クラブボクシング@ゴールドジム湘南神奈川

普通、湘南辻堂といえばサーフィンなのにボクシングでひたすら汗を流すオッさん達のうだうだ話!

Too Much Pain 2

2016年01月29日 | 日記
けいじ先輩の話のつづき


よくよく考えたらわかる話なんです。遠征とはいえ、練習試合で公式戦用のユニホームなんて着るハズがないんです。

でも、けいじ先輩は、
「そっか。久しぶりの遠征だしな。ジョビ、ありがとう。」って。

私の心は痛むばかり。

いっそのこと、私も試合用のユニホームにすれば解決かとも思いましたが、ヤクザ顧問に殴られるだろうし、先輩にも殴られるだろう。

(待てよ、俺の方が強いかもしれんぞ。でも、教師殴ったら学校から母さんに連絡いっちゃうな。母さんを泣かせるようなマネだけはしたくない。)


当日、対戦相手の学校に着くと、我々野球部は相手の顧問に案内された教室で着替えを始めました。

練習用は白で試合用はグレーです。
当然、私を含めたけいじさん以外の部員は、バッグから白いユニホームを出しました。

(頼む。けいじさん。白だ、白。)


けいじ先輩がバッグからユニホームを取り出しました。


ぐ、ぐ、ぐ、グレーーーーー!


白でも黒でもない、グレーーーー!



いつかにつづく

Too Much Pain 1

2016年01月29日 | 日記
ヤング朴竜の多田野くんの投稿を読んで思い出したことがあります。


中学時代は野球部に所属していました。同じ野球部のけいじ先輩の話です。

けいじ先輩は頭も良いし、意外と喧嘩も強く真面目な人でした。私は高校も一緒だし、好きだったなぁ。
しかし、けいじ先輩はいじられキャラでした。


ある日、隣の市の中学と練習試合を行うことになりました。久しぶりの遠征なんで、顧問が前日に部員を集めて、ミーティングをしました。
そこで決まったこと
・集合時間
・試合は2試合
・ユニホームは練習用(ユニホームは練習用の白と公式戦用のちゃんとした試合用ユニホームがあるんす)


けいじ先輩は委員会かなんかでミーティングには参加できませんでした。

顧問は「けいじにもちゃんと伝えとけ。」と言ってその場を後にしました。
ちなみに、顧問はパンチパーマで、殴るは、蹴るは、締めるはでほとんどヤクザ。


ある先輩が言いました。
「ジョビ、お前けいじと仲良いから伝えといてくれ。」

「わかりました。」

「試合用のユニホームで来いってな。」

「えっ?練習用って言ってましたよ。」

「試合用だよ。練習用は俺とお前。けいじは試合用。そうだよな?」

(やべ、これ以上突っかかると殴られる。待てよ、俺の方が強いかもしれん。でも、仮に俺が勝って、後々大勢で来られたら面倒だ。でもけいじさん可哀想だしな。どうする?)

「わかりました。」


やっぱり殴られるの嫌ですからね。泣く泣くけいじさんに、試合用のユニホームで来るように伝えたのでした。


そして、試合当日。


つづく

Too Many People 1

2016年01月29日 | あの頃 朴は若かった
高校一年のクラスメイト「多田野健司(仮称)君」のお話。

多田野君は幼少の頃からピアノ教師のお母様にずっとピアノを習っていて、高校一年の時にはかなりの腕前。

水谷豊主演のサスペンスドラマから当時流行した、ベートーベンのソナタテンペスト、リストのカンパネラ、ショパンの英雄ポロネーズなど超絶テクを駆使し「ほら俺って凄いだろう?」「モテたいんだよ、ホント~」の青く栗の花臭いオーラを発散させ鼻膨らませ、ピロピロン&テロテロンと皆んなの前で弾いている奴でした。

北海道の貧乏な田舎町。
ピアノを習っている奴は珍しく、ましてや自宅にピアノがある奴はさらに珍しく、それが男子となるとかなり珍しく、実は少し羨ましくもあり、同じクラスになった当初は皆んなで「多田野すげえなぁ」とか言ってたのですが、

段々と図に乗ってくる多田野君、「俺とお前らは違う」的な表情を浮かべるようになり、次第に皆から疎んじられるようになってきたのでした。

さらに、多田野君は吹奏楽部に入りホルンをフォーフォーと吹いていて、「ピアノも出来てホルンも出来る俺ってすげえだろう?」と栗の花臭いくカッコつけていたところ彼女が出来て益々威張るようになったのですが、その彼女がブ◯だったため、耳は良くても目が悪いんだなと陰で言われているのでした。て言うか、ホルンなんて初めて見たし。


そんな多田野君、自分が中心にいないと我慢できず、人の話に割って入らないと治らない性格で、

知ったかぶりをしながらヒトを見下ろしたい超絶 面倒くさい奴でした。

そんな奴ですから、クラスでは自然に「多田野君を少し懲らしめてやりながら皆んなで笑っしまおうプロジェクト」が立ち上がりました。

あ、プロデューサーは人身掌握に長けた小悪党のヤング朴竜です。

それは昼飯時に

「あ、5限目の数学、試験やるって言ってたけど勉強してきた?」とバレー部の岩崎君からはじまります。

それはもちろん嘘で、ヤング朴竜先生の台本通り。

辺りに座る連中は「あ~ やってきたやってきたよ」「まあ、でも前以て試験に出るとこ先生言ってくれたからなんとかなるよ!」と和気藹々。すかさず多田野君に振ります。

「多田野君、やってきた?結構難しいよね?」

一瞬間が空いて

「うん、もちろんやってきたよ。意外と簡単だと思うな!」

多田野君、明らかに動揺!

皆んなは下向いて笑いを堪えています。

「しかしさぁ、円て360度でさ、その円の対角線を求めよなんてさ。円に対角線なんてなかったと思ってたけど、中学で習わなかったただけなんだな」

と学年一の秀才石田君がシレッとして言います。石田君のお父様は中学校の数学の先生ですから信ぴょう性抜群す。

「そうだよなぁ、四角い部屋を丸く掃くって、あれ対角線のことだったんだな。昔のヒトは凄いわ」と数学学年トップの堀くんがボケます。

「俺さ、イマイチわからなかったから、悪いけど教えてくんない」とプロデューサーのヤング朴竜。

それがQとなり

「私も教えて~」とクラス女子が石田君と堀くんの周りに集まります。

「え~、そうだったのぉ?」
「石田君ってやっぱり凄い!」
「堀くんって天才!付き合って~」
と女子からもてまくります。

一方、多田野君は「数学のテスト、円の対角線」知らないとは言えません。でも、こんな場合でも女子が石田や堀をちやほやするのが面白くない様子。なんと間抜けなんだ。

「お~い、多田野君、石田に一緒に教えてもらおうよ。」と小悪党プロデューサーヤング朴竜。

「あ、いや、あ、いいや、昨日勉強してきたし。意外と簡単だったし」しどろもどろの多田野君。円の対角線なんてどう勉強するのだね?

真っ青な顔に虚ろな目をして部屋を出て行きました。「円に対角線なんてあるのかよ~」と云う表情です。きっと午前中に数学の授業のあったクラスに聞きに言ったのです。あ~ 面倒くせ。

必ずその展開になると読み切っていた小悪党プロデューサーヤング朴竜、すでに他のクラスの連中にも口裏を合わせるよう手を打っておりました。多田野君、しかし評判悪すぎじゃね?

もう、こうなるとないはずの「円の対角線」は中学校で習わなかっただけで実は存在し、自分以外は全員知っている定理と捉えるしかないんです。でも、面倒な性格は人をして確かめることが出来ないんですな。

そしてびくびく開始した数学の授業が普通に始まると、実は何も起きないんで授業終了時間前に多少ホッとしてる多田野君、調子こいて

「あ、先生!今日は試験やらないんですか?」とここまで来て優等生ぶりを発揮!

「お、なんだ多田野、オマエ試験したいのか?じゃあ、オマエだけするか?よし、多田野前に出てこい。」

あ~馬鹿、やぶ蛇の多田野君。
やっぱり間抜けな多田野君。
空気読めない多田野君。
音楽の才能が台無しの多田野君。

「よし、多田野!じゃあ、円の対角線の求め方、公式書いてみろ!」

プロデューサーヤング朴竜の根回しは数学の佐川先生までおよびます。

「え? えーと、えーと」と言いながら、虚ろな眼差しは

(え、円の対角線って本当にあるんだ!勉強しとけば良かったぁ ( ̄◇ ̄;))
チョークを持って固まる多田野君。

「多田野、オマエ、授業な~んにもきいとらんのか!」となかなかの役者です。佐川先生、あんたもなかなかの小悪党っていうか、なんで引き受けてくれましたん?

そこで、石田君「あ、先生俺やります!」と前でスラスラッと超適当な公式を書き上げました。

「さすがは石田や!さすが数学学年一だな。多田野もピロピロばかりやってないで数学も勉強しろって!」

と佐川先生が説教を垂れたところでチャイムがなり、チョークを持ったまま立ち尽くす多田野プロジェクトは無事完了したのです。

余計なことを言わなければ恥の上塗りをせずともよかったのに。とは言え、先々を読み切って先生まで巻き込んだ

脚本、プロデュース
ヤング朴竜。

それからしばらく多田野君はおとなしくなりましたが、2年になり多田野君とは別のクラスに。

それでも喉元過ぎた多田野君。
相変わらず新しいクラスの連中に不評を買うような振る舞いだったそうです。

やれやれ、ヒトってなかなか変われないんですね。

でも、彼の音楽の実力は大したものでした。
今頃、どうしてるんだろ?
同窓会にも来てないしな~






藤沢駅 Speaking Words Of Wisdom 2

2016年01月29日 | ちっちゃいおっさん
JR藤沢駅の改札に向かって右手に駅ナカのコンビニ、NewDaysがあって中にはみずほ銀行のATMがあります。

今朝、藤沢駅改札の神様がそのATMの前にお立ちになっているのが外から見えたのです。近くで神様の御姿を拝見したい私はコンビニに吸い込まれるように入ってしまいました。

ATMの前に立つ神様。
近くで改めて後ろ姿を拝見するといつものグレーのライトダウンは汚れ、えんじ色のジャージは毛玉が目立ち、草臥れたスニーカーの下の素足は寒さで赤く、これは明らかに救世主の御姿だと確信しました。

ATMの前の神様にお金は必要ないのでしょう。一向にお金を下ろす気配がありません。その代わりにいつものように、左手に載せた小銭を右手でゆっくり数えています。小銭は預け入れできませんので、きっと何かお買いになるのでしょうね。

私、胡麻塩頭の神様の後ろ姿にそっと言葉を投げてみました。

すみません、ATMお使いにならないのでしょうか?

小銭を数える神様は見るからにびっくりした様子で振り返ります。道端の角で思いがけずにヒトに遭遇しびっくりした猫の眼で私を見つめます。

そして、
小声でキャーッとのありがたいみことばを私に授けてくださり、何処かへ消えていったのでした。

毎朝、藤沢駅改札を抜ける数多の羊たちの中で、神様から直接みことばを頂いたのは私だけかと思います。

キャーッ
その意味は
Let It Be

人生なるようにしかならない
流れに身を任せなさい
信じるように生きなさい

実は私もそうなのだよと仰っていたのだと信じています。