二学期の終業式を迎えて 各位におかれましては、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。 時の経つのは本当に早いもので、本日無事に二学期の終業式を迎えることができました。今学期、そしてこの一年もまた、保護者の皆様方には大変お世話になり、心より厚く御礼を申し上げます。ありがとうございました。 年間に三つある学期の中でもとりわけ一番期間の長い二学期。まだ残暑も厳しい中、ビッグスワンをみんなで走りきったマラソン大会を皮切りに、様々な行事がおこなわれました。それらひとつひとつを全力で取り組むなかで、一人ひとりが着実な一歩一歩を踏みしめ、ひとまわりもふたまわりも大きく成長を遂げてくれたように思います。それぞれのご家庭ではどのように振り返られていらっしゃいますか。年間行事はもとより、日々の生活や活動においてもまた、良く遊び、よく学び、よく見聞きし分かり、心と体を存分に働かせて、実り多き学期であったのではないかと思います。本当に素晴らしい子どもたちであります。そしてそれはまた、保護者の皆様が素晴らしいからにほかなりません。日々の活動や園運営、行事ごとの係等におきましても多大なるご支援、ご理解とご協力を賜り、ありがとうございました。 今学期も重大な事故やケガもなく、全園児が無事に過ごせたこと、笑顔で終業式を迎えられましたことに、心から感謝したいと存じます。 さて、この冬休みの皆様のご予定はいかがですか? 年末年始にかけて遠方へのご旅行やそれぞれの故郷へ帰省される方も多いことと存じます。道中くれぐれもお気をつけになって、楽しい休暇をお過ごしください。また、本日をもって退園される方もおられます。これまで大変お世話になり、ありがとうございました。どうぞどちらへ行かれましても、お元気でお健やかにお過ごしください。またお会いできる日の来ることを心より願っております。 それでは皆様、どうぞ良い年をお迎えください!
さて、冬といえば読書! 長い休暇を有意義に使って、子どもたちにも大好きな絵本にじっくり親しんでもらいたいと願っています。今年度も担任11名と教務主任・鎌田、園長、の13名で年間3ずつ、まだ園の図書に収められていない絵本や図鑑、詩集など、知られざる名作、珍作、快作(怪作?)を新たにリサーチ、発見・発掘!購入して、子どもたちに読み聞かせたり、保護者の皆様にもご紹介していこうという試みを実施しております。
休日などを利用して本屋などへ足を運び、思い思いの一冊を選んで買ってくると、まずは職員朝会の時間などを使って職員同士で紹介し合い、実際に読み聞かせをし合います。短い時間ながら、これが誠に有意義な朝のひと時であり、一日のスタートラインであり、実のある大切な研修にもなっていて、元気に登園してくる子どもたちを清々しい心持ちで迎えることができます。今月12月は第二回目ということで、すでに園内では子どもたちにもこれらの本の読み聞かせをおこなってまいりました。
さあ、今月はどんな楽しい本が選ばれたのでしょう? ここで選者である各教諭のブックレビューを添えて皆様にもご紹介したいと思います。どうぞ絵本選びのご参考になさってください。園の図書コーナーに「先生たちが選んだ今月の絵本コーナー」を設け、そちらに実物を展示しますので、興味のある方はぜひ手に取ってご覧になってみてください。
『えんまのはいしゃ』 くすのきしげのり・作 二見正直 絵 偕成社
(長谷川繭子先生のレビュー)
ホラ吹き歯医者に振り回される、えんまさまと地獄の鬼たちのゆかいな物語です。読み終わった後は‘‘歯を磨かなきゃ!’と思わずにはいられないでしょう・・・。
『タベールだんしゃく』 さかもといくこ 作・絵 福音館書店
(石橋実季先生のレビュー)
レストランに飾られている絵の中にいるタベールだんしゃく。夜中にこっそり抜け出して・・・!? おちゃめなタベールだんしゃくに思わず笑ってしまう楽しいお話です。
『ふしぎな まちのかおさがし』 阪東 勲 写真・文 岩崎書店
(小出沙那恵先生のレビュー)
可愛い顔におばけの顔も・・・?!ほら、君のまわりにもたくさんのかお!かお!かお!町を歩くのがとっても楽しくなる一冊です。
『だめだめママだめ』 天野慶・文 はまのゆか・絵 ほるぷ出版
(原亜里沙先生のレビュー)
ある夜、窓から入って来たのはあやしい影。朝、起きるとママが子どもみたいになっちゃった!ママの行動に笑ってしまう、そんな本です。
『まくらのマクちゃん』 花山かずみ 作・絵 徳間書店
(佐藤美樹先生のレビュー)
マクちゃんは、たっくんのまくらです。
たっくんはマクちゃんがいないと眠れないくせに、寝相が悪くてマクちゃんをふんづけたり、けとばしたり。まくら達は持ち主が頭を乗せて眠れば一緒に同じ夢を見ることができ、朝になってどんな夢を見たかまくら同士でおしゃべりするのが楽しみなのに、マクちゃんだけずっと夢を見ていません。そんなある日、マクちゃんの身に大変なことが・・・!?
なんでもありの夢の世界に想像力を刺激されたり、ある事件を通して改めて絆を確かめ合うたっくんとマクちゃんを応援したくなる、そんなワクワク・ドキドキのおすすめの一冊です。
『キャベツがたべたいのです』 シゲタサヤカ 作 教育画劇
(吉田ひろ子先生のレビュー)
あおむし時代の記憶が抜けないちょうちょ達が、キャベツがもう一度食べたい!!と、キャベツを求め、一軒の「八百屋」にやって来るところから物語が始まります。素敵なご主人の魔法のレシピで、ちょうちょ達はびっくり仰天! 大・変・身☆
子どもたちも大好きなシゲタサヤカさんが描くユーモア溢れる世界と、心を惹きつけてしまう個性的な絵が物語を更に色付けた楽しい一冊です。ぜひ手にとってご覧になってみてください。
『かみさまのめがね』 市川真由美・文 つちだのぶこ・絵 ブロンズ新社
(立川紗織先生のレビュー)
日本中の神様が出雲大社に大集合!そこに不思議なめがねやさんがやってきます。とっても個性的な神様にピッタリなユニークなめがねが次々に登場します。読み終えた後ももう一度細かい所までじっくり読み返したいと思うこと間違いなし!ぜひ手にとってみてください。
『くらげのりょかん』 やぎ たみこ・作 教育画劇
(佐藤亜希子先生のレビュー)
「旅館」は、その土地ならではの名産を味わい、心や体を癒すところですが、ここではそれが宇宙スケール!!驚愕の連続にクラクラしてしまいそうになりますが、不思議な「くらげのりょかん」へ皆さんぜひお越しください!!
『ふくびき』 くすのきしげのり・作 狩野富貴子・絵 小学館
(高橋沙季先生のレビュー)
「お母ちゃんはサンタさんにお願いせえへんのかな?」クリスマスの前日、幼い姉弟は、子どもながらにお母ちゃんの喜ぶ方法を考えます。そこには、ドキドキ・・・ハラハラ・・・する大冒険が待っていました。正直であろうとした姉と優しい心を持った弟。二人の成長が何よりのプレゼントだと感じるお母ちゃん。思わず涙があふれました。
『どうぶつびょういん おおいそがし』
シャロン・レンタ 作・絵 まえざわあきえ・訳 岩崎書店
(三冨奈津美先生のレビュー)
動物病院ってどんなところかな?
ほどけなくなったヘビさん。いぬさんは目覚まし時計を飲み込んじゃった!ブタさんは赤ちゃんがうまれそう・・・。今日も患者さんがいっぱいで、先生たちは大忙しです。
絵の細かなところまでじっくり見たい、おすすめの一冊です。
『くるよくるよ おすしがくるよ』
川北亮司・文 山村浩二・絵 ブロンズ新社
(佐々木雅代先生のレビュー)
行ったことのある人もない人も回転寿司と聞くと、なんだかうきうきして行きたくなってしまう。ダジャレのような言葉あそびで、テンポ良く進むストーリーがとても楽しく、注文すると出てくるお寿司の絵が凄く笑える。まるでお寿司のショーを見ているような感覚になれ、見ていると楽しさでお腹一杯になれる絵本です。
『ともだちやもんな、ぼくら』
くすのきしげのり・作 福田岩緒・絵 えほんの杜
(鎌田千秋先生のレビュー)
夏休みのラジオ体操の帰り道・・・という季節はずれのお話なのですが、私は手に取ってすぐに気に入った一冊です。3人の男の子たちの心の絆と、こわーい「カミナリじいさん」との交流は、関西弁の文章と表情豊かな絵によって何とも言えないユーモアを感じさせてくれています。
『よるくま くりすますのまえのよる』 酒井駒子・作 白泉社
(園長のレビュー)
よるくまはぼくの友達。夜になるとやって来る。クリスマスの前の夜、眠れずにいると、よるくまがやって来た…。少年とよるくまの短い物語は私に忘れていた何かを思い出させてくれる。少年の日のさみしくてあったかい記憶が甦って、じわり胸に込み上げてくる。
おしまいに、12月の子どもたちと、終業式に登場したサンタさんの様子をデジブックにまとめてみました。どうぞお時間のあるときにごゆっくりご覧ください。
デジブック 『12月の子どもたち』
デジブック『サンタさん登場!』