『美しき愚かものたちのタブロー』原田マハ を読む。
日本に美術館を創りたい。
その夢のために生涯を懸けた実業家・松方幸次郎。
戦時下のフランスで絵画コレクションを守り抜いた孤独な飛行機乗り・日置釭三郎。
そして、敗戦国・日本にアートとプライドを取り戻そうとした男たち――。
国立西洋美術館の誕生秘話。
その夢のために生涯を懸けた実業家・松方幸次郎。
戦時下のフランスで絵画コレクションを守り抜いた孤独な飛行機乗り・日置釭三郎。
そして、敗戦国・日本にアートとプライドを取り戻そうとした男たち――。
国立西洋美術館の誕生秘話。
引き込まれるように一気読み。
ちょうどテレビでも松方コレクションを
取り上げていたので興味深くみた。
いまでこそ情報氾濫のような世界になっていて
たくさんの美術展が開かれているけれども。
外国人画家の絵を
雑誌「白樺」の白黒のものでみて、
本物はどんな色なんだろうと想像しているのがほとんどで、
やっとの思いで海外まで出かけていって
見たくてたまらなかった絵をどうにか見ることができたとしたら
その感動ってどのくらいのものだろう。
さらにはもし日本で見ることができたら…
と思うと、
美術館って意味のあるものなんだよなぁと思う。
ノンフィクションではないから
どこまでがフィクションでどこまでが真実なのかは
よくわからないけれど…
日置さんは実在したんだね。
松方コレクションを見てみたくなった。
そうそう。
タブローということばにもひかれたんだった。
リコーダーでやった「5つのタブロー」「7つのタブロー」という曲が難しくて。
絵をもとに、その絵から受ける印象を音楽にしてある。
まぁ、「展覧会の絵」的なものが近い感じかしら。
あのときのタブローに対するわからなさ加減とか、
どうにも曲になっていかないもどかしさとかが
「タブロー」という字を見ただけでよみがえってきた。
松方さんのあつめたタブローは、
どんな音が似合うのかな。
そんなことも考えた。
マハさんにこの本があることを知りませんでした。
情報、ありがとうこざいます。
本を読んだ後で美術館に行くと何倍も楽しめますね。
割と新刊なのでご存じなかったのかもしれませんね。
以前は予備知識の必要性をそれほど感じていなかったのですが
(ないならないなりに、それなりに楽しめますしね)
今は少しでもあったほうがより楽しめると感じるようになりました。
来週、松方コレクションをみにいけそうな雰囲気になってきたので、ちょっとワクワクです。