皆さんこんにちは!
いかがお過ごしですか。今週はわかば組・きいろ組が学級閉鎖となり、今日一日のみではありますが、もも組も閉鎖の措置を取っております。この土曜日曜の二日間でみんな元気に回復して、来週からはまた全員がそろって登園できるよう切に願っています。(本日28日金曜日のインフルエンザ発症状況は、すみれ組1名・あお組1名で、その他のクラスは0名です。)
さて、各学年各クラスごとに発表会に向けた活動が始まっておりますが、今週はいよいよ年長組の子どもたちがクラスごとに順番に運動場へ出て、お芝居の稽古を始めております。オリジナル脚本による創作劇を今年の年長組も作るわけですが、何もないところから自分たちだけのものを創造していく醍醐味を存分に味わい、とても実のある良い時間を過ごせているようです。一緒に稽古に参加しながら、とくにいつも私が感心させられることは、子ども達の中の引き出しの多さです。劇の様々な場面で面白いアイディアが次々にわいてくる、あるいはそれぞれのアイディアや意見を理解し合いイメージを共有し実際に舞台の上で動きながら表現できるのは、彼らひとり一人がこれまでに経験してきた事柄の圧倒的な蓄積と五感をフルに働かせて獲得してきた情報量の多さのゆえでありましょう。まだまだ子どもというものは底知れぬ力を秘めているものだということを教えられ、私も勉強になります。
そしてもうひとつ、とても大切なことがこの芝居作りにはあります。それは、お芝居は決してひとりではできないということ。ひとり芝居ならともかく、みんなで作る芝居はひとりでは成り立たないのです。そこが重要なところなのだと思います。クラス全員の力が合わさって、みんなの心がひとつになってはじめて上手くいく。それがいいのです。だからこそ面白いし、やる価値があるのです。自分ひとり頑張ればよいのでもなく、人のことは放っておけばよいのでもなく、それぞれがそれぞれの役割を全うする。みんながみんなのためにベストを尽くす。そうして初めて、劇は完成するのであります。そこに本当のドラマがあります。出来上がった芝居そのものよりはるかに意味のある(少なくとも子どもたち自身にとっては)、大切な学び合いの場なのです。
私は時々、ごくたまにではありますが、芝居作りの活動において子どもたちにこう語りかけます。『きみのちからがひつようなんだ!』と。キミノチカラガヒツヨウナンダ!。かけがえのない一人ひとりが力を出し合い、心をひとつにするからこそ、大きな何かを成しえるのです。誰ひとり欠けてもなりません。ひとつ屋根の下、苦楽を共にしてきた我らしんじんの仲間なのです。全員の力が必要なのです。そんな圧倒的で素晴らしい体験(自分がみんなに必要とされ、また、みんなの役に立てるという経験)を、この活動を通して子どもたちにさせたいと願っています。それはやがて彼らにとって必ず大きな力になり、勇気になると信じているからです。
来週末の発表会本番まであと一週間。子ども達の創意工夫に満ちた素晴らしい作品が、今年もできあがっていくことでしょう。保護者の皆様もどうぞお楽しみになさってください。
そんなきょうは、今週から始まった屋内運動場での年長組の子ども達の芝居作りの様子をまとめてみました。どうぞお時間のあるときにごゆっくりご覧ください。
デジブック 『年長組発表会vol.1』
【今日の一枚】
毎週金曜日に園へ遊びに来て下さっているイングリッシュキッズランドのマルコ先生。きょうは年少組全員に簡単なレッスンをしてくださいました。子ども達も楽しそうに集中して受けていましたよ!