臭い」という言葉が本当でも傷つきます。そんなうんちでも役に立つんです!!かわいいうんちの寂しく、悲しい・・でも最後には心温まるお話です。ぜひ手に取ってご覧ください!
『くらいのなんか(そんなに)こわくない』
アンナ・ミルボーン 文 ダニエル・リエリー 絵 すばる舎
(本間愛梨先生のレビュー)
子どもにとって夜は少し怖い世界。明るい時には気にもしていなかった物の影や音が、夜は少し怖く見えたり聞こえたりする。そんな夜にも、実は暗い夜にしか見ることのできない、素晴らしいものがある。暗い夜も少しは好きになれるかも!そんな楽しみの詰まった絵本となっています。ぜひお子さんと一緒にご覧ください。
『にょっ!』
ザ・キャビンカンパニー 作 小学館
(新保欣位先生のレビュー)
広く深い海に「にょっ!」っと現れた黒い影・・・!それはいったい何なのでしょうか?「絶対○○でしょ!!」そんなあなたの想像を超える世界が待っています。子ども達一緒に想像を膨らませ楽しむことができる一冊です。中身だけでなく絵本の表と裏の見返しで答え合わせをしてみても面白いかもしれません。ぜひこの夏ご家庭で読んでみて頂けたら嬉しいです。
『ぱぱんがパン!』
柴田ケイコ 作 アリス館
(櫻澤弥佳先生のレビュー)
ちょっと不思議なパンの国では「ぱぱんがパン!」と手をたたくと、おいしそうなパンたちがとっておきの技を披露してくれます。果たしてその技とは一体・・・?パンたちが次々と見せてくれる技の数々にあなたも思わずクスリと笑ってしまうハズ。ぜひ「ぱぱんがパン!」と声に出して、手拍子をして、楽しんで読んでくださいね!!
『おたのしみじどうはんばいき』
宮地和代 作 アリス館
(鈴木有咲先生のレビュー)
誰しも一度は目にしたことのある自動販売機。そんな自動販売機が主役の絵本を今回は紹介させていただきます。自動販売機といえばボタンを押すとジュースが出てきますが、この自動販売機からはなんだか不思議なものが出てくるみたい・・・。「次は何が出てくるかな?」とワクワクしながら大人数でも楽しめますし、子どもと横に座りながら読んでも一緒にボタンを押したり、楽しく見ることができると思います。また普通の絵本みたいに横向きではなく、縦に読み進めるものになっているので、いつもとはちょっと変わった絵本が読みたい!という時にピッタリの絵本ではないでしょうか?
@ @ @ @ @ @ @ @ @ @
さて、今回の先生方が選んだ絵本の紹介はいかがでしたか?
真人幼稚園の子ども達は本当に絵本が大好きです。元気いっぱい遊ぶときは遊び、思い切り体を動かす。一方で、集中して絵本を読んだり、何かを作ったり、友だちや先生の話に耳を傾けたり、そういったこともとても得意です。その静と動、集中と発散のバランスが子どもの成長にはとても重要なのだと思います。そのような意味においても、心と体を鍛えるために絵本はとても大切なツールです。そしてなにより、お気に入りの特別な一冊があるということは、子ども達にとって何物にも代えがたい宝物であり、生涯にわたりその子どもを支えてくれる(時に本当に勇気づけてくれる)、大切な財産になるはずです。ぜひこれらのレビューをご参考になさって、本屋さんに親子で足をお運び頂き、お子さんと自分だけのお気に入りの一冊を探してみてはいかがでしょう。書棚の片隅で絵本たちは皆さんに発見されるのを待っています。
それでは皆様、9月にまたお会いいたしましょう!