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感想といえない感想が多いです。

きつねのはなし

2009-12-02 21:34:17 | 小説
森見さんです。

いつもの調子で読んでいると、おや?となる。

ホラーでした。
宵山万華鏡も少しホラーのニオイがしていたけれど、これは間違いないホラー。
しかも、ファンタジーの要素もあるので、自分がどこに立っているのかあやふやな感じになるところが、さらに不安をかき立てる。

少し後味の悪い最初の「きつねのはなし」。
ずっと同じケモノを書いているのかと思っていたら、最後の「水神」は別の魔物がモチーフだった。

これで、少しよかったと思ったのは、いつものようなのばかりじゃネタがなくなるようと心配していたので、こんな気持ち悪いのが書けるのなら安心だと思ったのでした。(よけいなお世話だよ!)

今、yomyomみたいな本が小学館からも文庫本で出ていて、そこに森見さんホラーちっくなのを書いているそうです。

アホアホな学生の妄想たっぷりのお話の方が私は好きなんですが、たまにはこんなのもいいかーと思ったのでした。

しかし、ちょっと気持ちが弱っているときは読みたくないくらいツライ本でした。

7月に買った本、今完読。